津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■「霽」という字、そして「齊」「斎」

2018-06-01 17:20:33 | 徒然

 一昨日・昨日と雨が降ったりどんよりしたりの天気だったが、今日は晴れ上った良い天気の爽やかな一日となった。
太陽が輝く青天を「晴」、星の輝く夜空は「夝」、雨上がりのハレは「霽」というのだそうな。夫々「せい」と読む、漢字の世界は奥が深い。
             はれ     ばさ ばさ
「霽」という漢字は、雪霽たり竹婆娑々々跳返る という夏目漱石の俳句から知った。

この句からもわかるように、どうやら「雪が止んだり」「雨が上がったり」した状態の「ハレ」なのではないかと思われる。
「齊(斉)=ひとしい」、よく間違える「齋(斎)」は「ものいみ」の意があるが、幽齋公・三齋公の「齋」は、「いつき」と読ませて「

心身をきよめて神に仕えること。また、その人。」の意ではないかと考えている。

最近筆をとるとよくこの文字を練習しているのだが・・・・なかなか形が整わず難儀するばかりである。

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1 コメント

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時は今 (A.AKECHI)
2018-06-02 19:52:05
 今日6月2日は、(旧暦で)「本能寺の変」の日です。

 まことに「漢字の世界は奥が深い。」もので、とりあげられた「霽」の字は、光秀が「本能寺の変」を予告したともいわれる
 時は今 雨が下なる 五月かな
 の句を詠んだ日を特定することに貢献しています。
 この句が発句である「愛宕百韻」の開催日を「惟任退治記」は「5月28日」としていますが、その年の5月28日の京の天気は「言経卿記」に「天霽」と書かれていて「雨が下なる」と詠むことができない日でした。「5月24日」であれば、(同じ「言経卿記」に)「晴陰、下米(あめ)」とあるので、こちらが正解とわかります。
 
 ところで、夏目漱石の「霽」の入った句には、このようなのもありますね。
 春の雨 霽れんとしては 烟るかな
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