Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

吉例顔見世大歌舞伎。

2005-11-22 11:49:25 | アメリカ生活雑感



年末といえばこれ、「顔見世」。今日は銀座の歌舞伎座で上演中の顔見世、午後の部に行ってきた。先日前を通りがかったときに、おもわずふらふらとこの日のチケットを衝動買いしたのだだった。なにしろもう、こんな機会もそうそうないから。
京都南座以外で顔見世を見るのは初めてだし、前から5列ど真ん中という席、朝から何を着ていこうか、ともうウキウキ。なんといっても大好きな仁左衛門さま、吉右衛門さまご両人に見られちゃう(逆だろ~!)んだもの。

お目当ての演目は吉右衛門が「松貫四」の名で書き下ろした【日向嶋景清】。
源氏との戦に敗れ、盲目となり俗世を離れてひっそりと暮らす平家の大将悪七兵衛景清(吉右衛門)のもとへ、二歳の時に生き別れた娘の糸滝(芝雀)が、訪ねてくる。落ちぶれた姿を娘に見せまいとする父と、父のために、身を売って得た金を渡そうとする娘の切ないやりとりが胸を打つ。

じ~んとしたあとは、ぱっと明るく【鞍馬山誉鷹】。
あの富十郎の長男(孫じゃないよ)、大ちゃん(6歳)の初代・鷹之資襲名の舞台。富十郎、雀右衛門、仁左衛門、吉右衛門、梅玉という超豪華陣に囲まれた、超かわいい“牛若丸”だった。
仁左衛門さまと目が合ってもう大変!

そして、お次はいわずと知れた【連獅子】。
親子獅子は幸四郎と染五郎というこちらも豪華な親子。染五郎、いろんな意味で若い!
最後は、歌舞伎の真骨頂、世話物の【大経師昔暦】。
ちょっとどたばたの“善意の”不義密通モノ。大いに笑い、そして最後は花道に消えていく主役のおふたりさんに「よっ、日本一」という感じ。

いやぁ~、いい夜だった。
思えば5時間もの舞台を1万4千円で楽しめるというのは、2時間で1万円もする外タレのコンサートに比べるとお得(って比べるものでもないけど)。

これで、年が越せる!



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