とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

中国へ山形米を輸出

2008年06月20日 | インポート

Img_1316 東方水上シルクロード貿易促進協議会の第48次訪中団として、黒龍江省を訪問した。最大の狙いは、中国へ「やまがた米」を売り込めないかであった。中国には既に、新潟コシヒカリ、宮城ひとめぼれが輸出されており、米の御三家「山形はえぬき」が遅れをとっている。しかも、新潟コシヒカリは北京で60キロ当たり8~9万円で売られていると言う。山形の米作農家の意地をかけても、中国へは食い込みたいところだ。今回の商談会のブースに「山形米はえぬき試食コーナー」を設営しピーアール、商談を有利に運ぼうという計画だ。
 ところが、思わぬ敵が現れた。それは、山形県商工労働観光部が、中国への米の持込は「ならぬ」というのだ。あの書類ではダメ。この書類でもダメ。私に苦情が持ち込まれた。庄内総合支庁長の言葉を思い出した。「ダメと言う言葉はない。どうすれば出来るのかを考えよう」 知恵を出し合ってどうにか実現できたのは、出発直前である。商工労働観光部の律儀的(?)
な仕事には、皆びっくりした。
 商談会ブースの山形県スペースは貧弱だ。新潟県とは比較にならない。ほとんどの人が素通りする中、山形米ブースだけは、違っていた。行列ができたのだ。たくさんの人が試食、「いつになったら食べられるようになるんですか」「契約したい」とサインしていく人もたくさんいて、思わぬ反響に皆驚いた。
 その反響を見抜いた、新田会長との古い友人である中国経済界の実力者桑洪会長との間で、18トンの山形米の売買契約が成立した。皆飛び上がって喜んだ。しかも、桑会長は、世界最大のスーパーマーケット「カルフール」の株主でもあり、中国店に「山形米コーナー」を作ると約束した。夢は、またひとつ広がった。課題はたくさんあるだろう。しかし、皆で乗り切っていこうと心から思う。

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