過日の熊本史談会の例会の会場で、今は副会長を務めている若き友人中村君から拝受した。
中村君は熊本の歴史関係の大変な読書家で蔵書数はゆうに万を越しているらしい。
地震の時に下敷きになって死なないようにと、冗談で話をしているが、蔵書はふえるばかりで置く場所がないとこぼしている。
時々整理をしながら、処分するこのような貴重な本を頂戴している。
この本は、八代の十条製紙(株)八代工場の「夕葉文庫」という社内誌で、発行は1962年という古書である。
「夕葉文庫」の名の由来は、いにしえ球磨川は「木綿葉(ゆうば)川」と呼ばれていたことによるものだろう。
本の所在は当然承知していたが、このたび拝受して読んでみると114頁に及び八代一円における「相良時代」「小西時代」「加藤時代」「細川時代」の夫々の詳しい切支丹史である。
すでに所蔵する「日本切支丹宗門史」その他の刊行物や資料などと肩を並べて本棚に収めた。
遅ればせながら、有難くお礼申し上げる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます