Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

富士山に迫る―谷文晁筆「富士山中真景全図」と新出の富士山真景図ー

2018-08-09 00:22:31 | Weblog
静岡県富士山世界遺産センター 2018年7月21日~8月26日

 谷文晁「富士山中真景全図」を購入して寄託品とともに展示。良企画ですが小さい一部屋だし図録もないし、県美に出張してやってほしい気もします。将軍の上覧を得た作品のようですが、だれが何のために作ったのかが気になりますね。画中や箱に「真景」とあるものはまあいいとして(それはそれでサンプルを集めて考える必要がある)、「実際に目にした風景をときにリアルに、ときに心に応じて表現した」真景図という枠組み自体問いたい。「実際に目にした」のは誰か、リアルとは何か、心に応じて、とは何か。原在中が三つも出ててよかった。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

建築の日本展

2018-08-07 00:50:04 | Weblog
森美術館 2018年4月25日~9月17日

 日本の建築展、ではないから建築で見る日本の文化みたいな展示なのか。再現待庵に入れるのと3Dで建築を原寸再現するアトラクションがあって楽しめる。安藤忠雄「水の教会」は厳島神社につながる、のか?丹下健三自宅は桂離宮というか正倉院というか、ですね。「その遺伝子のもたらすもの」の遺伝子はもちろん比ゆ的な言い方なんだけど建築が生きものになぞらえられるんだと思った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

悪を演る 歌舞伎の創造力

2018-08-05 01:16:47 | Weblog
国立劇場伝統芸能情報館 2018年6月2日~7月24日

 コンプリートは目指してないんですが、他分野連携展示「悪」の一環。歌舞伎にはいろんな悪役があって、かっこいい悪役はかっこいいのである。錦絵と舞台写真と道具でその役を紹介。気に入ったのは「伽羅仙台萩」の毒入りのお菓子(笑) 結構おいしそうだった。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャリティーイベント 第24回 秘蔵の名品 アートコレクション展 動物たちの息吹

2018-08-05 01:01:38 | Weblog
ホテルオークラ東京 アスコットホール 2018年7月30日~8月23日

 花鳥ではない動物って近代日本画で多くなった気がする。花鳥にはある種の古臭さがあってそれに対してモダンで、でも無難な画題として。動物たちの息吹だけど花鳥繚乱のコーナーもある。近代絵画の中にちょこっとだけ江戸絵画があると、位置づけが難しい感じ。沈南蘋は中国絵画だけど江戸絵画みたいなものだ。岸竹堂があるなら岸駒も欲しかった気はする。日通の肉筆浮世絵って変わったものが多いのか?猫の音通は耄(耄碌の耄)で70代80代の老人の意味から長寿だと思いましたが命と音通って? 石崎光瑶の先生山本光逸とも書くのか?光一だと思ってました。ホテルの宴会場には近代日本画が合うような気がした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゆらぎ ブリジット・ライリーの絵画

2018-08-04 00:18:04 | Weblog
川村記念美術館 2018年4月14日~8月26日

 絵がゆらゆら動いて見えるのは暑いからでもモアレでもありません。スーラの点描をつきつめるとこうなるのか?絵画とは、視覚とは何か?を考えるもよし、また単にゆらゆら見えるのを楽しむのもよしです。この柄で服作ったら体型が謎めきそう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お化け暦と略縁起ーくらしのなかの文字文化ー

2018-08-04 00:02:58 | Weblog
国立歴史民俗博物館 2018年4月24日~10月28日

 小展示でチラシ作ったりパンフ作って丁寧にやるのもいいものです。カレンダーじゃない昔っぽい暦ってそういえば実家にはあった。民俗の常設展示の家の展示の中にも暦あってリンクしてて面白い。暦と略縁起がセットなのは簡易印刷物同士だから? 簡易印刷物で共有されてる物語理解は当然美術の土台でもあるな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニッポンおみやげ博物誌

2018-08-03 23:38:19 | Weblog
国立歴史民俗博物館 2018年7月10日~9月17日

 おみやげを贈答文化と位置づけ、旅と観光から歴博の資料でたどる展覧会。盛りだくさんで面白かった。幕末の落語家が収集した「懐溜諸屑」すごい。「江州唐崎大明神一ツ松海手東向之図」の筆者は「雪舟十世長谷川等雀」なのか。八景と観光とか聖地の創造とか、おみやげの創造につながっていくのだ。秘宝館やエッチなお土産は図録ではわからないので見に行かないと。カリム(ペニスケース)の現物とそれをつけた研究者の動画とかもあった。そしておみやげは家に飾られる、展示でもあり、この展示は展示についての展示、メタ展示でもあったのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする