津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■歴史街道と新たな交通網・新たな文化の創造へ

2023-11-05 08:21:10 | 熊本

                                                            

 昨日は「熊本四街道 第13回シンポジウム」に参加してきた。
先ずは来賓の、熊本河川国道事務所の福井氏の挨拶が有り、古き時代の遺産ともいうべき四街道と、時代を反映する高速道やTSMU等の立地に伴う連絡・通勤網としての道路の整備など、県下の道路事業についての詳しい説明を受けた。これらの新しい道が、四街道と共に新しい文化を形成されることであろう。
基調講演は、肥後医育ミュージアム研究員の松崎範子氏の「熊本藩の街道と宿場町」、忠利公の指示により開かれた味取町が単なる通過地であることから、豊前街道と玉名道の結束点である現植木町に新たに味取新町が形成される過程等、その他にも大変貴重なお話を伺うことが出来た。
報告として大津町の文化財保護委員の竹下洋一氏の「豊後街道と上井手沿いの歴史的景観を護り発信しよう」という、文化財の保護がいかに危うい状態にあるのかを当事者の苦悩というべき現状をお聞きし、同上を禁じ得なかった。
シンポジウムでは、コーディネーター・吉村圭四郎氏の進行で、会長の甲斐利幸氏「昔日の古道は訪れる人をワープしてくれる。」熊本歴史学研究会副会長・武田宏司氏の「中世における真言律宗寺院の立地」、玉名市教育委員会・佐藤夕香氏の「高瀬御茶屋」、熊本市文化財課の松永直輝氏の「明治初期の3人の来熊者、ジェーンズ・明治天皇・モース」等それぞれの発表も興味深い物であり、貴重講演の松永氏
がそれぞれの発言を受けてまとめの発言をされて終了となった。
有意義な一日をすごし満たされた気持ちになって、賑わいの中にある会場・熊本城城彩園を後にした。

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