とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

やまがた森の感謝祭

2008年06月07日 | インポート

Img_1288  今日、遊佐町の森の公園「遊ぽっと」で「やまがた森の感謝祭2008」が開催された。「森への感謝」なんといい響きか。森は海と同じ様に全ての生命の根源である。どんなに感謝しても尽きる事はない。山形県もなかなかいいイベントを企画したものだ。庄内海岸33キロに植林されたクロマツ林は、日本最大の松林である。特定非営利活動法人「庄内海岸のクロマツをたたえる会」の砂山理事長は、この会場でのメッセージとしてこの一体の松林を「鳥海の松原」と呼びたいとアピールした。まったく同感である。心から拍手を送った。
 齋藤知事の挨拶も、感動した。「森は、先人からの贈り物であると同時に、未来の世代からの預かりものである」やまがた緑環境憲章の前文の一説であるが、こんなにぴったりした挨拶は他にない。森から頂く恵みは、古今東西感謝し続けてきた。日本に広く分布する神社も、根源は森である。広く雄大な分、少々の破壊には耐えられるが、度を越すと元には戻らない。森を大事に育むことは、未来の世代に引き継がなければならない現世に生きる我々の使命でもある。
 その時の様子は、藤悠会活動報告に掲載する。

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アメリカ視察(その8)イズベル農場

2008年06月07日 | インポート

Photo  イズベル農場では、家族4人と長く働いてきた雇用人1人の5人で1000haの稲作経営をやっている。我が地方の稲作経営面積の平均が2haとすると、500戸分を5人で栽培している事になる。旧酒田市の水田面積が約7000haとするとこれを7戸の農家で生産するのだから、これには驚いた。さらに水田一筆が30haだという。
 コシヒカリの栽培は、ここでも難しく収獲量は3割りは落ちるというものの、私の聞き違いでなければ、1ha当たり5トン位にはなると言う。播種、農薬、肥料はすべて飛行機散布で、飛行機チャーター料金は合わせて1ha当たり1万円で仕上がるとの事。しかし、ここまで来るには伊藤忠商事や現地のライスランドの支援のお陰だと、クリス・イズベルさんが語っていた。アメリカは使う単位がメートル法ではないので、すぐには理解しにくいのだが、米の出荷値段を聞いたら、1キロ30セント位のようだ。私はすぐに60キロ換算してしまうのだが、1表1800円になる。この米が日本に上陸したら「ひとたまりも無いな」と直感した。そして、冬期間は水田に水を張り、鴨猟の猟場として大勢のハンターが来ると言う。それが、大きな副業になっている。鴨の糞は、水田の肥料として役に立っているのだ。
 今、食料の自給が国の根幹政策として議論され始めた。遅すぎた感もあるが、アメリカが強いのは、銃だけではない。農業大国である事を忘れてはなるまい。

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