とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

松くい虫被害 過去最悪

2024年03月16日 | 日記

 庄内海岸砂防林は日本海に面して南北に33キロ幅約2キロで、黒松が約500万本の人工林でスケールは日本一と言われている。飛砂を食い止め田畑を守り、安全な暮らしを願い約300年前ごろから植林作業は始まった。厳しい砂丘に耐えれるのは黒松と選択され今に至っている。
 生活の近代化は黒松の枝やマツカサが燃料ではなく石油へ変り、松林の荒廃は進んだ。その頃、昭和50年代に西日本で松くい虫被害が猛威を振るい、やがてそれが庄内海岸にも確認されるようになった。それより先に、秋田県海岸はひどく、全ての黒松砂防林が松くい虫で枯れ木となった。車窓からの景色に鳥肌が立つ思いだった。
 山形県は庄内海岸の自治体と官民が一斉に立ち上がって防除や整備活動に取り組んだ。松くい虫にやられると大木の黒松も一か月で枯れ木になる。国、県、市、市民ボランティアの活動も活発になり、一進一退の小康状態が続いていた。
 ところが、昨年の猛暑と少雨の影響で過去最悪の松くい虫被害が発生。一昨年の二倍の被害木となり、切り残しの被害木がある限り被害はなくならないとされている。予算や対応する人員には限りがあり対応の難しさが顕在化している。
 伐採予定の黒松には赤テープが張られ、その目印が痛々しい。

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