津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■御奉行所の発足

2015-02-10 11:48:56 | 史料

 南坂(現・行幸坂 図・東側)を登ると左手に現れる石垣で囲まれた一角が御奉行所があった場所である。南門を入り左手に曲がると左手に御奉行所の御門(薬医門 北の表示があるところ)があった。

この建物が建てられた詳しい年月は勉強不足で承知しないが、御奉行所が発足したのは重賢公の宝暦の改革にともない宝暦六年六月十五日御花畑御用番から頭々に書面を以て通達され七月一日付施行となった。
慶安年間より家老月番というものが始まり、その月の国政を私宅において行い有司参議することもなく月番家老の専議により行われ、権柄陪臣の関わるところとなり、この弊害を破るために御奉行所を建設し役職員を出勤せしめて国政に当たらしめた。

白色表示が御奉行所(政府)、ピンク色が御勘定所、水色が小物成方、緑色が御郡代詰所である。
中門の右手に広がる建物は牢屋、中門を入って突き当りに御上段、左手に家老之間が見え西南面は庭になっている。御上段・家老之間の前に広がる広場には「白州」とある。
家老・中老・大奉行のもと、それまでに「○○奉行」と称した役職をすべて廃止、六人の奉行において二職・三職を兼掌せしめた。
                        ■熊本藩の支配機構 「職制一覧」


                                       

                                                参考:薬医門


 

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