Life in America ~JAPAN編

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友、シカゴに来る① ~ 『Motown The Musical』

2014-06-21 20:21:15 | アメリカ生活雑感
ブルースフェスも終わって、やっとひと山越えたこの頃。
今週は雷雨続きでどこへも行けず、おかげで家の中でゆくりと片づけ仕事ができる。
ついでにブログも更新しておこうっと。


今年のシカゴブルースフェスを前に、日本から素敵なお友達がやってきた。
プロのブルース・ギタリスト&シンガーのナコミさん。
彼女と初めて会ったのは、2年前、青森で行われた「Japan Blues Festival」だった。彼女のバンドが一昨年、昨年と続けてこのフェスティバルに参加したので、私は彼女のことをよく知っていたのだけれど、現地では顔を合わせる程度でゆっくりお話をする機会もないままだった。

ところが昨年、青森の帰りに帰省したあと神戸でランチをご一緒して、急接近。
そのときに彼女から「シカゴへはまだ行ったことがないから、来年のシカゴのブルースフェスにはぜひ行こうと思っている」という計画がもちあがった。
で、今年に入って正式にこの計画が決まったという連絡をいただき、以来この日をずっと楽しみにしていた。

ナコミさんはシカゴ入りする2週間前にルイジアナで行われた「Little Walter(リトル・ウォルター)フェスティバル」に招待され出演していたので、そのままシカゴでブルース・フェスの週末を合わせて2週間ほど過ごすことになっていた。
音楽はもちろんのこと、それ以外のシカゴをもっと知りたいという彼女は、シカゴ入りした日から精力的にあちこちと街を見て回った様子。
シカゴを愛する私としては、この街のいろんな魅力を知ってもらいたいので彼女のように貪欲にいろんなことを吸収しようという人が来てくれるととてもうれしいし、案内のし甲斐があるというもの。

かくして、久々の再会となった6月4日、さっそく一緒に今話題のミュージカル『Motown The Musical』を見に行った。
連れがいないとなかなか見に行く機会のないミュージカル。でもこれだけはどうしても逃したくなかったので絶対に好きそうな彼女を誘ったところ、もちろん即OK。かれこれ1か月以上前にチケットをとっておいたのだった。

 
久々の「オリエンタル・シアター」。。内装も実に重厚でゴージャス。
いかにも劇場に来た、というリッチな感覚をもたせてくれる。

 一緒に観劇したナコミさんとはっちゃん

モータウンものは前にも『メンフィス』を見たけれど、これは違う次元で素晴らしかった。
音楽プロデューサー、Berry Gordyが1959年、モータウン・レコードを立ち上げてから25周年を迎えるまでの話を軸にした物語なのだが、人種差別の激しい1960年代、いかに“黒人音楽”がアメリカ社会に入り込んでいったのか、モータウンで一世を風靡したミュージシャンたちがその後どのような道を選択していくのか・・・それらがケネディ大統領やキング牧師の暗殺といったその時代の出来事と共にテンポよくつづられていく。
マーヴィン・ゲイ、スモーキー・ロビンソン、シュープリームス、ダイアナ・ロス、ジャクソン・ファイブ、スティービー・ワンダー・・・など実在の人物が目の前に次々と再現される様も見ごたえたっぷり。もちろん(本人には及ばないものの)歌唱力も申し分ない。
特にダイアナ・ロスを演じた、シカゴ出身のAllison Semmesは本当に美しく、そのオーラまでそっくり。
でもやっぱり一番観客の人気をさらったのは、マイケル。
ジャクソン5が登場すると、わっと会場が湧き、特に子役のマイケルがヒット曲を躍り歌うと、あ~~~という愛おしいものを見たかのようなため息があちこちから漏れる。ほんと、かわいかった!
このミュージカル、もう一度くらい見ておきたい。


 
(c) Joan Marcus, 2014

ミュージカルのあとは、軽く「Blue Chicago」に流れ、デミトリア・テイラーとJ.W・ウィリアムスのバンドを見てこの日はおしまい。


まだまだナコミさんとのシカゴ日記は続く・・・
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