蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

CLEAR

2010年09月26日 | 映画の感想
CLEAR

昔々の一時期には人気歌手だった主人公(マギー・チャン)とその夫は、今ではインディーズ扱いで、レコーディングもままならない。子供は夫の両親に預けっぱなし。
ところが、夫は薬物の過剰摂取で急死。天涯孤独の身となった主人公は、子供と暮らそうとするが、世間並みの生活になかなかなじめず、子供も彼女を拒否する。
主人公はなんとか子供と打ち解けようとして、彼女が暮らすパリに義父と訪ずれていた子供をホテルから連れ出す。

義父母の清潔で整理の行き届いた家で暮らす子供は、父母がいなくてもとても幸せそう。一方で母親は自分勝手でわがまま。どう見てもこの子が母親と暮らして幸せになれるとは思えないが、義父母も高齢で健康に不安があるため、彼女を断りきれない。
世の中にはこんなパターンがよくあって、独占欲みたいなものにかられて子供をひきとったはいいが、育児はまったくせず、放置されている子供も多いんだろうなーなんて映画とテーマと関係ないことを考えてしまった。

主人公が、パリの街中を、子供を後ろにのせたバイクで走り回るシーンが印象的だった。

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