蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ケイロンの絆

2022年02月15日 | 本の感想
ケイロンの絆 グイン・サーガ138(宵野ゆめ ハヤカワ文庫)

オクタヴィアがケイロニア皇帝として戴冠。グインはシリウスを求めてベルデランドへ赴く。
ワルスタット侯ディモスは、蘇ったナリスに操られて?ハゾスと対立する・・・という話。

本作中でも露骨に語られているが、ケイロニア臣民にとって、グインって疫病神だよね。グインがケイロニアの傭兵にならなければ、シルヴィアがあそこまで狂っちゃうことも、庶子であるオクタヴィアがパロの流浪の王子とできちゃってパロの内乱に介入せざるをえなくなることも、そして何よりグラチウスを代表格とする魔道師の群れを引き寄せることもなかった。

まあ、グインは星の彼方から派遣された?調整者らしいから、すべては超越的存在である宇宙人?の意図なんだろうけど??

栗本グイン時代からそうだったんだけど、どうもグインが登場する刊はイマイチ盛り上がらないんだよね。
続編プロジェクトでは、グインをないがしろにしてはまずいという配慮?からか妙にグインの登場シーンが多いが、もしかしてこれがあまり人気がでていない?理由かも。
割り切って(栗本グインみたいに)イシュトとナリスの絡みに大部をさいてみてもいいかもしれない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« この本を盗む者は | トップ | 沈没船博士、海の底で歴史の... »

コメントを投稿

本の感想」カテゴリの最新記事