原稿零枚日記(小川洋子 集英社文庫)
読んだきっかけは、とあるランキングで上位に位置していたから。
題名からして、エッセイなんだろうな、と思って読み始めたら、著者お得意の幻想?小説であった。しかも幻想度合いがかなり濃いめで、正直ついていくのに疲れました。
面白かったのは「夕刊に盗作のニュースを発見する」。
主人公(日記の執筆者で、売れない作家)は、自分の作品の一つが有名作家の著作をコピーしたものだと確信している。なぜなら、その作品は他のものと違って、あまりにもスラスラと書き上げてしまったからだ。しかし、そのオリジナルはずの作品はどこをさがしても見つからないし、誰も盗作であることを指摘しない・・・という話。
作家にとって、盗作というのは恐ろしいことらしい。
意図的に盗作したのならまだしも、参考資料は日頃読んでいる本から影響を受けて、意識せずに似たようなフレーズ、同じようなストーリーを綴ってしまうという、という無意識的?盗作が怖いのだそうだ。誰かがそれに気づけば、あるいは疑いを持てば、作家生命はもちろん、過去の(盗作でない)業績も危機に瀕してしまう。
この恐怖感の構造?みたいなものをうまく表現していたと思う。
読んだきっかけは、とあるランキングで上位に位置していたから。
題名からして、エッセイなんだろうな、と思って読み始めたら、著者お得意の幻想?小説であった。しかも幻想度合いがかなり濃いめで、正直ついていくのに疲れました。
面白かったのは「夕刊に盗作のニュースを発見する」。
主人公(日記の執筆者で、売れない作家)は、自分の作品の一つが有名作家の著作をコピーしたものだと確信している。なぜなら、その作品は他のものと違って、あまりにもスラスラと書き上げてしまったからだ。しかし、そのオリジナルはずの作品はどこをさがしても見つからないし、誰も盗作であることを指摘しない・・・という話。
作家にとって、盗作というのは恐ろしいことらしい。
意図的に盗作したのならまだしも、参考資料は日頃読んでいる本から影響を受けて、意識せずに似たようなフレーズ、同じようなストーリーを綴ってしまうという、という無意識的?盗作が怖いのだそうだ。誰かがそれに気づけば、あるいは疑いを持てば、作家生命はもちろん、過去の(盗作でない)業績も危機に瀕してしまう。
この恐怖感の構造?みたいなものをうまく表現していたと思う。