中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

教師とは‥を学んだ東葛民研

2021年11月17日 06時29分37秒 | 活動日誌
おはようございます。
 
教員時代に大変お世話になった安藤弘先生が亡くなられて数カ月たちました。
 
安藤先生は東葛民主主義教育研究会を立ち上げられ、東葛地域の教育に大きな貢献をされた尊敬する方でした。
 
 
東葛民研の立ち上げの時、私はちょうど教師になりたてのときでした。
私も仲間に入れていただけたのです。
 
 
今も続いている研究会のメンバーから、追悼文集の原稿の依頼が来ました。
 
 
原稿を書くにあたって、あの頃を思い出している次第です。
 
 
当時、研究会は常磐線沿いの場所に事務所をかまえていました。
今考えると、すごいことです。
 
事務所の経費の捻出と教育理念を広める目的で、あゆみ出版から出ていた教育雑誌を普及し、その売り上げの利益を当てました。
 
 
私は月一度、その雑誌の購入にあゆみ出版まで安藤先生と出向いた記憶があります。
 
研究会では、その道の専門家をお招きしての学習会はもとより、夏には合宿もしました。
 
当時、つづり方教育で刺激を受けていた恵那にも行きました。
 
 
私はこの研究会を通して、教師の仕事とは何かの原点を学ばせていただきました。
 
 
印象に強く残っているのは、画家の故箕田源次郎さんを招いての学習会です。
 
 
クラスの子たちに画面いっぱいに描こうと、友だちの顔の絵に取り組んでいた私は、箕田先生に質問しました。
 
 
「大きく描かせるにはどうしたらいいのでしょうか」
 
 
先生の一言、「小さくしか描けない子の気持ちはどうなんでしょうね」に、私は、ハッとしました。
 
 
「大きく描かせることが目的ではない。画面いっぱいに気持ちを表現したくなるような、楽しい毎日を子ども達と過ごすことなんだ」と。
 
 
教師の仕事とは・・・・それをドスンと学んだ瞬間だったのです。
 
 
安藤先生は「いかに継続させることができるか、そのことが研究会の値打ちを作り、役割を果たす」と言われていましたが、あれから脈々と40年以上続いていることに、驚きとともに、継続のために努力されている後輩のみなさんに、敬意を表したい。
 
孫の絵。ちょうちょ。
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