津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

お手元金(米)の運用

2008-09-26 12:27:26 | 歴史
 こめの収穫前の、藩士の前借は当たり前の事である。一方では、ご一門のお手元金の運用が行われているが、これは「コロンブスの卵」で、どちらが先なのかはよく分からない。例えば忠利室の、米の貸付の記録がある。
               「日帳・・元和九年九月日にち不明(十三日カ)」より

九月十三日矢野利斎奉り
一、御上様之御米、元十石、先年小林勘右衛門ニ借被下候ヲ、于今、元利共返上不仕候間、元分
  十石ハ、従 殿様御米二て被返進候間、来年ヨリハ 御上様御米ヲ相加へ、借付可申事
一、御上様御銀子、窪田善助ニ、先年借被下候ヲ、年々相調、残未進御座候ヲ、 殿様御銀子ニて、
  元利共ニ御返進被成候算用ニして、来年ヨリハ、 御上様御■■銀子ニ相加へ、借付可申事

 此処で面白いのは、忠利が自分の米(銀子)をあてて、立て替え払いをしている。内室への借金返済が滞るのは困ると見たのであろう。改めて元利合計をお借りして、忠利に返却するという手法である。
 米の収穫の時期だが、果たしてこの年の出来はどうであったのだろうか。
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