Life in America ~JAPAN編

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疑惑が疑惑を呼ぶオリンピック

2008-08-20 02:52:39 | アメリカ生活雑感
オリンピック放送をどの国で見るかによって、バイアスがかかるのは当然のこと。
国が威信をかけて望んでいる種目や、メダルを狙える種目への期待は大きく膨らむし、報道も加熱する。
アメリカにとって前半のハイライトはもちろん、競泳。毎日毎日、フェルプス、フェルプス、の絶叫だ。
フェルプスのインタビューも、ママとのツーショットちょっともう、うんざり。

そして今、ホスト国中国との間にちょっとした火種になりそうなニュースがくすぶり始めた。
女子体操種目別。
最初の火種は、跳馬での出来事。

アメリカ期待のアリシア・サクラモンが、中国の程 菲に敗れて4位となりメダルを逃したことだ。
アリシアは、女子団体で床と平均台で大きな失敗を犯しチームの足を引っ張り、中国に金メダルをやってしまった“戦犯”でもある。
でもそこはアメリカ。なんとか彼女の名誉を挽回してやろうと彼女の跳馬でのメダルを応援していた。
演技はまずまず。
そこへ中国の程 菲。着地で大きく乱れひざを着くという大失敗をし、自身も顔をゆがめた。
しかし、結果はなんと意外にも程 菲のほうが点数で上まわった。
審査による結果といえばそれまでだが、いやぁ~なムードが漂った。


そして2日め。
今度は段違い平行棒でのこと。
アメリカのエースで個人総合覇者、リューキンと中国の何可欣がいずれも完璧な演技を見せ全く同点の16.725。
しかし、タイブレーク(優勝決定採点)とやらの末、何可欣が金メダルとなった。

このタイブレークの方法というのが、実にお粗末というか稚拙というか、こんなもんで金と銀という大きな違いをつけてしまっていいのか、と本人でなくてもやりきれくなる。
アメリカの解説者も言っていたが、どうしてふたりに金メダルではいけないのか。

当然、アメリカのメディアは黙ってはいない。
先日の跳馬での“不可解な”採点もあいまって、ホスト国中国をたたき始めた。
たたき方もちょっといやらしい。
今回、中国の女子体操選手にはオリンピックの出場資格を満たしていない16歳以下の選手がかなり含まれているといううわさに目をつけ、その一人と目される何可欣に「あなたはいったい何歳なんですか?」「証明できるんですか!」と執拗に質問を浴びせ、最後は彼女をむっとさせていた。

「(アメリカがかなりのメダルラッシュに沸いた)アトランタのときはアメリカも開催国のアドバンテージを得た、ともいえますね」
というコメントにも笑えたけれど、
「もし(2016年に)シカゴでオリンピックとなれば、このアドバンテージはアメリカにもありってわけですね」と不気味な発言。


あれ?オリンピックってフェアじゃなかったの?





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