映画「標的の村」を見に行きました。
琉球朝日放送が作ったドキュメンタリーで、オスプレーの配備反対の、沖縄県民のたたかいの実像です。
午前、午後、夜と3回の上映でしたので、私は夫と午後の部の上映に行きました。
午後も200人以上の大入り満員でしたが、午前中は300人以上で、会場の椅子も不足、ぎゅうぎゅうで大変だったそうです。
情勢が情勢だけに、誰もが沖縄の問題をわがことと考え出かけたのだと思います。私もそうでした。
体の震えが止まらない映画でした。涙もあふれて止まりません。何の涙か・・・・・腹の底からの悔しさ、沖縄県民の苦しみへの共感、アメリカにこんなにまで卑屈な政治、戦争大好きな政治ををやめさせたい!とわきあがる怒りです。
初めて知った、東村・高江の住民が「わが村は標的だ」とする理由には旋律を覚えました。
たった160人の村を囲むようにして、村から最短400メートルのところにオスプレーのヘリパットをつくった米軍は、ベトナム戦争の時には高江を「ベトナム村」にしたといいます。
戦争の演習訓練場所にベトナムと似た家を建て、そこにベトナム人にしたてた高江の住民を配置して訓練したというのです。ベトナム風の衣装と笠をかぶせるということまでさせました。
そこには、いたいけな子どもたちまで巻き添えにしたといいます。
今度はヘリパットをつくり、超低空飛行で村を「標的」にして訓練する・・・。
ヘリパット建設を阻止するために座り込みをする高江住民を、国が告訴する。裁判をたたかいながら、「安里屋ユンタ」を歌って頑張る住民は、決して負けない。
高江の子どもの海月(みづき)ちゃんが、最後に言っています。11歳になった女の子です。
「お父さんお母さんは仕事もあるのに、私たち子どものためにオスプレーはいらないと頑張っている。お父さん、お母さんが疲れたら、今度は私が引き継いで頑張る」
まだまだ知らなかった沖縄のたたかいがたくさんある。いっそう深く「沖縄の心をわが心とする」ドキュメント映画でした。
一人でも多くの方に見ていただきたいと思いました。