Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

雪松図と吉祥づくし

2023-01-19 01:32:04 | Weblog
三井記念美術館 2022年12月1日~2023年1月28日

 円山応挙「雪松図屏風」のような名品とともにテーマ展でないと出ないようなものが出ていて面白い。テーマ展ならテーマにそってれば伝**もOKだし、そういうものがかえってリアルだと思う。名品じゃない中国絵画とか。三井家の人々が描いた吉祥画題の作品が面白かった。応挙風だったりそうじゃなかったり。三井高興「蓮に小禽図」って南蘋風じゃないか?
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亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡

2023-01-15 10:32:52 | Weblog
福島県立博物館 2022年10月29日~12月18日
千葉市美術館 2023年1月13日~2月26日

 銅版画を大事にしつつ、江戸絵画の中での亜欧堂田善を考える展覧会 小さい銅版画がいっぱいあるので展示スペース以上に作品数が多い感じ。谷文晁、月僊もちゃんと出ている。洋風画→浮世絵も展示。まあでも田善自体も浮世絵ポイとこはあるんだよね。田善と司馬江漢て油彩画に対するスタンスが違うんだろうな。9番の素描の中に月僊『列僊図賛』みたいな人がいた。53「山水人物図」手前は小田野直武「日本風景図」(桑名 照源寺 たぶん定信がらみ)の右幅反転させたら似てるな。美術史、洋風画史的には秋田蘭画~江漢~田善なのにみんな同世代なのがいつも面白いと思います。
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マン・レイのオブジェ

2023-01-15 10:19:22 | Weblog
川村記念美術館 2022年10月8日~2023年1月15日

 会期長いのに秋の展覧会ハイシーズンは優先順位の問題で行けず何とか終了直前に滑り込み そのおかげで千葉市美の亜欧堂田善とかけ持てた。マン・レイってもともとアメリカなのか、忘れてたわ・・・・・・。全国各地から借りてきていて、これ単館なのか、川村やるなって感じ。デュシャンと自分の中で混ざっていたものが区別できてよかった。
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京都・智積院の名宝

2023-01-10 00:24:51 | Weblog
サントリー美術館 2022年11月30日~2023年1月22日

 この展覧会単館なのか。巡回かと思っていた。真言宗と智山派の成り立ちを学び、孔雀が重要なことに気づき、そういえば孔雀が庭を歩いていた雨引観音は豊山派だけど、あれって宗教的な意味があるんだと納得した。等伯の襖絵、画面に対して草花の花が狩野派より大きい気がする。中国絵画とか狩野派とかはまだわかるとして、土田麦僊も預けられてたからわかるとして、堂本印象の襖絵が妙にモダンだった。
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大倉コレクション 信仰の美

2023-01-10 00:06:36 | Weblog
大倉集古舘 2022年11月1日~2023年1月9日

 大倉コレクションって普賢菩薩以外にも結構仏教美術あるのな。廃仏毀釈されたやつを集めてたのか。玉眼がぎょろめ過ぎたり絵画でも空也の口から仏像出てたり面白かった。坂東三十三観音とか秩父三十四所観音霊場とかのミニチュアあった。
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記録する眼 豊穣の時代 

2023-01-08 13:17:33 | Weblog
郡山市立美術館 2022年11月3日~2023年1月9日

 実はお初の郡山市美。開館30周年ですが基本近代の館なため古美術中心に見て回ってるとなかなか行かなかったようです。郡山じたい駅の外に出るのはこれが2回目ですし。郡山市美典型的なわりと成功した公立美術館て感じ。郊外にあって地元ゆかり+力を入れた分野があって、展覧会はある程度満遍なくやる感じ。また行くかどうかはわからないのでカフェでご飯も食べてみました。さて展示ですが、所蔵品をもとにした亀井至一・竹二郎兄弟を中心にした明治の石版画、洋画などの展覧会で大変結構でした。作品解説が少ないのがちょっと残念ですが図録もA4判で2000円だし、目当ての亀井竹二郎「懐古東海道五十三駅眞景」以外に玄々堂にも「真景」あったしよかった。
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輞川図と蘭亭曲水図

2023-01-06 01:26:58 | Weblog
静岡県立美術館 2022年11月22日~12月9日

 鴻池朋子展のビデオ?の不思議な歌を聞きながら中国絵画と中国的主題の作品を見るのがヘンな感じだった。明代蘇州で作られて日本にも大きな影響を与えた蘇州片と呼ばれる中国絵画と静岡県美に揃ったら蘭亭曲水主題の展示。蘇州片と蘭亭曲水図は隣り合わせての別展示?だけど近くもある。蘭亭曲水図も蘇州片の影響がありえるから。池大雅「山中訪隠図」とよく似た作品では画中画が倪さん風なんだけど、この作品では画中画がなく、倪さんみたいなあずまやがぽつんとある。愛石「倣池大雅 蘭亭曲水図」は西園雅集にぱっと見似ていて、屋外・庭園における文事という括りもあるなと思った。

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みる誕生 鴻池朋子展

2023-01-06 01:14:56 | Weblog
静岡県立美術館 2022年11月3日~2023年1月9日

 動物園かお化け屋敷かびっくり箱かお祭りか明るい戒壇巡りみたいな展示だった。現代美術は視覚以外も取り込もうとしてる。美術館という装置は問題もあるが美術館という核があるから美術として見られるとこもある。
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鉄道と美術の150年

2023-01-05 00:32:30 | Weblog
東京ステーションギャラリー 2022年10月8日~2023年1月9日

 こちらも展覧会のハイシーズンにはなかなか行けずようやく滑り込み。鉄道博物館に結構作品があるのですね。日本で美術の語が使われるようになったのと鉄道が走り始めたのはほぼ同じでどちらも近代の歩みである。珍妙な真景があってその1点のために図録を買ってしまった。駅でのパフォーマンスとかまで、鉄道と美術をいろんな角度から取り上げている展覧会だった。
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源氏物語と江戸文化

2023-01-05 00:16:37 | Weblog
東京都美術館 2022年11月19日~2023年1月6日

 この展示だけならそもそも無料なんだけど、せっかくだから美をつむぐの方も拝見したわけです。江戸博のものに国文学研究資料館からも借りている。もっと広い場所でもできそうなネタではあります。徳川御三卿や幕臣が呼んだ和歌をもとに狩野惟信・栄信が描いた十二か月月次風俗図がよかった。「偽紫田舎源氏」を題材にしたものを源氏絵に含むかどうかは源氏絵をどう定義するかじゃないですかね。「偽紫田舎源氏」を題材にした浮世絵版画をまとめてみるのは面白かった。
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