Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

切ない。

2005-04-19 00:09:33 | movie
私が今まで見た映画の中で間違いなくTOP10に入る映画を、先日テレビで見た。
その映画とは、「初恋の来た道」という中国映画。若き日のチャン・ツィーのあどけなさがまぶしく美しかった。ストーリーのあまりの美しさに泣けて、泣けてしかたなかった。
舞台は中国、ほとんど都会とは隔絶された田舎の村。
その村で生まれ育った少女と、都会からやってきた小学校教師との淡い恋とその行方を描いた物語だ。
その中で描かれる、息を呑むような風景をみているだけで、どうしようもなく、心の中ではらはらと涙がこぼれ落ちるのだった。
春、夏、秋、冬・・・好きな人をひたすら待ち続けて変わる村の風景の美しさ。こんな美しいものを持っている国に生まれ育った同じ人間同士、同じような美的感覚や価値観があるのだろう、と親近感を感じずにはいられない。
年中同じような気候の中で過ごしたカリフォルニアでの3年間を思い返すにつけ、“四季のある国”同士の“美しき同盟国”感情は疑いもしなかった。
なのに。
どうして、同じ美的感覚を持っている(にちがいない)、同じアジア人同士がこんなに解り合えないのだろうか?

戦後60年。
日本にとっては「もう60年」でも。中国4000年にとっては昨日起こったことなのだろう。
どうやったら、人は解り合えるのだろう・・・。

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