中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

選挙戦で出合ったなみだ

2005年09月14日 16時11分52秒 | 活動日誌
 今日は休みをもらって一日うちでゆっくり過ごしました。

 新聞報道によれば財務省の来年度予算は、予想通りの概算要求です。定率減税の全廃で国民負担は3兆3千億円、高齢化に伴う社会保障の自然増分を圧縮し、一方では、大企業のための大型公共事業や軍事費などの無駄使いはそのまま温存です。 大企業の法人税減税はそのままどころか、年間1兆2千億円にのぼる研究開発IT促進減税も継続する勢いです。

 財務相の言葉は、あまりにも身勝手です。「総選挙での国民の意思は無駄を徹底的に省けということだと思う。・・・」
 誰にとっての「無駄」なのでしょうか。
 大体、得票47パーセントで議席は73パーセントも獲得している小選挙区制に問題があるし、比例のほうもブロック別にせず全国ひとつで見れば自民、民主とも議席をへらすはずです。
 民意を反映しない選挙制度の上に、民主は比例80削減を言うなど、少数政党をなくす方向は、民主主義の破壊へ向かう道です。

 私は、このような動きに大変危険を感じています。昔、このようにして、知らず知らずにものが言えない情況が作られ、国民総動員で戦争へとひたひたと進んで行ったのではないでしょうか。莫大な戦費と「死の商人」が儲ける影で、国民がどれほどの苦しみを受けたことか。それも、「国のため」と教え込まれて。

 私は今まで5回の戦いに挑みました。衆議院3回、参議院1回、知事選。しかし、今度の選挙ほど、出合った方の涙を見た経験はありません。
 
 「共産党」と聞きつけてシルバーカーを押して出てきてくださったある方は、私が演説する前なのに私の手を握り「助けて。がんばって。」と目に一杯の涙で訴えられました。「助けてくれるのは共産党しかいない」とのすがるような気持ちに、訳は聞かずともその方の生活が手に取るようにわかるような気がして、私も涙ぐんでしまい、「負けられない!」と心から思いました。

 ある団地では、演説の後、中年のお母さんが言葉にならずにただ泣いておられました。介護が大変なのか、お父さんがリストラされたのか、子どもの教育費で悩んでいるのか・・・・。

 貧富の差がどんどん拡大しています。政治とは暮らしを守ること、弱者を大切にすることです。弱い人が泣いている政治は間違っています。
 出合った沢山の涙に応えるためには、ますます元気でがんばろう、多くの方と手をつないで、と、新たな力が湧いてきます。

 「ご苦労様」と、皆さんから花束をいただきました。大輪のカサブランカの甘い香りに、多くの方と連帯して戦った喜びを感じています。
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