津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■御側という職域

2021-06-28 09:03:30 | 歴史

「御側」とは藩主の家政組織である。ある時期には藩主の意向もあって政事にも加担するようにするようになり、発言力を強めるようになった。いわゆる寵臣が政治の表舞台に進出していくことになる。
しかしながら、その弊害が露呈し、宝暦の改革においては重賢の意向により、表向き政治への発言などは後退せざるをえなくなった。
鎌田浩氏はその著「熊本藩の法と政治」の中で、「御側」に対し「政治機構を外様(外局)」としている。
ウィキペディアをみると、外様(とざま)とは、主君(上位権力者)を中心とした人間関係において、主君の親族・一門や累代にわたって仕えてきた譜第(譜代)と比較して疎遠にある者(家臣)を指す。】と記している。
ウィキペディアの説明が、そのまま大名家に当てはまるものではないが、鎌田氏の説明に基づけば、君側に身近に合って家政に従事するのが「御側」、「外様」とは政治向きの機構にある人々ということであろうか。
しかしながらこれらはすべて「役方」であり、これらをはずれた「番方」の人々は「外様」の範疇に含まれるのだろうか? 

さてその「御側」については、「肥後読史総覧」に機構図が示されているからご紹介しておこう。

                 

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