ニッポン硬貨の謎 (北村薫 東京創元社)
エラリー・クイーンが(作家として出版社の招きに応じて)来日した時に東京で起きた連続殺人事件を解決した顛末を書いた原稿が見つかり、著者がそれを翻訳した、という設定で書かれたエラリー・クイーンもののパロディ小説。
私がエラリー・クイーンのシリーズで読んだのは「Xの悲劇」の一冊だけ。それも全然面白く感じなかった。そのため中盤から展開されるエラリーもののミステリに関する薀蓄を傾けるくだりはほとんど理解できなかった。しかし、そこで紹介される著作は、題名だけなら私でも聞いたことがあるものばかりなので、マニア向けというわけでもないのだろうか。そこそこミステリを読んでいる人になら楽しい内容なのかもしれない。
「キチク」に関する記述が面白かった。日本では「鬼畜」のことなのだが、アメリカでは意外な意味になる。
エラリー・クイーンが(作家として出版社の招きに応じて)来日した時に東京で起きた連続殺人事件を解決した顛末を書いた原稿が見つかり、著者がそれを翻訳した、という設定で書かれたエラリー・クイーンもののパロディ小説。
私がエラリー・クイーンのシリーズで読んだのは「Xの悲劇」の一冊だけ。それも全然面白く感じなかった。そのため中盤から展開されるエラリーもののミステリに関する薀蓄を傾けるくだりはほとんど理解できなかった。しかし、そこで紹介される著作は、題名だけなら私でも聞いたことがあるものばかりなので、マニア向けというわけでもないのだろうか。そこそこミステリを読んでいる人になら楽しい内容なのかもしれない。
「キチク」に関する記述が面白かった。日本では「鬼畜」のことなのだが、アメリカでは意外な意味になる。