ニューヨーク州の小さな町で起きた事故死。それが自分の手による殺人であるという声明を送り付けてきた犯人「HOG」。そして殺人は手を変え品を変え、被害者のぞくせいもまちまちに繰り返される。若き私立探偵ロンは、依頼を受けたある仕事と「HOG」事件とのつながりに気づき、そのノウハウを彼自身に叩き込んだ(?)恩師(??)ベネデッティ教授と、心理学者ジャネットともに事件解決に挑むことになる。
ロンとベネデッティ教授の関係が、なんとなくコナン・ドイルとジョセフ・ ベルの関係をイメージさせる。とはいえ、ベネデッティ教授は会う女性に片っ端からいい顔をしてしかもなんだか妙に惚れさせてしまう、いかにもなイタリアの男なのだが。でも見た目が全然色男っぽくないという素敵さ加減(笑)で、さらに金はさらっと全部弟子のロンに出させてしまう横着っぷり。愛すべき男である。振り回されまくりながら一心にその思考についていこうとするロンも、ある意味非常に健気で応援したくなる(笑)。
種明かしについては、なるほどそういう方法もあるんだねーという感じ。推理せずにミステリを読む私は、ミステリだと思うとつい殺人犯にばかり気を取られてしまうので(笑)。あっちの謎とこっちの謎の絡み合いと、とあるきっかけから「わかった!」になっていく様子は面白かった。結果的には、なんとかを隠すにはなんとか、ってやつということか。
結局、「HOG」とはなんだったのか? 答えはまさに教授の言った通りなのだろう。それが「犯人」をしてある願望を抱かせ、罪への引き金を引かせた。そう考えると、哀しい話でもある。
ロンとベネデッティ教授の関係が、なんとなくコナン・ドイルとジョセフ・ ベルの関係をイメージさせる。とはいえ、ベネデッティ教授は会う女性に片っ端からいい顔をしてしかもなんだか妙に惚れさせてしまう、いかにもなイタリアの男なのだが。でも見た目が全然色男っぽくないという素敵さ加減(笑)で、さらに金はさらっと全部弟子のロンに出させてしまう横着っぷり。愛すべき男である。振り回されまくりながら一心にその思考についていこうとするロンも、ある意味非常に健気で応援したくなる(笑)。
種明かしについては、なるほどそういう方法もあるんだねーという感じ。推理せずにミステリを読む私は、ミステリだと思うとつい殺人犯にばかり気を取られてしまうので(笑)。あっちの謎とこっちの謎の絡み合いと、とあるきっかけから「わかった!」になっていく様子は面白かった。結果的には、なんとかを隠すにはなんとか、ってやつということか。
結局、「HOG」とはなんだったのか? 答えはまさに教授の言った通りなのだろう。それが「犯人」をしてある願望を抱かせ、罪への引き金を引かせた。そう考えると、哀しい話でもある。