冬の訪れを告げる出羽三山「松の勧進」が庄内一円で始まった。山伏たちが「ぼーぼれろ~」とほら貝を吹いて「門付け」て浄財の寄進を願うもので、羽黒山の正月行事「松例祭」の実行費用のためとされている。古い伝統行事で家の前でほら貝を吹いてもらう事が「五穀豊穣、家内安全」を祈祷したご利益があると信じられている。
先日のお昼前、「ぼーぼれろ~」とかすかに聞こえた。2重サッシなので良く聞こえないが出て見ると、市松模様の山伏が立っていた。寄進をした後、世相を聞いてみた。「ほら貝を吹くと、夜勤明けでうるさい。子どもにうるさいとお叱りを受ける。留守宅が多く昔の様ではない。待ってる家と、そうではない家もあり伝統ですが大変です」
庄内を代表する出羽三山の伝統行事を維持する苦労を知る事が出来た。庄内の観光拠点だ、郷土の誇りだといいながら、そこに住む人がしっかり支える気持ちでなければ伝統文化は消えてしまう、もろいものであると肌で感じた。
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