Life in America ~JAPAN編

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Nuclear Catastorophe

2011-03-14 22:01:41 | アメリカ生活雑感
地震が発生して以降、ここシカゴエリアでは日本のTV番組(主にNHK)が見られる有料チャンネル「TVジャパン」が無料で視聴できるようになった。
我が家は視聴料を払っているのだが、これは海外に住む日本人にとってはうれしいサービスだ。
なんといってもNHKニュースがライブで一日中見ることができ、逐次何が起こっているかを確認することができるからだ。

しかし、今回の福島原発の事故のニュースを見るたびに怒りが込み上げてくる。
ついきのうまで「人体に影響を及ぼす範囲ではない」といっていたのに、今日にはいきなり「今までとは桁がちがう。すぐに避難を」だ。

今回の事故に関しては、日本で報道されるよりもむしろ海外メディアのほうが始めからシリアスに報道していた。
インターネットでドイツのニュースを詳細を読んだPちゃんは、最初に「これは大変なことになる」と言っていた。
アメリカのメディアでも、1979年のスリーマイル島事故、1986年のチェルノブイリ事故に次ぐ世界でも最悪の事故になるだろうと報道されていた。
「さほど人体に影響がない」と繰り返している東京電力、および日本政府の見解とは大きく違っていてかなり違和感を感じた。

それほどアメリカが大騒ぎする理由は、今アメリカがオバマ政権のもとで「Nuclear Renaissance」(原子力ルネッサンス、原子力の復興)を進めようとしていたことにある。
地球温暖化の観点から、石油に頼らない“代替クリーンエネルギー”として原子力が見直され、さらなるnuclear reactor(原子炉)の製造が国家政策のひとつになっていた。
それもあってか、いくら「想定外の規模」とはいえ自然災害でleakを起こしてしまった福島原発のケースをメディアはかなり重く受け止めている。
共和党の原子力反対派はここぞと反対の姿勢を強めているが、「今のところその政策を緩めるつもりはない」(John Keely氏・Nuclear Energy Institution)と政府側も対応に慎重だ。
日本の原発事故は、アメリカの原発政策に影を落とし始めている。



(参照:3月14日シカゴトリビューン紙)
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2 Comments

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東京に原発を (あにい)
2011-03-17 14:11:45
「東京に原発を」っていう本について紹介していた大学の授業覚えています?
原発を肯定している本ではなくて、原発が本当に安全なら、東京のど真ん中に作っても問題ないはず、、、という趣旨のものでしたよね。
やっぱ、危険だったんやん、、って素人の私はつくづく思ったわけですが、、

ところで、まいちゃん、、ずいぶんナーバスになっているみたいだけど大丈夫?
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大地震 その後 (Mami)
2011-03-17 10:39:10
1週間が経とうとしていますが、心は重たいままです。

関西だからか、テレビでは普通の番組が戻ってきていますが、ドラマなど見る気持ちにはなりません。

そんな中、ネットで「prayforjapan元気になるつぶやき」というものを見つけました。
twitterでつぶやかれたものの中から、心が温まるものがまとめられたものです。
日頃、twitterなどには興味もなく、なんだか受け入れられないコミュニケーション手段だと思っていましたが、まとめられたつぶやきに心が揺さぶられました。色々なところで色々な人が様々な想いを抱えていることがわかります。

世界中から寄せられるメッセージにもとても励まされます。心のこもった言葉は思った以上に力になると思います。

以下、つぶやきの1つ・・・

『父が明日、福島原発の応援に派遣されます。半年後定年を迎える父が自ら志願したと聞き、涙が出そうになりました。「今の対応次第で原発の未来が変わる。使命感を持っていく。」家では頼りなく感じる父ですが、私は今日程誇りに思ったことはありません。』
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