東京タワーをすぐ近くにのぞむ、ここは東京浜松町。
この、都心のど真ん中に名物の焼き鳥屋がある。いや、あった。
開店は午後3時半、ラストオーダーは8時半。開店と同時にどこからともなくおやじたちがこの店を取り囲み、店からあふれ出して焼き鳥片手にビールを飲み始める。
店先からもうもうと立ち昇る真っ白い煙。それにつられてまたあちこちからおやじが沸いてくる。
店の名前は「秋田屋」。
私が通っている会社の事務所はこの秋田屋の真向かいにあるので、この白煙もうもう風景は私たちの体の一部になっていた。
けれど、新年を迎えたと同時にこの伝説の秋田屋が忽然と姿を消してしまった。建物のあまりの老朽化にいよいよ建替えを決意したらしい。
なのに待てど暮らせど着工をする気配もなく、早や2ヶ月。ああ、このまま秋田屋で飲むこともないままアメリカに行ってしまうのか・・・と絶望感に苛まれていたところ、今日ケイタイメールが鳴った。いはく、
「ねーさん、朗報です。本日PM3:30“秋田屋”仮店舗オープンだ!」
こうなったら行くしかない!と、仕事仲間とさっそく出かけた。
仮店舗もさっそくおやじ度100%
働く人々も、おっちゃん、おばちゃん度100%だ!
絶品の「もつ煮込み豆腐」と名物「刺し」(お一人様一本限り)
いやぁ~堪能した。やっぱりうますぎるぜ!
ひとつ残念だったのは、開店祝いだろう、キリンビールの社員たちが店を占拠していすわっていたことだ。店の外ではお客さんが待っているというのに。ビール会社なら、お得意さんのために他のお客さんに場所を譲って回転をよくするのが務めじゃないのよっ!
そんなことやってたら、アサヒビールにとって代わられるぞ。あっぱれアサヒは社長名で特大のお花を贈っていた。店を占拠なんかする無粋モノではないようだ。
happy Valentine\'s day!
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