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或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

オクトーバー 物語ロシア革命(著:チャイナ・ミエヴィル/訳:松本 剛史)

2018-05-30 23:41:06 | 【書物】1点集中型
 世界史苦手だけど「物語」ならなんとかなるかなぁと試してみたが、無謀だった(笑)。「物語」だけど「小説」ではないので、人の心情をドラマティックに描き出すものではなく、歴史書に近い。とはいえ学術書でもなくて、素人でも読むことはできる。できるけど、やっぱそれなりに素養がないとちゃんとついていくのは難しい。素養があれば、出来事同士の関係がどんどん理解できてかなり面白いんじゃないかなと思いながら読んでいた。
 でも例えば「ソヴィエト」の由来とか無知なりに得られた知識もあった。世界を揺るがす歴史が、これほどに入り組んだ混沌から紡がれたということを文字から感じられただけでも、私には収穫と言えるかもしれない。