一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

長雨の後で

2018-10-13 07:20:20 | 自然


        今秋はお彼岸が過ぎても、むし暑い日があり
        いつまでたっても夏物のTシャツなど
        手放せなかった。

        天気予報によれば、
        今週末から一気に秋らしい気候になるというが、
        どうか。

        そして、
        秋口になってつづいた長雨。

        昨日、
        運転しながらラジオを聴いていたら、
        今頃になると例年、
        きのこ狩りによる事故が多いので、
        注意を勧告していた。

        滑落事故や、道にまよう遭難事故など。

        今年はすでに8月から頻発し、  
        長野県のある村では、
        62歳の会社員が一人で山に入り滑落した。

        また、
        長野市や伊那市、松本市などで
        合わせて7人が滑落事故で亡くなった。

        ラジオでは、
        きのこ狩りは下を向き、
        きのこを探してどんどん歩くので危険なのだと
        いっていた。

        それを聞いて
        私は分かる、分かると
        思わずうなづいてしまった。

        子供の頃、
        (私自身は手柄をたてたことはないが)
        毎年、一人でこっそり山に入って
        マツタケなどを獲ってくる男の人を
        尊敬した。

        聞くところによると、
        その人は誰にもそれと気づかせず
       (きのこ獲りにいくと分からないよう)
        さり気なく山に入って収穫してくるという
        もっぱらの噂だった。

        また、
        親戚のおじさんは
        マイタケ獲り名人で、
        毎年届けてくれて、
        それで炊いたマイタケご飯のおいしさは
        いまでも忘れられない。
        (現在、買ってきたマイタケでご飯を炊いても
         全然香りが異なって、あのおいしさは
         再現できない)

        このように、
        きのこ獲りには秘密めいた行動が付きもので、
        考えただけでワクワクする。

        きっと事故に遭う人も
        そんな楽しみを持っていて
        周囲から注意されても
        やめられなかったのだろう。

        そう思うと、
        (事故に遭うことは不幸なことだが)
        本人は幸せだったのではないかと
        思うのだ。


        ※ 長雨の後、
          ウォーキングの途中、見つけたきのこ。
        
        

       

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