<08月13日プレイリスト>
[納涼リクエスト大会]
シンクロニシティ(素敵な偶然)/竹内まりや 9月6日発売ニュー・シングル
SOMETHIN' ELSE/EDDIE COCHRAN '59
BARBIE/KENNY & THE CADETS '62
WHATCHA GONNA DO/BILLIE DAVIS & THE LeROYS '64
GOTTA FIND A WAY/THE MOMENTS "MY THING" '73
AS TIME GOES BY/RUDY VALLEE '43('31)
恋のバイカル/梢みわ '68
夏の陽(LIVE)/山下達郎 99/02/11 大阪フェスティバルホール
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■内容の一部を抜粋
・一泊二日の旅行
仕事をスローダウンして、友達の御呼ばれで、地方に一泊二日の旅行に行ったというタツローさん。美術館で「パウル・クレー展」を見たのだという。仕事のほうは今週もプリプロ、その他の作業になるようだ。
・ビールのCM
リスナーから「矢沢の永ちゃん、佐野元春さん、中島みゆきさんとあまりテレビに出ない人たちがビールのCMに出演されていますが、タツローさんにもビールのCM出演のオファーは来ないんでしょうか? 曲がCMに起用されるので話ぐらいありそう」という質問に、「あっても出ないの知ってますから来ません、はじめから。諦めてください」とタツローさん。
・SOMETHIN' ELSE
1959年、全米68位の「SOMETHIN' ELSE」はエディー・コクランの最後のヒット曲となった。翌'60年に交通事故で死亡。「SOMETHIN' ELSE」はロックンロールの最高傑作のひとつ。
・子ども同伴のお出かけスポット
水族館やプラネタリウムといった涼しいところがお薦めだとタツローさん。タツローさん自身はデパートの屋上に連れて行くことが多かったそうだ。動物園も安上がりでいいとか。
・BARBIE
「BARBIE」はビーチボーイズがビーチボーイズとしてデビューする前に「ケニー & カデッツ」というグループ名で1962年に出したシングル。全くヒットせずに終わり、メガレア・アイテムとして滅茶苦茶な値段が付いていたが、最近はリマスタリングされたCDが出ている。リード・ヴォーカルはブライアン・ウィルソン。
・ゴキブリ
自分の仕事場はゴキブリの侵入を許さないというタツローさん。徹底的にやるのだという。タツローさんの実家はお菓子屋で、夏は入り口が開けっ放しだったため、ゴキブリがいたそうだ。タツローさんのお父さんが千枚通しで串刺しにして退治していたという。「戦中派は根性があります。私たちにはとってもマネが出来ません」とタツローさん。
・WHATCHA GONNA DO
イギリスの白人アイドル・シンガーだったビリー・デイヴィス。1964年のシングル「WHATCHA GONNA DO」は映画『ポップ・ギア』の中で歌われていた曲。チャック・ウィリスの曲のカヴァー。現在まだ未CD化で音源はタツローさんが所有するイギリス盤のシングルから。
・新宿駅南口のタワレコにタツロー推薦盤コーナー
R&Bのコーナーに「タツロー推薦盤コーナー」が出来ているそうだ。アレサ・フランクリンやダニー・ハザウェイのCDが紹介されているとのこと。
・GOTTA FIND A WAY
モーメンツはニュージャージーを代表するスウィート・ソウル・グループ。「GOTTA FIND A WAY」は飛行場のSE(フライト・インフォメーション)入りの曲。1973年、ソウル・チャート16位、全米68位のスマッシュ・ヒット。今は亡きハリー・レイの素晴らしいファルセット・ヴォイスが聴ける。
プロデュースはジョージ・カー。曲を書いているのはレイ・ダーローブとビリー・テリーで、ジョージ・カーとは古い付き合い。ヘジティションズとかデヴィ・テイラー、パージャンズといったジョージ・カーが手掛けたので名曲をたくさん書いている。ビリー・テリーはプロデュースやアレンジャーでイースト・コーストで活躍している。リベートのアルバムでクレジットを見ることができる。
・エアチェックはどうすればいいか
リスナーの意見は大別して3パターンに分かれたという。
1.ラジカセ、MDで録音
2.ハード・ディスク・レコーダーにチューナーを繋いでライン録りして録音
3.パソコンにチューナーを繋いでライン録りして録音
・AS TIME GOES BY
映画『カサブランカ』で黒人ピアニストのサムが歌っていた曲。映画では「時の過ぎゆくままに」という邦題になっているが誤訳だそうだ。正確に言うと「例え時が過ぎても」。1931年のミュージカル『エブリバディーズ・ウェルカム』の主題歌だったが、1943年に映画『カサブランカ』が封切られてから評判になった。1931年のルーディー・バリーのヴァージョンが1943年にチャートNO.1になった。
音源はタツローさんの所有する1998年に出たCDから。タツローさんがいちばん好きなレーベル「バレーズ・サラバンド」から出たので思わず買ったのだという。「こんなのまで買ってあってどうすんのかという感じですけれども(笑)」とタツローさん。
・恋のバイカル
梢みわは1960年代後半の女性シンガーで、「恋のバイカル」はいわゆる「ひとりGS」。GS(グループサウンズ)ではないんだけれどGSのように仕立てられた歌謡曲のこと。もしくは「エレキ歌謡」。ひところこういうのが流行ったので、各社からコンピレーションが出た。1995年頃に東芝EMIが出したコンピレーションに入ってる。「こんなん、なんで持ってんのかな、オレ、これ。ひひひ(苦笑)。しょうがない(笑)。なんでもかかっちちゃう」とタツローさん。
1968年の梢みわのデビュー曲「恋のバイカル」。この手が好きな人には有名で、北欧路線、ロシアものというひじょうに荒唐無稽な歌で、その筋の人に人気がある。
・タツローさんの所有するLP、CD数は?
「LPは万、CDはもうちょっとありますかね。シングルももうちょっとあると思います。CDはそろそろパンクしているので。それぞれ万単位であります。いちばん買ったのは20代の中盤であります。仕事で稼いだお金はレコードに注ぎ込みました。独り者の時代でございます。"メーター買い"と呼ばれていた時代があります。ゴム引き軍手を両手にはめてバーゲンを漁っていた時代でございます。今はちょっと大人しくなりましたが、それでもまぁ、同じようなもんであります」とタツローさん。
・所蔵する音楽蔵はタツローさんの死後はどうなるの?
「友人でコレクターの人間がたくさんいますので、僕らの夢はできれば『大宅壮一文庫』のように、こうしたポピュラー・ミュージックの財団みたいな形でできないかなと、十年、十五年計画で考えておりますが、今のところは(笑)、単なる夢物語でありますが。できれば国会図書館のお世話にならないで、自力でそういうことができないかなと、いうところで考えております」とタツローさん。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
08月20日は、恒例「納涼リクエスト大会」
08月27日・09月03日は、おなじみ「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」