Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

友、豪華客船で来る。

2024-08-22 19:30:21 | アメリカ生活雑感
ちょっと前、同級生とランチしていたとき。
かの豪華客船「ダイヤモンドプリンセス号」が話題にのぼった。
私たち庶民からは想像つかないけれど「いったいどういう人たちが乗ってるんだろうねぇ」という下世話なはなし。
多分(というか絶対)お金を持って死ねないから気持ちよく短期間に使ってしえる手はないかと考えた億万長者がたどり着いた一つの方法なのかも、という結論に達した。

そういえば、亡くなった叔母も「〇千万円使うこと!」と書きなぐったメモが壁に貼ってあり、その決意の強さに驚愕したものだが(苦笑) 
(寄付すればいいのに・・)
要するに高齢、独り身、相続で預貯金が使い切れないほどあって・・・と、そういう人が手っ取り早く大金を短期間で使える手段のひとつが豪華客船なのかもね、などと、本当にどうでもいい話でちょっと盛り上がっていた。

そんなとき、前職の同期から
「今度徳島に行くんだ。ダイヤモンドプリンセスで」
と連絡がきたから、もうびっくり!
(ここにもおったわ!しかも同い年かよ。)

聞けば、「各地の祭りを見て回る船の旅」で、横浜を出港後、青森でねぶた祭、韓国釜山で現地の祭り、高知でよさこい祭りを見た後、最後の寄港地の徳島で阿波踊りを見るというツアーだという。
8月13日の朝、小松島港に着岸。その日の夜中に出港するため、正味12時間ほど徳島で自由に遊べるらしい。
しかし驚くことに、港から市内まではシャトルバスが出るわけでもなく、この暑いなかお客が勝手に公共のバスやJRを利用していかねばならないのだと。
なんだかケチ臭いなぁ・・。₈

ついコロナ前までは、ダイヤモンドプリンセス号といえばおそろいの法被をきた何百人もの客が「連」を組んで阿波踊りの桟敷に踊り込んでいたのに。
やはりコロナからすっかり印象が悪くなってしまって地味になったらしい。

1時間かけて徳島市内にたどり着き、城博物館でプチ観光をした友人夫婦は、午後6時からの有料桟敷席チケットを購入して阿波踊りを堪能。
そのあと私が合流して、踊り広場や無料の演舞場などを案内し、一緒に踊りを楽しんだ。


初日よりは少し少な目。それでも歩けないほどの人出。






そしてシンデレラタイムが近づく。
問題は、船までの足だ。
午後11時までには戻っていないといけないので午後9時半のJRに乗らないと、とせわしない。
それはいくらなんでも時間がもったいないので、私がアルコールをがまんして車を出して彼らを船まで送っていくことにした。
(案の定、9時半のJRは東京の朝のラッシュアワーのようだったという他客からの証言。演舞が10時に終わるのだから、10時半にチャーターバスを出せば悠々間に合うのに。
なんだかすべてが世知辛いなぁ・・・。

かくして涼しい車で港に送っていき、目の前にいきなり登場したのがこの巨大物体。



はじめてみたダイヤモンドプリンセス。海の上に浮かぶ大型ホテル。おったまげるほどでかい。客員数は2800人。
遠くからでも空が煌々ときらめいていた。
一目見ようと見物客もちらほら。

それにしても、短くも楽しい宵だった。
こんなところで同期に再会できるなんて。
そして翌日、さらに4人の同期がやってくるのであった。

(つづく)