Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

再会のスノーボード

2005-03-09 21:29:17 | アメリカ生活雑感
私より1年後に会社を辞めた同期のOネェさんと、3年ぶりに再会。
それはなんと、「平日に行く、ガーラ湯沢・スノボ・レディース・パック」という形で実現した。
アメリカで2度、レイク・タホで滑って以来私もずいぶんスノボから遠ざかっていたので、こういう意外な実現はうれしかった。このトシになると一緒に行ってくれる相棒も年々いなくなるからだ。
“意外”というのにはもうひとつの理由がある。
会社時代の彼女からは、スノボをする姿は想像だにできなかったのだ。
「いつからやってたの?」と聞いてみるとなんと彼女は会社を辞めてから、ずっとやってみたかったスノボをちゃんと会得しようと、ひとりで“平日パック”に申し込んではせっせとスクールで自己練習を重ねていたのだという。
これには正直びっくり、そして感動。ひとりでスノボの鍛錬に通うだって?あの彼女が??
How independent!
「会社にいるときは本当に忙しすぎたよね~。あれもやりたいこれもやりたいが実はいぱいあったのに、そんなことをやる暇が全然なかった。辞めてから自分のために時間をいっぱい使おうと思って」
と、なんだか表情もあの頃よりもずっとすがすがしい。
彼女は会社を辞めた後、かねてから大好きだったフランスに2週間語学留学したり、ニューヨークで美術館めぐり三昧をしたり、角館に満開の桜を見に行ったり・・・と自分の中にあった「・・したかった」を一気に堪能しているという。そんな話を聞いていると、お先にそんな贅沢な時間を体験しちゃった私のほうまでもわくわくうれしくなってくるのだった。
どれくらいの勢いで働いていたかをお互いが知っているからこそ、今の過ごし方に納得がいくんだろう。

40も過ぎた独身オンナがふたり、平日のスキー場をまるで“体育会”のように、コロンでも何度も何度も立ち上がり滑走しまくる。
おそろしい絵ヅラだ・・・
ふたりでこんなことをする日が来るとは、10年前はよもや思ってもみなかった。

「これからなにをやって生きたい?」
「私はやっぱりアートが大好きなの。だから美術館で働ける資格(こんなものが存在するのも妙な話だけど)を取れたらとって、子どもたちが気軽にアートを楽しめる企画を立ててみたいの。だって、外国に比べると日本はあまりにもそういう機会がなさ過ぎるよねぇ。そう思わない?」
アメリカでもイギリスでも、パリのルーブルでもこの感じるものはどうやら同じらしい。
激しく賛成。
外国で美術館や博物館に行くと、たくさんの子どもたちが先生に連れられて、本当に間近で芸術に親しんでいる光景をよく目にする。小さいときからホンモノを見る目を養い、興味を持つ心を育てる。教室の授業よりも大切な教育だと思う。

スノボのあとはゆっくりと温泉につかり、なんと5日ぶりとなるビールを飲み(うめぇ~~~!)近い再会を約束して別れた。
「お互い道は遠いかもしれないけれど、がんばろうね」

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