津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■「蒙古襲来絵詞」余談

2018-11-02 12:06:07 | 色・いろいろ

 くまもと文学歴史館で御物本「蒙古襲来絵詞」の展観が始まった。
17年ぶりに郷土への里帰りだし、なんと無料という事もあって賑わっているらしい。
20m程の巻物が二本あるが、前半・後半で入れ替えるらしい。会場が狭いのもあるかもしれないが?

処で余談・・・
先の史談会で無彩色の「絵詞」を拝見したが、その折りある人が、日本勢が「鑓」を持っていないことに気づかれた。
太刀に長刀に弓が主なる武具である。

石垣の上に居並ぶおえら方の中に肥後の菊池氏の姿がある。
熊本には「菊池千本鑓」とか「菊池鑓」とかいう言葉があるが、菊池勢の勇猛さを表す言葉である。
ある時菊池勢の戦況が悪くなった時、短刀を竹の先に結び付けて反攻にでて危機を脱したにという。
資料を見ると、蒙古襲来の以後の事らしい。

これが後の戦闘の主流になる「鑓」につながったのだろう。

           「菊池千本槍」の画像検索結果 菊池千本槍 - Wikipediaより

「絵詞」にある当時の戦いぶりは、蒙古軍は火器を遣ったりしてるにもかかわらず、日本勢のこのような有様を見ると、当時の武人の勇敢なることに驚かされる。

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