蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

この本を盗む者は

2022年02月12日 | 本の感想
この本を盗む者は(深緑野分 角川書店)

御倉深冬は、有名な書物蒐集家の御倉嘉市の孫。嘉市は蔵書を収納する御倉館を建て一般公開していたが、蔵書の一部が盗難され、後継者の娘:たまきは御倉館の公開をやめてしまう。
深冬の父:あゆむは、御倉館の管理人を務める。おばのひるねは、御倉館に寝起きするが、名前の通り昼寝ばかりしていて深冬の悩みのタネとなっている。
ある日、ひるねの世話を焼く深冬の前に真白という女の子が現れ、深冬はブックカースの世界へ行かれることになる・・・という話。

ブックカースというのは、本の呪いのことで、御倉館の本には呪いがかけられているので、それを盗むと世界が変貌してしまうという。
ブックカースが導く幻想世界が3つ展開されて、一応最後に謎解きがあるが、虚構性が強い物語が苦手な私には、ちょっとついていけない感じがした。

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