蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ディパーテッド

2007年11月15日 | 映画の感想
昔、アメリカ(だったか・・・)映画で、登場人物のほとんど全員が死んでしまうというストーリーがはやったことがあって、日本でも、似たような作品がいくつか作られたことがあったようです。

私が覚えているのは(映画ではありませんが)、本宮ひろしさんが、マンガ(たしか「大ぼら一代」というタイトルだったと、記憶していますが・・・未確認)の連載が終わった後に「一回そういうのをやってみたかった」とコメントしていた気がします。
しかし、最終回近くになって突然(あまりそれまでのストーリーとはつながりなく)次々死に始めたので、連載を読んでいた私は「ストーリーが行き詰って、もう投げ出したくなったんじゃないの?」なんて生意気に思っていました。

字幕によると「departed」というのは「死者」のことで、この映画でも登場人物はほとんど殺されてしまいます。

マット・デイモンが警察にもぐりこんだ(ギャング側の)モグラ役。モグラの役目についてあまり苦悩することもなく、ひたすら自己中心的に自分の利益(だけ)を追求する、という役柄でふだんの彼の役のイメージとは少々違う感じ。

一方ディカプリオは警察がギャング側に送りこんだモグラ(覆面警官)の役。こちらはなんとか覆面警官というやっかいな立場から逃れようとするけれどうまくいかないという設定で、これもふだんの役のイメージからすると違和感がありました。
マット・デイモンとディカプリオを入れ替えるとぴったりする感じなのですが、スコセッシのディカプリオびいきが出た配役なのでしょうか。

モグラ同士の戦いという、かなり入り組んだストーリーをわかりやすく説明していますが、毎度のことながらこの監督の作品は(現代にあっては)少々長すぎるように思いました。

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