津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

押し葉

2007-10-24 12:04:19 | 徒然
 「現代用語の基礎知識」を追うように発刊された「知恵蔵」や「イミダス」が共に廃刊となったようだ。私は「イミダス」を四・五年購入したが、嵩が大きいので総て処分してしまった。付録の「新・漢字用例辞典」とか「外来語・略語辞典」などが残骸として残った。私はあちこちにお手紙する時は、つとめて手書きする事にしているので、辞典がどうしても手許に必要になる。国語辞典が書類の山にまぎれて見つからない。ふと「漢字用例辞典」が目にとまり、ぱらぱらめくると、六七枚のもみじの「押し葉」がでてきた。もう三十年程前、大叔母の家にあつたもみじの盆栽が、その大叔母の東京への転居の際我が家に持ち込まれた。五六本の寄植えであったが、管理が面倒で地植えにした。十年ほどしたら枝ぶりのよい緑豊かな庭木に成長した。私たちも転居したが、さぞかし大きな木になっていることだろう。そのもみじの「押し葉」である。真っ赤な紅葉を楽しみ、しばらくすると落ち葉がかさかさと風と遊ぶ様がなんとも豊かな風情だった。崩れ落ちそうな「押し葉」の為に本を閉じ、書類の山から国語辞典を引っ張り出した。
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