Life in America ~JAPAN編

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剣道魂で明けた2019年。

2019-01-14 08:53:08 | ニッポン生活編

昨年10月、高校時代の剣道部の恩師が亡くなったとの知らせを受けた。
まだ77歳だった。
最近お会いしたのは2年前。実家の不動産のことで相談したいことがあると連絡すると、今から出てこい、相談にのってやる、という。
先生のお宅は我が家からすぐの距離だったので、たまたま時間の空いていた先生はすぐに会ってくださった。
最近不義理をしていて、もう10年近くもお会いする機会がなかった私にすらすぐさまこうやって相談に乗ってくれる人なのだ。

「ええか。そこをまーっすぐ歩いてこい」

その言葉に笑いを抑えきれずにまっすぐ歩いていくと、先生はいつもの姿で立っていた。
高校時代(保健体育教師)のときのまんま、上下白の運動着に身を包み、背筋をしゃきーんとのばして立つ姿は紛れもない先生だった。
この人だけは不死身だな、と姉と話していた。
大好きなタバコは最後までやめなかったという。結局、それで亡くなってしまったのだけれど、本人も「タバコで死ぬ」と豪語していたというのだから仕方ない。


女子黄金期を作ってくださったのも先生。このころは連戦連勝だった。


先生を偲ぼうと、毎年お正月に行われている母校剣道部OB会に十何年かぶりに顔を出した。
だんだん知っている顔がいなくなり、お正月に出かけるのも面倒くさくなってずいぶん長い間行かずにいたのだけれど、今年はどうしても先生を偲びたかった。


昔は居酒屋だった会場も、今はしゃれたホテルの宴会場になり、受付の御嬢さんたちもびしっとスーツ姿で礼儀正しくまさに隔世の感。
しかも私たちは最年長席で、席に座っているだけで(私たちの席は「昭和の席」と呼ばれた)次々と後輩たちがブッフェの食べ物を運んでくれ、ビールを注ぎにやってくる。
(私たちのときはこんなことしなかったよなー)



後輩たちは皆、気持ちいいほど(異様なほど)礼儀正しく、会ったこともないこんな自分の母親よりも年上のおばはんにもビールをついでは話を合わせてくれる。なんだか申し訳ない気分でいっぱいになるのだった。
「未成年」という名札をつけた輩にはもちろん、返盃はできない。未成年でもガンガン飲みまくっていた○年前とは大違い。世の中ずいぶん変わったものだ。



みんなばりばり現役で剣道を続けている後輩たち。あいさつもすがすがしい。近頃の子って、なんだか小奇麗だなぁ。・・と昭和席から見つめるおじさんたち(失礼!)



同期3人。3人そろうのは高校卒業以来!


そのあと「昭和の部」だけで恩師が好きだった居酒屋に飲みに行った。
亡くなった恩師に献杯をし、先生の話に花を咲かせた。


竹田先生、いつまでも見守っていてくださいね。


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