細川家菩提寺・泰勝寺(現・立田自然公園)にある斉茲公のお墓に、寄り添うように一つのお墓がある。これが六女耇姫(こうひめ)のものであることを知ったのは、古い話ではない。永青文庫には斉茲の筆とされる、大きなお座布に座った愛らしい耇姫の絵が残されている。元々は狩野弘信によるものらしいが、これを模写したものらしく、打ち掛けその他の色合いが違っている。
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それにしてもさすが殿様芸で見事であり、尚又耇姫に対する愛情が窺がえて興味深い。年老いてからの子供(64歳)だから一層の事であろう。耇姫は本山屋敷で生まれたとされる。後に「城下の人」を著した石光真清一家が過したという、石光家が拝領したとされるあの屋敷であろう。
ところで耇姫の絵が残されている鎌倉・妙法寺は細川家の庇護を受けていたらしいが、ここに有る大覚堂には、熊本城天守閣にあった加藤清正の像が細川家により寄進されているという。
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