life goes on slowly

或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

午前半休とって、

2012-08-16 22:46:38 | 【日常】些事雑感
 これを観てきた。@久々の道立近代美術館。

 輪郭線をはっきり描いた絹本の「南天」はとても端正で、風景画とは一線を画していてちょっと新鮮。一線を画すといえば、人物を描きこんだ(あの有名な自画像以外に)作品があるのも、珍しくていいなと思う。

 個人的に好きなのはやはり、北欧の「白夜光」。もう、どんだけ眺めていても飽きない(笑)。最初の1周はゆっくりでも1時間くらいで間に合っちゃうんだけど、予定が2時間あったので3周くらいして、中でも「白夜光」の前に座ってる(ちょうど休憩用の椅子があったから~)時間をこれでもかというくらいとった。
 あとは、「青響」や「残照」はもちろんだけど、水墨と見せて実は彩色の「雲湧く山峡」と、こちらは本当に水墨の六曲一隻屏風「山峡朝霧」なんかもたまらない。山を覆って煙る雲と、余白の使い方と、その静寂にため息が出るばかり。

 桜ものは、かの「花明り」と、「宵桜」の2作品。個人的には「宵桜」の方が好み。月と桜の花の形がはっきりしているのと、ぼんやりして見える山とのコントラストが好きだ。
 〆の2枚が、「行く秋」「夕星(絶筆)」なのも心憎い。「行く秋」は意外に立体的というか、上から樹の根元を覗き込んでいる感じが……なんか、自分が絵の中に入っているような気にもさせてくれる。「夕星」はもう雰囲気です。雰囲気。絶筆だからそう感じるのかもしれないけど、画家の命が描かれているように感じる。

 惜しむらくは、スポットライトのせいか、アクリル板への写り込みが強すぎて観にくい作品がけっこう目についてしまったこと……特に、同系色の微妙な階調を駆使して描かれた作品が観づらくなる。「郷愁」なんか大好きな作品なのに、どこから見ても納得できない(涙)。それでも必死になって、見るのに少しでもいい位置探したけど(笑)。

 鑑賞後は、美術館の西隣の区画にあるスープカレー「SOUL STORE」にてランチ。初めてのお店だけど、リーズナブルさにつられて(笑)ランチ限定の「鶏ごぼうと春雨豆腐のカリー」をいただいてみる。噂の揚げごぼうは拍子木のよう。でも絶妙にやわらかくなっていて、スプーンでも切れるくらい。
 スープはあっさり系だった。ハーブがいっぱい入っている。辛さは「2(普通)」にしたけど、辛いのが苦手(でもカレーは好き。)な私としては、「2」と「1(辛くない)」の間でも良かったかもと思った。もう少しコクがあってもいいかな? と思ったので、+100円のBOSSAスープの方がもしかしたら、私好みだったのかもしれない。でも、多めに見えたスープも食べてみればご飯と一緒に間食できる量だし、具だくさんでよかった。


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