津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

勝海舟と坂本龍馬

2009-06-24 17:33:35 | 書籍・読書
 勝海舟の事を知ったのは多分映画「親子鷹」(昭和31年・1956)を見てのことだと思う。勝麟太郎を北大路欣也、小吉をこちらも親父の市川右太衛門が演じた。江藤淳の「海舟余波」や、勝部真長の「氷川清話」、東洋文庫の「夢酔独言」などを買い入れてすっかり「勝」フアンになった。「クララの明治日記 勝海舟の嫁 」も読んだし、坂口安吾の青春論(堕落論所収)にある小吉・海舟に関する処も熟読した。(もっともここには、宮本武蔵や都甲太兵衛のことも出ているからだが・・・)

 龍馬については、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んでのことだが、平尾道雄著の「坂本龍馬・海援隊始末記」を読んでから、「こっちが本物だー」と思っている。昭和54年3月10日四刷の中公文庫(340円)を今でも大事に持っている。
「昭和54年5月17日長崎次郎書店にて購入。翌朝の新聞にて五月十七日、著者平尾道雄死去さるを知る、奇しき事」と書き込みをし、死亡記事を切り抜いて挟み込んでいる。
この本をを読んでから、「竜馬がゆく」は読んでいないように思うし、初版で揃えた全巻も処分してしまった。所詮創作は本物には勝てない。

 私は勝海舟にしろ坂本龍馬にしろ、武田鉄矢が口からあわを飛ばすような思い入れはない。来年の大河ドラマでは海舟の役をおやりだそうだが、勝海舟全集全巻をぜひともお読みいただきたいものだ。
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