この本は確かTwitterで見たのだった。そういえばミシマ社の「ちゃぶ台」は立ち読みしたことがある。自費出版みたいな装丁だなというのが第一印象だったけど、一般書店の雑誌コーナーにあってその独自性はすごく伝わってきたし、そういう本は読み込まなくても眺めるだけで楽しかったりもする。電子書籍じゃない意味って、好きな作品を所有するという気分と同様に、モノに惚れるからというところも大きい。だから時代としての電子書籍ビジネスを採用しつつも、紙の本への思いを強く持っていてくれる出版社というのは、紙の本好きにはありがたいと思う。
紙といえば「紙がない!」の話は実際に当時、自分自身がちょっと影響を受けたできごとでもあったので、状況を思い出したりもした。受注生産の紙の供給だけじゃなくて、ごく一般的な紙の確保にも難点があったぐらいなので、特に、紙にこだわりを持った本を作る人たちは大変だっただろうと思う。
出版業界の実際、つまり本がどのように書店に置かれ、そして消えていくのか。いい本を届けたい、でもビジネスとして成立させることができなければ、それも叶わない。そう考えると、好きだと思える本に出合えるということは、実はものすごい幸運なのかもしれないと思う。
自社が少しずつ大きくなっていくにしたがって、小舟の操船術だけでは対応できなくなってくる。本を作ることだけじゃなくて、本を作るためにこの組織をどう回していくのか、人をどう配置すべきなのか、経営者として悩む。最終的には出版業界全体を包括するような組織のあり方の話にもなっていくわけだが、個人個人が持つ問題意識は意外と共通で、でも何故か解決のレールには乗らない。これ、社会全体に通底する話でもあるなあと思ったのだった。
紙といえば「紙がない!」の話は実際に当時、自分自身がちょっと影響を受けたできごとでもあったので、状況を思い出したりもした。受注生産の紙の供給だけじゃなくて、ごく一般的な紙の確保にも難点があったぐらいなので、特に、紙にこだわりを持った本を作る人たちは大変だっただろうと思う。
出版業界の実際、つまり本がどのように書店に置かれ、そして消えていくのか。いい本を届けたい、でもビジネスとして成立させることができなければ、それも叶わない。そう考えると、好きだと思える本に出合えるということは、実はものすごい幸運なのかもしれないと思う。
自社が少しずつ大きくなっていくにしたがって、小舟の操船術だけでは対応できなくなってくる。本を作ることだけじゃなくて、本を作るためにこの組織をどう回していくのか、人をどう配置すべきなのか、経営者として悩む。最終的には出版業界全体を包括するような組織のあり方の話にもなっていくわけだが、個人個人が持つ問題意識は意外と共通で、でも何故か解決のレールには乗らない。これ、社会全体に通底する話でもあるなあと思ったのだった。