中学3年の藤井聡太四段が、昨年の12月プロデビュー依頼負けなしの29連勝記録は、歴代最多連勝記録として日本国中に将棋ブームを巻き起こした。日本の伝統文化の一角に火をつけ、日本文化の奥深さをアピールできた効果は大きい。
将棋の駒の産地である天童は、うれしい悲鳴を上げている。天才少年一人が発掘されただけで、勝負めしとして食堂のメニューが報道され、これも全国に影響がある。天才棋士と言われ、同じ14歳でプロデビューした77歳の加藤一二三9段は「藤井特需」だとして、将棋解説に連日登場している。
日常語に将棋から生まれた言葉は多い。王手をかける、詰んでいる、将棋倒し、捨て駒になる、高飛車な振る舞い、成金、飛車角落ちの勝負、待ったなし、持ち駒がない、上手なやつ、下手に出る、先手必勝、後手に回るなど切が無い。
伝統文化の振興は県議になって日常活動のひとつである。特に将棋の駒の産地を持つ山形県会議員として日本将棋連盟に加入し将棋界の情報を収集してきたが、市民オンブズマンに切り捨てられた。
伝統文化と言えば、先日、酒田観光物産協会の総会があった。酒田の伝統文化を観光に活かす議論もなく、市長も欠席の総会だった。形骸化した総会は意味がない。
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