一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

潮干狩り

2011-05-17 17:17:24 | 雑記
    
     GWさいごの日曜日、家人が潮干狩りでアサリを
     採ってきた。
     場所は横須賀の走水海岸。
     ちなみに横須賀は海軍カレーが有名である。

     何を隠そう、この私、潮干狩りとかドジョウすくい
     (安来節ではありません、つまり魚釣りなど)
     が大好きなのです。
     でもここ何年か日焼けが怖くて今どき海辺には
     行けない。

     シミが出来るのが怖いのではなく、日に焼けると
     皮膚が炎症を起こして痒くなるのです。
     気をつけているのだが、もう今年も首筋に赤い
     発疹ができて先日薬局で薬を買ってきたばかり。
     その薬が効かない。やはり皮膚科に行かなけれ
     ならないのか。
     こんなことを毎年くりかえしているのである。

     なので、私は人が取ってきたのを食べるのみ。
     下ごしらえをおさらいすると、
     アサリは採取場で入れてきた海水に2~3時間
     つけて砂を吐かせる。
     (写真はバケツで砂を吐かせているところ。
      突っ込んでいるのは小さい子の手で、足では
      ありません)
     海水がなければ3%の塩水をつくる。
     (1リットルの水に塩30グラム=海水と同じ塩分)

     次に水道水に30分ほどつけて塩抜きした後、
     貝と貝をこするようにして汚れを取り除いたら準備
     OK。(面倒だが、ここはていねいに)
     食べるのはあっという間で、酒蒸しと味噌汁に
     したら旨かったです。

     貝をいじっていたら、村一番の貝採りばあさんを
     思い出した。
     ばあさんは実は中学校一厳しいH先生の母親。
      (私は習っていないが、姉たちは担任の先生だった)
    
     H先生も怖いが、その母親(ばあさん)の風情も
     なかなかのもの。口も手も達者で、たいていの人
     は太刀打ちできないやり手なのだ。

     聞くところによると、ばあさんは貝採りの季節に
     なると朝3時ごろ起きて、海辺に行く。
     海水と淡水が混じるところ(汽水域)には立派な
     貝がいて、なんでも高く売れるのだそうだ。

     ばあさんの採った貝は上質で、病人のいる家では
     高くても買う。また、ばあさんが目星をつけて
     行った家が買わないと近所に悪口をいいふらすの
     で、買わないわけにはいかない。

     とまあ、いわくつきのばあさんなのだが、そうい
     う人にかぎって(小金を貯め込んでいるくせに)
     ケチで、嫁さん(H先生の奥さん)とも仲が悪く、
     とうとうH先生夫妻は家を出ていってしまった。

     何年かして(私が東京に出た後)、そのばあさん
     が死んだと聞いたときは、なんだかホッとした
     ような、名物ばあさんがいなくなって寂しいよう
     な変な気分になったものだ。
    
     ここまできて気がついたのだが、ばあさんの採って
     いたのはアサリではなくシジミだった!!