Life in America ~JAPAN編

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『トランスフォーマー/ロストエイジ』~シカゴ紹介

2015-05-01 13:16:45 | アメリカ生活雑感

世界各地の映画のロケ地を映画と共に紹介する、『映画のある旅』。
このたび、シカゴが『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2004年 アメリカ)のロケ地として初めて紹介されました。

記事執筆および写真撮影をすべて私が担当させていただきました。
どうぞご覧くださいませませ。


http://wowow.jal.co.jp/chicago/movie01
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警察 vs 市民

2015-05-01 11:46:31 | アメリカ生活雑感
黒人への差別的な扱いに世間がこれほどまでに声を上げるようになった背景には、この間も書いたようにソーシャルメディアの発達がある。
誰もがスマートフォンを持ち歩き、即座に写真や動画をその場で撮り、次の瞬間その画像が世界中を駆け巡る、そんな世の中だからこそ、「誰も見ていないだろう」と何かをしでかすことは不可能になりつつある。

警察がその特権を利用して、罪のない黒人たちをボコボコに殴り殺してやり過ごせた時代はすでに終わり、今はそんな警察が血祭りにあげられている。
これは一時的にはいいことなのかもしれないが、アメリカにおける警察の、長い間の「勘違い体質」はだからといってすぐに改善されるわけでもなく、根本的には彼らの教育を一からやり直すべきだと思う。
アメリカで警察官になりたいと思う理由は、「世の中を正すため」でも「街の平和を守るため」でも「市民の暮らしをよりよくするため」でもなく、「誰かを従わせる快感」だというリサーチがあるそうだ。

つい先日の新聞での記事。
ハワイの男性がドローンを使って空中から景観を撮影していたところ警察がこれを注意、それに従わなかったところ強引にスタンガンで撃たれた。
注意する、話をする、根気よくやめさせる、という手順を踏まずにいきなり撃つ、これが許されると思っているところに根本的な問題があるはずだ。

そういった根本的な解決を試みようとしない暴挙がまたひとつ。

テキサスの(もちろん共和党の)議員が、「警察官を近距離で撮影してはならない」という法律を提案したという。
これはもちろん、昨今たて続けに起こっている警察官の暴挙を証拠として市民に撮影されることを恐れた“警察側の対策”。
黒人を今までのように自由にいたぶれなくなることを恐れての“提案”であることは明らかで、どうして市民の代表である議員がこんなバカげた思考に走れるのかと呆れるばかりだ。

Texas lawmaker proposes bill limiting citizens' ability to record police officers
(3/27、〝The Daily Texan″)


さすがにこれには各方面から避難ごうごう、提案は取り下げられた。

Bill to limit filming of police activity is dropped
(4/10、 〝Dallas Morning News")


そんなアホな報道に呆れ果てていたころに次のあの事件が起こった。
「バルティモア事件」
4月12日、ナイフを所持していたとして拘束された黒人男性フレディ・グレイさん(25)が、護送車で警察署に移送されるまでの間に脊髄を損傷し、1週間後に死亡したもの。

拘束される際のビデオを見たが、数人の警察官がフレデイさんの体を締め上げ、その際に明らかに体に異変が起きていたのがわかる。脊髄が折れるまで締め上げる必要がいったいどこにあるというのだ?

この事件を受けて、グレイさんの葬儀のあった27日にはボルティモアでは市民による暴動が発生、夜間外出禁止令と非常事態令が発令された。警察発表によると、これまでに警官約100人が負傷、暴動に参加した約270人が逮捕された。
29日には、大リーグのボルティモア・オリオールズとシカゴ・ホワイトソックスの試合が現地で行われたが、メジャーリーグ史上初の無観客試合となった。
この様子はシカゴの各新聞でも「非現実的な写真」として一面に取り上げられていた。
大リーグ始まって以来の異常な事態に、選手たちは「奇妙な感じ」、「オープン戦のようだった」と話した。







(photo by/HUFF POST SPORTS,05/01/2015 )




そして先ほど入ってきたニュース。

黒人男性死亡は「殺人」=警官6人訴追―米ボルティモア (時事通信2015年5月2日(土)01:16)
 
【ワシントン時事】米東部メリーランド州の検察当局は1日、黒人男性フレディ・グレーさん(25)がボルティモア市警察に拘束された後に不可解な死を遂げた事件について、殺人として立件したと発表した。検察当局は事件に関与した警察官6人を、第2級殺人罪などで訴追した。
 グレーさんは4月12日、警官に拘束された後、脊髄損傷で意識不明に陥り、1週間後に死亡した。地元メディアは、護送車で移送中に突き出たボルトで頭部を強打したなどと報道していた。
 検察当局はこれに関し、警官らは護送車両に連れ込んだグレーさんにシートベルトを着用させることを怠った上、迅速にグレーさんの異変を察知して適切な措置を講じなかったなどと指摘。車両を運転していた警官1人に第2級殺人罪を適用し、他の警官も過失致死罪などで訴追した。グレーさんの拘束自体も「違法だった」とした。 


警官6人の追訴が決定したとはいえ、これですぐに全てのことが解決するはずもなく依然事態は深刻だ。
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