Life in America ~JAPAN編

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シカゴを売り込め~“IPW” in Chicago~その2

2014-04-19 19:47:39 | アメリカ生活雑感
4月6日(日)

さて、2日目の日曜日から徐々に公式行事がスタート。
午前10時からは、シカゴの100階建て超高層ビル、ハンコックタワーの展望ルーム(95階)で、国内外のメディアだけが招待されての「メディアブランチ」。
5月にはここに新アトラクションの“ティルト”(360°CHICAGO)がオープンする。
ティルトは、ガラス張りの外壁とスチールの枠とが一体になった乗り物?のような構造で、床に立つとそのプラットフォームがゆっくりと傾いて建物から張り出すスリル満点のアトラクション。
本当はこのIPWに間にお披露目する予定だったが間に合わず、この日はまだ工事中の姿のままだった。

何年振りだろうか、ここに来たのは。
この日は天気も良く、95階からぐるりと見渡すシカゴの町は本当に美しかった。




“Welcome TO CHICAGO IPW”の砂文字


フロアは国内外から招待されたメディアの人たちであふれかえっていて、エマニュエル・シカゴ市長もシカゴの営業マンと化して各メディアに愛想を振りまいていた。
せっかくのチャンスなので、私もそそっと近づいて
「シカゴに拠点を置く日本語のメディアです」とご挨拶。
エマニュエルさん、大きな目をぎょろっとむけて、握手をしながら「あなたは東京?それとも大阪?」と聞いてきた。
「大阪の近くです」「あ、そうなのー」
なんてどうでもいい会話をして終わり。

フロアにはシカゴ市内の選りすぐりのレストランやBarなどの“ミニ屋台”がお店の紹介ボードとともに並び、昼間からカクテルやらワインやら、シカゴの地ビールやら、おいしいチョコレート、エスニック料理・・・などなどの小皿が踊る。
それを一つずつつまみながら眼下に広がる素晴らしい景色を見ていると、気分も爽快おなかもいっぱい。海外のメディアも、NYともLAとも違うシカゴの魅力を再確認していたようだった。
改めてわが町、シカゴを誇らしく思った瞬間。


  
 



エマニュエル市長もこの5日はシカゴの売り込みに大忙し
かつて、ホワイトハウスでオバマ大統領の片腕ともいわれた彼がシカゴ市長に転身して早や3年。
そのえげつないほどの改革路線が市民からはかなり嫌われているのだが・・・




メディアブランチでほろ酔い、いや、おなか一杯になったところで、今度は市内観光。
昨日に引き続き、いくつかのテーマごとに組まれたシカゴの名所を巡るツアーのうち、私は今まで足を踏み入れたことのなかった「シカゴのLGBTQツアー」を選んで申し込んでいた。
「LGBTQ」とは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダ・ジェンダークィアの略。
シカゴは、アメリカ国内でも有数のゲイフリー(ゲイの人たちに優しい)の都市として知られていて、その歴史も古い。
その歴史をたどりつつ、アメリカでも最大規模のゲイコミュニティーを訪ね、最後は一番人気のゲイバーで飲んで帰る、という楽しい企画だ。


スタート地点は、アメリカのソーシャルワーカーの先駆者として知られるジェーン・アダムズ女史が、1889年に古い邸宅を再利用してシカゴサウスで始めた共同住宅「ハルハウス」。
当時スラム化し荒れ果てていたサウス地区で、近在の貧しい労働者階層の移民たちが互いに支え合い助け合いながら暮らすための「セツルメントハウス(共同長屋)」をスタートさせる。
居住者が人種や性別、年齢にかかわりなく平等に社会的、教育的な学習の機会を得られるようにと、このセツルメンツには学校、図書館や体育館、音楽館や幼稚園、それに薬局までもが備わっていた。
彼女はその後もここを拠点に女性の救援、平和活動、市民運動にも尽力し、1931年にアメリカ初の女性ノーベル賞(平和賞)受賞者となる。
また、ゲイ(レズビアン)でもあり、40年間にわたるメアリー・ロゼット・スミスとの関係は、同士という域を超えた深い愛に満ちていたという。
まだ、“ゲイ”という言葉も認識も社会になかったころ、愛を貫いた二人の信念には脱帽する。


このハルハウスの一部は博物館として公開されている










そしてツアーバスはいよいよシカゴのゲイの本拠地、Boystown(ボーイズタウン)へ。
Halsted通りとRascoe通りの交差点あたりがその中心部。
6月の最終日曜日にある「ゲイ&レズビアン・プライド週間パレード(GAY&LESBIAN PRIDE WEEK PARADE)」の期間は、何十万という人たちで賑わう。

 
(右)ゲイコミュニティセンターのトイレ。
「男性と自己認識している人用」


最後はゲイに一番の人気Bar「Side Track」へ。
残念ながらここまでに時間を使いすぎて、中で一杯やる時間がなかった。
店内はすごくおしゃれで、何層にも入り組んだ構造がなんか不思議な空気を醸し出していた。
今度は夜にでもゆっくり来てみるとしよう。


 
テラスが広々として気持ちいい


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