1964年はビートルズにとってアメリカを、そして世界を完全制覇した画期的な1年だった。「抱きしめたい」→「シー・ラヴズ・ユー」→「キャント・バイ・ミー・ラヴ」の3枚のシングルが連続して全米№1を14週に渡って爆走するわ、4/4付の全米チャートでは1位から5位までを独占するという空前絶後の大記録を打ち立てるわ、エド・サリヴァン・ショーに出演して72%という驚異の視聴率を叩き出すわ、テレビ出演やコンサート・ツアーを続けながら「ア・ハード・デイズ・ナイト」で映画にも出演するわ(しかも全曲傑作オリジナルでビシッとキメたサントラ盤まで作ってしまった!)で、もうどぉにも止まらない山本リンダ状態だった(≧▽≦) これに味をしめたレコード会社は、金の卵を産むニワトリであるビートルズに “もっと産め!” 、つまりその年のクリスマス商戦用のニュー・アルバムを作れという。いくら何でもムチャクチャである。しかしビートルズは殺人的なスケジュールの合い間を縫ってレコーディングを敢行、見事クリスマス・シーズンに間に合わせて完成させてしまったのだ。それが4枚目のアルバム「ビートルズ・フォー・セール」である。
まずはジャケットに注目。そこに居並ぶ4人の表情にはさすがに疲れの色が見てとれ、目はうつろ状態で、 “ビートルズ売り出し中” とは言い得て妙というか実に皮肉なタイトルだ。中身の音楽の方も全14曲中オリジナルはわずか8曲で、アルバム全体のトーンとしてはジャケットの倦怠ムードを反映し、カラフルな前作「ア・ハード・デイズ・ナイト」でのワクワクドキドキするような躍動感や陽気でキャッチーなメロディーは影を潜め、ダーク・トーンというか、渋いというか、ドライというか、一見地味になったように見えるのだが、次段階への重要なステップとして不可欠なアルバムだと思う。アコースティック色が強いから言うのではないが、ちょうどゼッペリンのⅢみたいな位置づけだろう。因みに私のUK黄パロ盤は31ポンド、何故か中々キレイな盤が出てこずに手こずった1枚で、モノ・リマスターCDでは折り込み式のゲートフォールド・ジャケットを見事に再現している(←出し入れしにくいけど...)。
ビートルズのアルバムの大きな特徴として、A面1曲目の出だしでいきなり聴き手をKOしてしまう傾向があることに最近気付いた(←遅っ!)。「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」、「イット・ウォント・ビー・ロング」、「ア・ハード・デイズ・ナイト」、「ヘルプ」、「ドライヴ・マイ・カー」、「タックスマン」、「SGT ペパーズ」、「バック・イン・ザ・USSR」、そして「カム・トゥゲザー」... どれもこれもいきなりガツン!!! とくる曲ばかり(アルバム「レット・イット・ビー」はフィル・スペクターがやったから「トゥ・オブ・アス」なんやろな...)である。そんなビートルズ鉄の掟(?)に従って1曲目に抜擢されたのがジョンの①「ノー・リプライ」である。レコードに針を落とす(或いはCDプレイヤーのボタンを押す)と、静寂を破っていきなりスピーカーから迸り出る “ディサプン ワンスビフォ~♪” というジョンの歌声で全身に電流が走る。この快感こそがビートルズを聴く醍醐味ではないか。そして不思議なことにこの電気ショック的快感は何百回何千回聴いても色褪せない。それこそがビートルズ・マジックなのだ。そういえばスターズ・オン45 のビートルズ・メドレーの出だしもこの曲だった。さすが、わかってるなぁ...(^.^)
ジョンが “俺は負け犬” と歌う②「アイム・ア・ルーザー」はこのアルバムの大きな特徴の一つであるカール・パーキンス路線の土の薫りのするサウンドに軽~くボブ・ディラン風ハーモニカをまぶしたナンバーで、感情を抑制するというよりは消去したかのようなジョンのクールなヴォーカルはそれまでに聞かれなかったものだ。③「ベイビーズ・イン・ブラック」を聴くとどうしても日本公演で1本のマイクを2人で仲良く分けあいながらハモッていたジョンとポールの姿が思い浮かぶ。そういう意味では⑥「ミスター・ムーンライト」も同じで、テレビの日本公演特番の羽田から都内へ向かうビートルズの車の映像のバックで、先導するパトカーのサイレン音がフッと途切れて一瞬無音状態になった後、静寂を破るように響き渡った「ミスタァ~ァァ、ムゥンラァァイ!」っていう雄叫び(←2分24秒のところ... 鳥肌モンです!)にブッ飛んだのが忘れられない。④「ロックンロール・ミュージック」は確かこのアルバムを買う前に既にシングル盤を買っていて聴き狂った記憶があるキラー・チューンで、ジョンの息もつかせぬヴォーカルの何とカッコ良いことか!!! ジョージ・マーティンのピアノもノリノリで、この疾走感溢れるカヴァーはチャック・ベリーのオリジナルを軽く超えていると思う。
このように①②③④⑥と、A面7曲中5曲をジョンが歌っており、残る2曲がポールの⑤「アイル・フォロー・ザ・サン」と⑦「カンザス・シティ~ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ」である。⑤はポールが10代の頃に作ったフォーキーな曲で、その後の彼のアコースティック・バラッド路線を予感させる佳曲だし、リトル・リチャードの名曲をメドレーでカヴァーした⑦では喉も張り裂けんばかりに絶叫するポールに彼のロックンローラーとしての真骨頂を見る思いがする。特に後半部分でポールvsジョン&ジョージが展開する狂乱のコール&レスポンスが圧巻だ。
B面はA面に比べるとどうしても地味な印象があるが、それでも⑧「エイト・デイズ・ア・ウイーク」1曲のインパクトは何物にも代えがたい。フェード・インで始まるイントロやお約束のハンド・クラッピングがシャッフル・リズムをベースにしたこの小気味良いロックンロールの魅力を倍増させている。「アンソロジー1」で彼らが様々な試行錯誤を重ねてこの曲を作り上げていくプロセスが聴けたのは実に興味深くスリリングだった(^o^)丿 日本盤シングル「ロックンロール・ミュージック」のB面に入っていた⑪「エヴリ・リトル・シング」はあまり目立たないが聴けば聴くほどハマッてしまうスルメ・チューンで、リンゴのティンパニが曲をキリリと引き締めるスパイス的な役割を果たしている。残りの曲は他の曲に比べると私的にはインパクトがやや弱いように感じていたが、リミックス・アルバム「ラヴ」での⑬「ホワット・ユーアー・ドゥーイング」の絶妙な使われ方を聴いてこの曲を見直してしまった。
一般的にビートルズがポップ・アイドルからロック・アーティストへと変貌し始めたのは「ラバー・ソウル」からだと言われるが、アコギを多用して単なるロックンロールではない新たなサウンドを模索し始めたこのアルバムに、そのあたりの伏線があるように思う。
The Beatles - Rock and Roll Music
まずはジャケットに注目。そこに居並ぶ4人の表情にはさすがに疲れの色が見てとれ、目はうつろ状態で、 “ビートルズ売り出し中” とは言い得て妙というか実に皮肉なタイトルだ。中身の音楽の方も全14曲中オリジナルはわずか8曲で、アルバム全体のトーンとしてはジャケットの倦怠ムードを反映し、カラフルな前作「ア・ハード・デイズ・ナイト」でのワクワクドキドキするような躍動感や陽気でキャッチーなメロディーは影を潜め、ダーク・トーンというか、渋いというか、ドライというか、一見地味になったように見えるのだが、次段階への重要なステップとして不可欠なアルバムだと思う。アコースティック色が強いから言うのではないが、ちょうどゼッペリンのⅢみたいな位置づけだろう。因みに私のUK黄パロ盤は31ポンド、何故か中々キレイな盤が出てこずに手こずった1枚で、モノ・リマスターCDでは折り込み式のゲートフォールド・ジャケットを見事に再現している(←出し入れしにくいけど...)。
ビートルズのアルバムの大きな特徴として、A面1曲目の出だしでいきなり聴き手をKOしてしまう傾向があることに最近気付いた(←遅っ!)。「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」、「イット・ウォント・ビー・ロング」、「ア・ハード・デイズ・ナイト」、「ヘルプ」、「ドライヴ・マイ・カー」、「タックスマン」、「SGT ペパーズ」、「バック・イン・ザ・USSR」、そして「カム・トゥゲザー」... どれもこれもいきなりガツン!!! とくる曲ばかり(アルバム「レット・イット・ビー」はフィル・スペクターがやったから「トゥ・オブ・アス」なんやろな...)である。そんなビートルズ鉄の掟(?)に従って1曲目に抜擢されたのがジョンの①「ノー・リプライ」である。レコードに針を落とす(或いはCDプレイヤーのボタンを押す)と、静寂を破っていきなりスピーカーから迸り出る “ディサプン ワンスビフォ~♪” というジョンの歌声で全身に電流が走る。この快感こそがビートルズを聴く醍醐味ではないか。そして不思議なことにこの電気ショック的快感は何百回何千回聴いても色褪せない。それこそがビートルズ・マジックなのだ。そういえばスターズ・オン45 のビートルズ・メドレーの出だしもこの曲だった。さすが、わかってるなぁ...(^.^)
ジョンが “俺は負け犬” と歌う②「アイム・ア・ルーザー」はこのアルバムの大きな特徴の一つであるカール・パーキンス路線の土の薫りのするサウンドに軽~くボブ・ディラン風ハーモニカをまぶしたナンバーで、感情を抑制するというよりは消去したかのようなジョンのクールなヴォーカルはそれまでに聞かれなかったものだ。③「ベイビーズ・イン・ブラック」を聴くとどうしても日本公演で1本のマイクを2人で仲良く分けあいながらハモッていたジョンとポールの姿が思い浮かぶ。そういう意味では⑥「ミスター・ムーンライト」も同じで、テレビの日本公演特番の羽田から都内へ向かうビートルズの車の映像のバックで、先導するパトカーのサイレン音がフッと途切れて一瞬無音状態になった後、静寂を破るように響き渡った「ミスタァ~ァァ、ムゥンラァァイ!」っていう雄叫び(←2分24秒のところ... 鳥肌モンです!)にブッ飛んだのが忘れられない。④「ロックンロール・ミュージック」は確かこのアルバムを買う前に既にシングル盤を買っていて聴き狂った記憶があるキラー・チューンで、ジョンの息もつかせぬヴォーカルの何とカッコ良いことか!!! ジョージ・マーティンのピアノもノリノリで、この疾走感溢れるカヴァーはチャック・ベリーのオリジナルを軽く超えていると思う。
このように①②③④⑥と、A面7曲中5曲をジョンが歌っており、残る2曲がポールの⑤「アイル・フォロー・ザ・サン」と⑦「カンザス・シティ~ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ」である。⑤はポールが10代の頃に作ったフォーキーな曲で、その後の彼のアコースティック・バラッド路線を予感させる佳曲だし、リトル・リチャードの名曲をメドレーでカヴァーした⑦では喉も張り裂けんばかりに絶叫するポールに彼のロックンローラーとしての真骨頂を見る思いがする。特に後半部分でポールvsジョン&ジョージが展開する狂乱のコール&レスポンスが圧巻だ。
B面はA面に比べるとどうしても地味な印象があるが、それでも⑧「エイト・デイズ・ア・ウイーク」1曲のインパクトは何物にも代えがたい。フェード・インで始まるイントロやお約束のハンド・クラッピングがシャッフル・リズムをベースにしたこの小気味良いロックンロールの魅力を倍増させている。「アンソロジー1」で彼らが様々な試行錯誤を重ねてこの曲を作り上げていくプロセスが聴けたのは実に興味深くスリリングだった(^o^)丿 日本盤シングル「ロックンロール・ミュージック」のB面に入っていた⑪「エヴリ・リトル・シング」はあまり目立たないが聴けば聴くほどハマッてしまうスルメ・チューンで、リンゴのティンパニが曲をキリリと引き締めるスパイス的な役割を果たしている。残りの曲は他の曲に比べると私的にはインパクトがやや弱いように感じていたが、リミックス・アルバム「ラヴ」での⑬「ホワット・ユーアー・ドゥーイング」の絶妙な使われ方を聴いてこの曲を見直してしまった。
一般的にビートルズがポップ・アイドルからロック・アーティストへと変貌し始めたのは「ラバー・ソウル」からだと言われるが、アコギを多用して単なるロックンロールではない新たなサウンドを模索し始めたこのアルバムに、そのあたりの伏線があるように思う。
The Beatles - Rock and Roll Music
音楽聴いてもしゃあないですからね。
自分が気に入ってればそれでエエと思います。
ポールのダブルトラックのヴォーカルもいい。
「レコード・コレクターズ」に「昔からこの曲が嫌いで仕方がなかった。」と書いていた人がいたのを思い出します。
まあ、人それぞれ意見があっていいと思います。
テンポ設定とかで共通してる部分があるかもですが
私自身は「パーティーはそのままに」と「アイム・ア・ルーザー」が似てるって思ったことはないです。
いつもレスをありがとうございます。
>翌9/30の録音には参加しててイントロやソロを弾いた
なるほど。それが真相だったんですね。また一つ勉強になりました。
そして「パーティーはそのままに」。この曲、大好きです!何と言うかほろ苦いですね・・・。
桑田佳祐さんが「I'm a Loserと似てる。」と言ってましたが、どうなんでしょうか?
調べてみると確かにそんな噂があったとのことですが、
実際には、ジョージは9/29に録ったベーシックトラックには不参加だったけど
翌9/30の録音には参加しててイントロやソロを弾いた、というのが真相のようです。
それと日本のグループEvery Little Thing(ヴォーカル:持田香織)はこの曲の存在が無かったら、別のグループ名にしていたかな?
「ジョージが寝坊で遅刻して不在であったので、代わりにジョンがジョージのパートを演奏している」と言うので有名ですよね。確かにジョンらしいギターです。
アウトゼア・ツアーのサウンドチェックでポールが頻繁に歌っており
ファンとしては三者三様のヴォーカルが楽しめて嬉しいです。
そのうち1曲がこの「ハニー・ドント」です。
友達が「シングル盤に入った曲でもないし、それほど話題になった曲でもないし、何で」と不思議そうな顔をしていました
それでも僕が気に入ったのは、リンゴのヴォーカルのおかげかも知れませんね
このアルバムに収録される以前はジョンがヴォーカル担当だと書いてありますね。
>南部の雰囲気
やっぱり人によって様々です
>昨日(8月29日)
ビートルズのラストコンサートの日一つの時代が終わった日です
私はアトランタ・リズム・セクションや ZZトップを思い浮かべちゃいます。
イメージなんて人それぞれですね。
このアルバムのB面は「アメリカ南部の雰囲気が出ている」と言う人がいますが、この曲の事を言ってるのでしょうか?
アメリカ南部に行った事がない僕にはわかりません
「ラバー・ソウル」のA面6曲目「The Word」の邦題は「愛のことば」これまた、ややこしいですね。
「エイトデイズアウイーク」は2013年来日時のオープニングナンバーとして忘れられない1曲になりました。
教えて下さってありがとうございます。ややこしいですね。
>⑧「エイト・デイズ・ア・ウイーク」1曲のインパクトは何物にも代えがたい。
赤盤で初めて聴いた時、「いい曲だなあー」と思いました。
>フェード・インで始まるイントロやお約束のハンド・クラッピング
いいですよね
3番の「Just like I need you」の後にジョンが「Oh~」と言う部分も好きです。
1991年夏。名古屋でビートルズ復活祭があった時タケカワユキヒデと財津和夫がビートルズの曲をたくさん歌っていましたが1曲目がこの「Eight days a week」二人とも気分良さそうに歌っていました。
リトル・リチャードは「カンザスシティ」を別アレンジで2度録音しているので
話がややこしくなったのだろうと思います。
昔から疑問に思っているのですが、「カンザス・シティ」と「ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ」は別の曲なんですか?
たった今、「 Hey, Hey, Hey, Hey (Penniman)」だけyoutubeで聴いたのですが、同じに思えました。僕もまだまだ修行が足りません・・・
>私はF1ファンなので
鈴鹿サーキットの常連とか・・・
「アイルフォローザサン」は苦さがエエですね。
「ミスタームーンライト」を聴くといつもあの白黒映像が目に浮かびます。
そうなんですよ!もうどうにも止まらないあの曲は「Can't buy me love」からいただき
>⑤「アイル・フォロー・ザ・サン」
甘くて苦いとライナーノーツに書いてありました。そして・・・。
>⑥「ミスター・ムーンライト」
>先導するパトカーのサイレン音がフッと途切れて一瞬無音状態になった後
渋谷陽一さんが「脳みそがひっくり返るぐらいのショックをうけた」と書いていました。
全ビートルズ作品中でも屈指の疾走感を持ったナンバーだと思います。
チャックベリーのオリジナルを国産ファミリーカーとすれば
ビートルズのヴァージョンはレーシングカーですね。
公式盤では「Just let me hear some of that rock and roll music」と最後で音が上がる。しかし、武道館ライヴでは「Just let me hear some of that rock and roll music」と音が下がる。それもまた良き哉しかし、演奏時間が短いのが残念です。
1979年の6月頃だったかな?大橋純子がDJ番組でビートルズがカバーした曲ばかり流す特集がありました。一番最後はこの「Rock and Roll Music」随分盛り上がりました
>カールパーキンスのカバー演ってるジョージって
水を得た魚のように活き活きしてますね。
その通りですヴォーカルもギターも
有名曲ではないにもかかわらず
シェイスタでも武道館でもやってるので
ファンとしては馴染み深い曲です。
カールパーキンスのカバー演ってるジョージって
水を得た魚のように活き活きしてますね。
「これはビートルズのアルバムの中で一番土臭いアルバムである」と書いてあった本に「このアルバムの中では最高傑作だ。」と書いてありました。
>日本公演で1本のマイクを2人で仲良く分けあいながらハモッていたジョンとポールの姿
この曲はシングル盤には収録されていない。しかも日本公演の2年前の曲。だけど彼らにとってはお気に入りの曲だったかも?
>カール・パーキンス的なサウンドによるところが大きいと思います。
「ハニー・ドント」「みんないい娘」いいですよねー!エンディングも似てるし
土の薫りはこのアルバムに色濃く反映されている
カール・パーキンス的なサウンドによるところが大きいと思います。
カントリー風味のビートルズもオツなモンです。
ビートルズの音楽性ってホンマに幅広いですね。
昔読んだビートルズ関連の本に書いてあった事を思い出しました。「これはビートルズのアルバムの中で一番土臭いアルバムである」と。カバー・バージョンが8曲もあるのも「殺人的なスケジュールの合い間を縫ってレコーディングを敢行」ですね。ハンブルグ時代の修行が生かされました。
>昔は歌詞カードの間違いがちょこちょこありましたね。
>ジョンが “俺は負け犬” と歌う②「アイム・ア・ルーザー」
「♪I lost someone who's near to me」が「♪I love someone who's near to me」で和訳は「俺は傍にいた人を愛しただけさ」になっていました。でもいいんじゃないですか?それと解説に「ジョンは実に気持ち良さそうに歌っている」と書いてありました。渋谷陽一さんかな?
ド派手な映画のサントラに挟まれたアルバムで、
どことなく土の薫りがするサウンドなので
地味なイメージが先行しているのかもしれませんね。
昔は歌詞カードの間違いがちょこちょこありましたね。
自分はビートルズで英語を覚えたので結構苦労しました。
>A面1曲目の出だしでいきなり聴き手をKOしてしまう傾向がある
「No reply」がまさにそうです。初めて聴いた時に僕はKOされてしまいました。
「♪I saw the light(ジャンジャンジャンジャアーン)I saw the light(ジャンジャンジャンジャアーン)」
レコードのLP盤。歌詞カードは聞き取りによる英語の歌詞とその訳。平田良子さん。今見るとちょっと違う部分があります。
「I saw the lie」(嘘だとわかった)。
でも、当時としてはビートルズの歌詞と和訳が載るなんて画期的だし、ファンにとっては嬉しい事だったでしょうね