蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

キリング・ヒル

2024年05月15日 | 本の感想
キリング・ヒル(クリス・オフット 新潮文庫)

米陸軍の犯罪捜査官(MPみたいなものか??)のミックは、妹のリンダから妻のペギーが妊娠していると聞いて故郷ケンタッキーの田舎町に帰る。近くの山地で遺体が見つかり、リンダから協力を求められたミックは関係者の聴取を始めるが・・・という話。

犯人探しの要素はなくて、ミックのハードボイルドを楽しむ内容。確かにカッコいいのだが、ちょっとスーパーマンすぎるかな?愛する妻だけが唯一の弱点というのもありがちパターンかも。

言い回しが妙に文学的?でちょっと読みづらかった。いわゆる「硬質な」文体で、それが魅力なのかもしれないが・・・

本書を読むと、アメリカで銃規制が難しい理由がよくわかる。歩いていける範囲に人家が全くないような田舎で、突然、車が自分の家の前に止まったら、そりゃ銃を構えたくなるわな。

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