Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

St. CharlesでJazzを。

2009-11-23 04:02:51 | music/festival
先週リニューアルバウに招待してくれたトリニが、とあるBarでジャズライブをやるというのでPちゃんとふたりで見に行った。
場所はうちから車で20分ほどの隣町、St. Charles(セント・チャールズ)。
ついこの間お友達とランチをした、とてもヨーロピアンな風情が漂う瀟洒な街だ。


“The House Bar”。100年は経っていようかという古い建物。
1階は若者で熱気むんむんのスポーツバー。2階はまったりとした大人の空間。

トリニは趣味でJazzを歌っていて、たまに仲間とこうやってライブをさせてもらっているそう。
今夜は、ギター、ベース、ドラム、そしてボーカルという編成。そこにたまにサックスが飛び入りしてくれる形だ。
ボサノバやサンバのノリを中心としたかなり難しい選曲だったが、ボサ好きのPちゃんは大喜び。


★ ★

私にとってむしろ面白かったのは、トリニのだんなのジェフ。
この間のリバウのときには、いかにも妻想いの夫的コメントをしておば様方を泣かせていたこの人、実はとんでもないキャラだった。
私たちがBarに行ったときにはすでにかなり酔っ払っていたようで、私たちのソファーにで~んと座るないなや、Pちゃんの顔に10センチほど超接近しながら大きな声でおしゃべりを始めた。

「オレは正真正銘のヒッピーだったんだぜ。髪もこ~んな(肩下)も長くてよ。若いときはサンフランシスコでぶいぶいいわせ、ヘイトアシュベリーあたりを徘徊し、酒と女とドラッグの毎日さ。ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ」

なんでこんなおっさんが仏教徒になったのかをどうしても知りたかった私は、
「そのヒッピーがいつから仏教徒になったんですか?」と聞いてみた。
「当時のガールフレンドさ。彼女が仏教テンプルに通っていて、はじめはなんだこんなもんと思ってたんだがあるとき“南無妙法蓮華経”を唱えたらなんだか雷に打たれたようになったんだよ」
それから仏教徒にコンバート。
「両親はなんて?もちろんクリスチャンでしょう?」
「もちろん大反対さ。なんてったって“クリスチャンのリパブリカン(共和党派)”だからね。ふぉっ、ふぉっ。」

その後ビジネスでシカゴにやってきた彼は、同じ仏教テンプルに通う当時15歳のトリニに会い一目ぼれ。数年後に結婚。
そして次々に4人の子どもをもうける、というか産ませる。(・・・おおトリニよ、若くしてそんな人生を送っていたのか)
このあとは聞いてもいないのに青春時代の「勲章」話や夫婦の性生活まで延々としゃべり続けたらしく、横に座っていたPちゃんは相当ぐったりしていた。

世の中にはいろんな夫婦がいるなぁ。



そんなこんなでまったり飲んでいると、トリニがやってきて「何か歌ってよ」という。
彼女が持っていた譜面の中で今夜のノリに合ったものということで、『コルコバード』(ボサ)を歌わせてもらった。
最近はもっぱらポルトガル語バージョンで歌っていたので、久々に英語バージョンを歌うと歌詞がすっぽり抜け落ちてしまって超慌てたけれど。ま、いっか。

ライブは延々12時過ぎまで続き、ふたりで店を後にしたのは1時過ぎ。
とんだ平日の夜遊びとなってしまったが、久々に歌えたし楽しかったし、次回の約束も取り付けたしで収穫あり。よしとすることにしよう。
Comments (3)
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