life goes on slowly

或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

敗戦、一夜明けて

2008-08-24 09:00:39 | 【五輪】BEIJING 2008
 野球チームは3位決定戦vsアメリカにも敗れ、「金メダルしか要らない」が逆の意味で現実になった結果に。案の定と言うか何というか……もう終わっちゃったことなので、何を言ってもたらればなんだけど。実際試合見れなかったし、見れてたら見れてたでもう言葉もない状態になってたと思うんだが。
 敢えて極個人的視点の話をすれば、上原氏が来年アメリカに行くつもりでいることを考えると、ナショナルチームではこの五輪が見納めかなぁと思っていたので、本当はどんな形であれ最後はやっぱり勝って終わってほしかった。でもこれはあくまで願望であって、おそらくこのままでは無理だろうと覚悟はしてたけども。

 でもこの試合、「ほとんど勝負あった」な8回4点差、しかも先攻だから攻撃は残り1イニング。この状況で敢えて投入するのが何故、曰く「エース」であるはずのダルビッシュなのか? もっと言えば、こんな場面で使うぐらいなら、「金メダルしか要らない」と言って臨んだ準決勝に何故使わなかったのか。そして最後に意地でもメダルを獲りに行きたいのなら、何故この試合に先発させなかったのか。使う方はダルビッシュに何を求めていたのか?

 今さらの話だけど、現時点での中継ぎのスペシャリストがいなかったんである。よほどのことがない限り先発投手に完投が求められるような大会ではないことはわかっていたはずなのに、選出されたのは、中継ぎに「対応できるかもしれない」あるいは「対応してほしい」先発投手。おまけに「トリプルストッパー」はリードあるいは同点の状況でなければ出てこない。必然的に、先発が早くに潰れた場合でもこの「本職先発」の中継ぎ陣で回さざるを得なかったのだから、そりゃもたないだろう。
 まあ、先発にそう簡単に序盤で潰れられたら誰が続いたって勝てないだろうって話でもあるんだけど。だから正直、先発にはもう少し頑張ってもらいたかった。せめて先発が常に5回、6回を普通に投げてくれていたらとは思う。
 ただ、見切りが早かったとも言うんだけどね。予選リーグの韓国戦での交代ミスが不運な逆効果を生んだのかもしれない。(でもキューバ戦でのダルビッシュは早めに代えたんだけど。戦術的にはあの交代はまだ納得できるけど)

 しかし、先発の見切りは早かったけどリリーフの使い方が最後まで型にはまったまんまだった。
 敗戦投手になってしまった憲伸も、結局この9試合で5試合登板。極端な話、シーズンに置き換えれば80試合とか登板するペースになるわけで、久保田(虎)以上の登板数になる。いかに本人に対応能力があり短期決戦であると言っても、本職以上のこのペースは明らかに登板過多だろう。
 上原氏のように1度でも長期のリリーフ待機経験があるならともかく、ましてや憲伸は(今年ちょっとだけイレギュラーがあったにせよ)先発1本の10年選手。だから責められない。結果としては打たれなかったけど成瀬にしても似たようなものだった。
 おまけに、リリーフ選任でキャリアを積んだ岩瀬にしてからが、準決勝では明らかに引っ張りすぎ。引っ張らざるを得ないということは、それ以上の策がないということ。だからこそ「3敗」という数字がついて、貧乏籤を引かされた結果になってしまった。どう考えたって使う側の問題なのである。
 ……まあ私も、試合単位ではタイブレイクでの敗戦をあんまり気にしてなかったりもしたんだけど……あの時点では。

 西岡、川崎の2トップ(的な存在だと私は思っているのでこう言いますが)が万全でなかったという躓きはある。村田の直前での体調不良もあった。
 ただ、本人からの辞退という選択肢もあったにせよ(辞退してほしかったという意味ではない。いてくれた方がありがたいとは思うし)、少しでも動ける可能性がある状態でそんなことを言い出す選手たちではないことがわかり切っている以上、メンバーに入れるか外すかを最後に決めるのはやっぱり連れて行く方なのである。連れて行くのは構わないだろうけど、問題は、それがわかっていて連れて行くのであれば本当に使えなかった時にどう対応するか、であったはず。
 西岡と川崎の「代役」の形になった中島と荒木はよく頑張ったと思う。特に中島は打撃はもちろん、守備で思ったより頑張ってくれてたし。最近のなかじの守備ちゃんと見てなかったよ、ごめんね。どーしても稼頭央ちゃんが抜けた当初の危ない守備が印象に強すぎて(笑)

 だけど、攻撃は大事なところでほとんど「線」にならなかった。
 アジア予選では、メンバーに多少の違いはあれ、すべてがうまく機能していたように見えた。ただ真価が問われる本大会では、窮地から這い上がる力を持たない攻撃陣になってしまっていた。
 あれだけアジア予選で暴れた「4番・新井」にも、あの時ほどのカリスマ性はなかったと思う。宮本がキャプテンではあったけど、求められていたのはどちらかといえば「裏番」的なところで、グラウンド上のキャプテンが不在だったように見えた。WBCで言えばイチローのポジション。本当は今回、そういう存在が新井であってほしかった。だから、今の新井が「阪神の新井」でなく「広島の4番の新井」だったらどうだったか、と考えてしまった。深層心理的な話だが。

 比べるのもどうかという話かもしれないが、少なくとも守備力の平均は完全に、「1チーム2人」という制約の中で苦心を重ねて選出されたアテネのメンバーの方が上だったと思う。つまり、北京組は結果として比較的打ち勝つ野球に重きを置いた選出になっていた。村田やGGの選出はその最たるもの。とはいえ、アテネで1人たりとも守備に不安がなかったかというとそうでもないんだけど、少なくとも「守備に目をつぶって使う」ような状況でなかったことだけは確か。
 そもそも対戦データが少なかったり全くない相手と試合をし、知らない審判にジャッジされるんだから、多少打てないかもしれないのも、ゾーンが違うのも計算の範囲内に置いておくべきではないのか。少なくとも審判に関しては相手も同じ状況なんだから、対応したもん勝ち。
 エラーは結果であり、結果として責められるべきものになる場合はある。だけどペナントと違う点は、使う側が明確な意思を持ってその選手をチームに加えたということにある。選手の力が及ばなかったのは事実かもしれない。しかしそれ以上にこのチームは、使う側の力量が問われるチームであるはずなのだ。

 もっと大きい範囲で言えば、本当に日本野球界を挙げて勝ちたいと思うのであればペナントを止めるぐらいのことはやってしかるべきだったのである。そこまでしなくても勝てるだろうとか思ってたのならそれがそもそもの覚悟の不徹底で、対戦相手がやるだけのことをやっているのに、いつまでもちまちま同じことをやっていて勝てるわけがないのだ。
 そもそも韓国と戦うにしたって、今までナショナルチームがどれだけきわどい試合をして、果ては負けてきたと思っているのだ。WBCで2度負けた時点で、最後は勝ったにしても危機感を持つべきなのだ。選手は持っていたんだろうけど。

 ……だんだん支離滅裂になってきた。自分で何を言いたいのかわからない。(笑)

 選手個々のレベルは決して低くはない。だから戦術はあったかもしれないが、ひとつの戦術が打てない状況になった時に対応する余地を持った戦略はなかった。キューバのような怖さもなければ、韓国のような相手を圧倒する団結力も見えてこなかった。
 4年前のアテネで、宮本がこう言っていた。

「一生懸命やったからと言って、負けは許されない」

 選手が違うと言えばそれまでだが、あの時だって納得できない采配はあった。限界を感じるプレイもあった。でもそのプレイには「十中八九ダメだとわかっていても何とか切り拓きたい」意志があった。
 だけど今回は、そういうひりひりする感覚がこちらに伝わってこなかった。それが残念でならない。

 リードを守ることができなかった。
 逆転するだけの力が発揮できなかった。
 アジア予選当時だったか、上原氏は「アテネやWBCよりもまとまりを感じる」と言っていた。戦い終えて、果たして今回彼がこの戦いの中でそのチームの状態をどう感じていたのか、それを聞いてみたい。

 結果的に、幸運と言って良いのかもしれないが、「国際大会無敗」の冠は返上せず。
 実にならないとは言わない。しかし、代表メンバーとしての集大成になるだろう最後の大会がこれでは、本当に悲しすぎる……。←最初に話が戻っています。

リレー! リレー!! リレー!!!

2008-08-23 01:03:00 | 【五輪】BEIJING 2008
 取ったー!! 銅メダルー!!!!

 4×100mリレー。みんな泣いていた。マイルリレー後の為末も泣いていた……
 強豪国の失格などなど、僥幸といえる状況ではあったのは確か。でもそれこそ、走力をどう補うかを徹底的に研究して練習を重ねた選手たちの力。先人たちが積み重ねてきたものの大事さを良く理解している、素晴らしいメンバーでした。本当におめでとうー!!
 状態に不安を抱えたままスタートを迎えた塚原、レース後いちばん興奮してた。インタビューでも。俺様なポーズで覆い隠していた苦しさからやっと解放された感じだった。末續も最後はさすがに泣きそうになっていたけど、再び走る気力を取り戻せたようで何より。
 高平は普段かなり冷静かつ飄々とした雰囲気なので(昨日もアメリカのバトンパス失敗を冷静に見ていたようだし)、あんな泣いてるのが意外で、逆にその姿に泣かされた(笑)。「お父さん」朝原には最後まで涙はなかったけど、その表情にはゆったりとした充実感を漂わせていた。多分、自身の競技人生の総てを包んでいるような。
 末續以下、朝原の次の世代がしっかりこの成果を受け継ぎ、さらに伸ばして次の世代を拓いてほしいものです。もちろんマイルリレー組もね!

 しかし、観てるこっちも、日本の結果だけにすべての集中力を注いでたので(笑)ジャマイカの世界記録も吹っ飛んだってーかそっちのけ状態になっていた……。

野球はやっぱり……orz
 試合は見れなかったが、情報は流れてきていた。もうね、球児が打たれ岩瀬が打たれたことも悲しいが、それよりももっと悲しいのはGGの守備だ……orz レオの外野手は打撃と守備が両立しない人が多いので、気にはしていたが……ここまで守備機会を見るチャンスがなかったんで、忘れたころに最大級の爆弾が落ちたって感じ。または村田の陰に隠れていた。とも言う。かもしれない。
 試合後、宮様も泣いていた……。

 ただ正直なところ、選出メンバーにも納得しきれず、起用にも納得しきれず、打線を危惧し続けて結局こうなった。という感じで、個人的には「悔しい負け」がひとつもない……。打線が弱かったせいもあるけど、予選から全体的に、采配の面でも「攻めている」という雰囲気が見えなかった。ぶっちゃけ、負けるべくして負けたんだと思う。
 メダルすら持って帰れないことになったらそれこそ顔面蒼白になっちゃうんだろうけど、これで明日の先発がダルビッシュだったら支離滅裂すぎて悪い意味で笑ってしまうところだ。
 でもなぁ。今のままじゃ、アメリカに勝てるとも思えないんだよなぁ……。

最初で最後の金

2008-08-21 23:59:59 | 【五輪】BEIJING 2008
 ……に、できればしたくないところであるが……

 ソフトボールは3度目の正直! でアメリカに勝利し、ついに優勝!!  おめでとう~!! それ以外に言うことはありません。解説宇津木さん、泣きすぎ(笑)とか思ったけど、宇津木さんも感無量になるに決まっているのでそれはそれ。本当に良かった。上野もすごかったけど、上野を援護したチームのみんなもすごかった。
 とりあえず、上野の根性を野球チームに乗り移らせてほしいです。(笑)←笑い事でもないって話じゃ……

 そのソフトボールの裏で4×100mリレー。(おかげで勝利の瞬間を見逃したともいう)
 しかしこれがまた大波乱で、1組はバトンパスのミスでなんとアメリカが脱落した上にゴールしたのがたった4チーム、2組はイギリスが同様に脱落。日本は総合3位通過で決勝に進むことに。解説伊東さんが冷静な風を装ってだんだんその気になってきているところがおかしい(笑)。
 アメリカは女子もバトンパスにミスがあって決勝に行けなかった。今回の短距離はもはや完全にジャマイカの独壇場になっちゃってる雰囲気。リレーにしたって、ジャマイカはバトンパス自体は上手じゃないけど(笑)充分にカバーできる走力があるしなー。渡しさえすればどうにでもなる感じ。

 末續が200mで乗り切れなかったこともあって不安がないわけではないけど、気を入れすぎるのもアレなので、リラックスして狙いに行ってもらいたいところです。またとないチャンスだよー。←とか言ってるから要らぬ力が入るんだよー!

予選終了。結局4位

2008-08-20 23:59:59 | 【五輪】BEIJING 2008
 ダルビッシュ→田中→憲伸→岩瀬。
 で、初のタイブレイク突入→あっさり敗戦。
 ていうか案の定貧打線だよ!!

 9回で決まらなかった時点である程度予想はできた話で、正直、覚悟はしていたが……全然繋がらないっちゅーの。荒木の守備にキレがあるのと、川崎が元気そう(運動能力として)なのは一安心? ではあるのだが、とにかく求む! クラッチヒッター!! 1発はいらないんだ! ここぞでヒットが打てる打者がいればいいんだよー! ってまったくもって今さらですが。

 でも、投手陣は大体問題なさそう。田中はロングリリーフになったのでもう出番はないかもしれないが、ダルビッシュはスクランブル態勢だろうし(先発予定だったりして……)。憲伸もゾーンにはちょっと苦しんだようだが、それでもちゃんと締めたところはさすが。
 岩瀬が打たれたことは、タイプの問題って気もするのでこの際全然気にならない。のは、私だけか? だって竜ではほとんど常に(同点であろうと)「9回1イニング」だもんねぇ。それが2イニング目、しかも初めてのタイブレイクなので、参考記録程度で。岩瀬ぐらいの投手なら、一度やればやり方は理解できたはずだろうから。「作られた状況にどう入っていくか」という、岩瀬の持ち帰った経験は、ブルペン組にもいい勉強になったに違いない。
 こういう時は狙って三振取りに行けるタイプがやっぱり最強だろうから、もし準決勝でタイブレイクに入ったら全部球児で行きたいんですけど。←おい

陸上
 沢野、跳べてたのになぁ……無念。
 Thunder BOLTことウサイン・ボルト、200mは「最後まで全力で走る」という話だったそうだが、果たしてその通りに。しかもやっぱり出した記録が、19.30。やっちゃったよ……なにこの人本当に(笑)

ソフトボール
 上野はすごすぎます。ダブルヘッダーで合計300球超えって何? 高校野球でも投げないよ!! しかも何イニングほどタイブレイクやってるんだ? 1試合は確かに負けたけど、投げ続けるその体力も精神力も素晴らしい。結局3試合分ぐらいは投げてる。ありえない。すごい。それしか言葉が出てきません(笑)。野球チームも見習え! マジで。←大きなお世話
 が、「逆にそれはこの状況で太刀打ちできるのが上野しかいないってことか? じゃあ上野がいなくなったらナショナルチームってどうなっちゃうんだ?」とか素人は思ってしまった……。
 そんな上野は明日も投げるのだろうか。逆に怖い。壊れないでね……

シンクロナイズドスイミング
 日本の2人の演技も見たかったけど、とにかくロシアの演技が見たかった……うう。テクニカルメリットオール10点満点。アーティスティックインプレッションも9.9と10点満点。同じ人間とは思えません。ああ、見たかった……。

とりあえず予選突破。

2008-08-19 23:59:59 | 【五輪】BEIJING 2008
 野球の中国戦。後半見ました。
 まあ涌井はこんなもんかなと。でも後ろに投げさせなくてよかったんだろうか。憲伸、岩瀬、田中あたりもう1回予選で投げておいた方がよさそうな気がしますが。調整はアメリカ戦でってことなのかな。

 しかし、村田がやっぱりどうにもこうにも……て感じ。なんでだろう。それがわかりゃこんな結果にはなってないって話だけど。WBCの福留みたいな復活を遂げてくれないものか。青木も微妙に乗り切れてないしなぁ……
 個人的には、新井がいいところで打ってる感じがあまりしないので(と言っても、予選開始当初に比べて打ってないわけじゃないんだけど)、なんかもう「4番稲葉でいいだろ」って気になってきました。(笑)←安直

 とりあえず、西岡が、打つことに関しては大丈夫そうだということが確認できたのは収穫かなぁ。それ以外の収穫があったかどうかは、ちょっと謎。相手との兼ね合いもあるので。ただ、なんとかこれが打線のひとつの流れになればなぁという希望はあるけど。せめてアメリカ戦で、これくらいとはいかないまでもイライラしない打線を見せてもらえれば、決勝トーナメントに少しはいい形で入れそうな気がするし……

 上は韓国が1位通過、キューバが2位通過それぞれ決定とのことなので、明日の結果で準決勝の対戦相手が決まる。まあどっちにしても2回勝たなきゃ優勝はできないわけで、「金しかいらない」ということならどっちと先に当たるかというだけの話だから、今さら順番はどうでもいいのかもしれないが。
 でも、all or nothingで本当にいいのかね? アテネはそれでも3位に入ったからまだ救われたが。って、そんなネガティブな考え方じゃダメってことですね。(笑)

北京五輪 復習メモ

2008-08-17 23:59:59 | 【五輪】BEIJING 2008
 野球予選のスタート時刻が遅いから、メモを取る間もなく寝てしまう……
 月曜はデーゲームらしいが。

野球
 予選4試合終わって2勝2敗。ある意味予想通りの展開というか……オランダ戦は見ていないのでわからないけど、全体的にやっぱり打線のつながりがないように思える。韓国戦も最後は結局、エラーでもらった点だけで終わってしまったし……
 投手は投手で、最初からキューバにダルビッシュぶつける必要もねーんじゃねーのという気はしたけど、初戦なだけに難しい選択ではあったと思う。だからキューバ戦はともかくとしても、韓国戦はもったいなかったなぁ、和田……。完全に失投なんだもの。だからあんなに山崎武司に打たれちゃうんだよー!(笑)←おいおい
 まああの試合は、監督本人が言っていたように継投のタイミングもずれたけど。和田がそこまでほぼ完璧な状態だったからこそ、7回頭からスイッチしてもいいんじゃないかと思ったし。2イニングを3人で、と言いつつも充分1イニングずつでいけるわけだし。
 しかし、星取表はキューバ以外はどこも大差ない状態になってる。2敗で並びまくり。とは言っても逆にこれが怖いんだけど。得失点差とか失点率とかの勝負になってしまったら嫌だなぁ。WBCのような奇跡は二度と起こらないと思うので。
 ただ、点差はあったから曰く「参考記録」ではあるけど、上原氏が何とか戻ってきている風で本当に良かった……。テンポが普通だった。球が伸びて見えたよ。ギリギリいっぱいの時にあのピッチングをちゃんとができますようにー!

レスリング女子
 どれもこれもちょっとずつしか見られなかったのが残念だが、みんなすごいわ。ちゃんとみんなが結果を出している。どの人も充実感いっぱいの表情をしていて、それだけでも「良かったね!」って思う。

陸上
 男子100m。ボルトがとにかくおかしかった……なんだあれ。決勝で流すって、ありえないし(笑)最後まで全力で走ってたらもっと記録が出たってことじゃん! どうせ自分で塗り替える記録だから気にしてないってこと? と、全世界が思ったに違いない。(笑)

柔道
 女子は塚田が銀で締め。見たかったんだけど見られなかった……でもぎりぎりまでポイントでは勝っていたそうで、本人は悔しい思いをしているそうだ。だけどアテネと言い今回と言い、塚田には癒されました。頑張りに胸を打たれました。なので、おめでとう。お疲れさま。
 石井慧は圧巻の金。今回男子がふるわない中、内柴と石井の戦いは出色でした。しかし日本柔道、特に男子の戦い方は岐路に立たされていることを痛感する。が、勝った人を見ていると、1本を取りに行く柔道ほど強いものはないのだと勇気を持たせてくれる戦いをしていたから、やはり迷った時は原点に帰るのがいちばんなのではないだろうか。

卓球
 団体は男女とも惜しくも3位に届かず。男子のダブルスをちらっと見ただけだが、今さらながらすごい反射神経が必要とされる競技だ。しかも、コート(っていうのか、卓なのか)からあんなに離れて打ち込めるって……

 もろもろあるけど、大きく印象に残ったのはとりあえずこんな感じ。大会後半は陸上が中心になっていくのかな。野球次第ともいうけど。(笑)

一本勝ち。なんて快い響きでしょうか。

2008-08-12 23:59:59 | 【五輪】BEIJING 2008
 谷本、すごかったー!

 楽しみにしていた柔道は、帰ってTVつけた途端「金メダル獲得」のテロップが流れた……(笑)。ところで「優勝」ってなかなか出てこないね、こういう時の報道って。わかりやすさの問題?←そうなのか?

 内柴の時は全部の試合のリプレイを見逃し、準決勝と決勝しか見られていなかったのだが谷本の試合はなんとか全部見られて満足。寝技が3つ、最後は相手の大内刈りをすかして内股、でオール一本勝ち!
 「一本(を取る)柔道を貫いてきたので」。なんて清々しい言葉だろうか。もし負けていたとしても、胸を張ってそう言える選手であってほしいな、日本の選手たちには。と改めて思った。やっぱり柔道はこうでなくちゃ、見てるこっちも楽しくない。最初からポイント優勢勝ち狙いなんてつまらない。

 インタビューで、対戦相手のドコスのことを「大好きな選手。戦えるのが楽しみだった。彼女と同じ時代にいたことが嬉しい」と言っていた姿も印象的だった。ドコスは今後階級を変えるそうで、これが最後の対戦だったのですね。よかったね。

 体操はあまりにもダイジェストな感じで感動させてもらえなかったのが残念だが(生で見られればいいんだけどねえ……)内村、いいですねー。すごい安定している。19歳、これからが楽しみです。表情も一見クールビューティーな感じなんだけど、笑うとあどけなさ全開でかわいい。なんか中村美里に通じますね。(しかし彼女は男前だわー)

 競泳では「スイムオフ」なる言葉を初めて聞いた女子200m個人メドレー。北川、100m平泳ぎ決勝の約40分後に個人メドレー準決勝、ここで8位同タイムが出てしまい、たった2人の延長戦と相成ったらしい。
 体が温まっている以上に相当に疲れているはずなのだが、いざレースが始まってみたら後半逆転するや相手をぐんぐん突き放す北川。圧勝で晴れて決勝進出。お疲れさまでした。

 ソフトボールも緊迫した試合ながら、上野が要所を締めて白星スタート。明日スタートの野球もこれに続けるかどうか。しかし、相手はキューバだからなー。WBC当時とどのくらいチームが変わっているのだろうか。
 明日も柔道、あとバドミントンはぜひ見たい。BSなら生なのになー。女子もだけど、男子のダブルスも見たいんだよな……ダイジェストでもいいからやってくれないかな……NHK。

 ただ、マラソンの野口は、仕方がないけど残念でならない。4年という長い間、ここを目指して頑張ってきたのに、スタートラインにすら立てない。無念いかばかりかと思うのです。また4年後を目指していくのか、それはわからないけど、早く次の目標を立てて走れるようになってほしい。
 そういえば錦織も(今頃で恐縮ですが)シュットラーから1セット取ったけど、またまた体の調子が思わしくなく、今度は棄権ではなかったけど敗退となってしまった。まだ20歳にもなっていないのだから、なんとかして耐えられる体を作っていってほしい。とにかく壊れないようにと祈るばかりです。

連覇。金星。

2008-08-11 23:59:59 | 【五輪】BEIJING 2008
 昼には早々に、北島の100m平泳ぎ連覇の報。
 後半の爆発がすごいですね。イアン・ソープの爆発力もこんな感じだったような。
 今までの北島に見られない表情が、乗り越えたものの凄まじさを物語っていた。言葉にならないのはこっちである。おめでとう。200mもさらに周囲の期待が高まって別のプレッシャーがかかりそうだけど、彼なら自分が納得できるレースを、次もやることでしょう。

 バドミントン女子ダブルスでは、夜の小椋・潮田組より先に末綱・前田組の試合があって、しかもなんと逆転大金星。びっくりした。すごい。
 だもんで、小椋・潮田組の試合よりもむしろ先に末綱・前田組の試合を観たいです!! とか思ってたんだが(笑)放送スケジュールには入っていなかったので……でも、小椋・潮田組の中継があるからどっかで多少見せてはくれるだろうとNHKでスタンバイ。

 しかし、小椋・潮田組の相手の中国の2人はものすごいパワーヒッター。そしてミスがほとんどない。終始向こうのペースで、全然つけ入る隙が見出せなかったというのが正直な印象。
 ただ、ドライブで崩すラリーもあったりはしたので、相手に低い打点で勝負させればチャンスはあったような気がしないでもない。もう少しネットが使えれば違っていたのかも……でも前衛があんだけ高い打点を使えるとなると、ネット使うの怖いんだよね。ちょっとでも浮いたら絶対突っ込まれると思うもん。

 そのあと末綱・前田組のダイジェストが流れたが、こっちは逆にうまく自分たちのペースを作ることに成功していた。だから勝ったんだとも言うけど。第1ゲームは当たり前のように落としたのに、第2ゲームがデュースで、最後には……
 ダイジェスト見た限りでは、こっちの中国の2人の方が、小椋・潮田組の相手よりもミスは多かった。世界ランク1位って、でもあっちの方が強そうだなあ。と思ったくらい。
 いちばん印象に残ったのは、マッチポイントを握ることになったあのスマッシュ1本。もう相手はセンターにしか気が行ってない状態。よくぞ見抜いてフォアを突きました! あんだけきれいに決められたらもう勝負あったって感じ。ほんとにおめでとう。次も今日みたいな試合ができますように!

 しかし、トップクラスの選手たちは安易なクリアでラリーを無駄にはしないんだなぁと思った。左右に振られても、とにかく回り込む。とにかく落とす。スマッシュじゃなきゃドロップで落とす。バックハンドでクリアとかほとんどないもんね。スマッシュもコースを狙うより断然ボディアタック。それで最長ラリーが40ストローク超え? 世界が違うわ(笑)
 でも見てると久しぶりにやりたくなってきました。基礎体力から鍛え直さないといかんが。

始まりましたよ。北京。

2008-08-09 23:59:37 | 【五輪】BEIJING 2008
 昨日は珍しく開会式をほぼ全部見た。時間が良かったからかな。今まであんまりちゃんと見た記憶がないのでこれまでと比べようはないけど、入場までが長かったが(入場も長かったが……)なかなか楽しめました。人を飛ばすの好きだなぁ、中国。とちょっと思いました。だからどうってこともないけど。花火があれだけ上がるのが現地で見られたら素敵だろうなー。

 競技自体はサッカーの予選が開会式前から始まったりしてたけど、いよいよ今日から! って感じで。まずはいつものように柔道の最軽量級からだが、谷はあんまり勢いがなかったなという印象を受けた。3位決定戦はさすが意地の一本って雰囲気だったけど。なんであれが準決勝にできなかったのかな、もったいないな、と素人考えだけど思っちゃうぐらい。
 結果自体は残念ではあるが、最終選考の国内大会でも優勝はしてなかったし、今までほど磐石な状態でもなかったんだろうなと今になって思う。ただ、これだけ長い間やってきてなおかつ毎度毎度ちゃんとメダルは獲っているのである。あとは本人がどう納得するかの問題であって、外野としてはお疲れさまの一言に尽きる。
 男子はいかにも五輪初出場の落とし穴って感じの、平岡初戦敗退。代表が野村でなかったこと自体は、今回は最終選考を見た限り仕方がないと思えたので(好きだけどね。野村)、まだ若いし、チャンスはこれから掴もうと思えば掴めると思うから、今後に期待しましょう。

 柔道もだんだん競技そのものの性質が変わりつつあるから、そこには疑問を感じないと言えば嘘になるけど、他の国が対応しているものを日本だけが対応しないというわけにはいかないから、ちょっとしたジレンマが起こる。柔道とJUDOは別もんだと思わないといけないんだろうな。もはや。JUDOに柔道が再び勝てる日は来るのか? ってまだ最軽量級が終わったばかりですがね(笑)
 体操も点数のつけ方が変わってきたりで、なんかややこしい。男子団体予選、2位にはつけたがさすがに中国、強いねぇ……5点差って。

 翻って競泳は、予選ではあるが北島がしっかり地力を見せている。よほどのことがない限り(それがあるかもしれないのが五輪ともいうが)決勝には出てくるタイムなので、何はともあれ一足飛びに決勝に期待したいな、と(笑)
 それにしてもハンセンが予選とはいえ随分下につけてるのがちょっと気になるけど。流してるようにも見えなかったし。準決勝からギアが入るのか?

 野球の代表チームは今日も少ない実戦を消化したが、結果見て驚愕。西岡のエラーも出てはいるけど、それにしても憲伸は一体……
 田中に関しては、最年少でもあるし、実際何が起きても仕方がないとは思っているので、とにかく憲伸でしょう。経験がないわけじゃないので、余計に心配である。そりゃ今年ものすごい良い状態ってわけでもないけどさ……それにしても限度が。
 上原氏は、とりあえず結果は出ている。相手がどうかという話もないことはないが、今は内容も結果も同じくらい大事だから。本番になれば大事なのは結果だけだし。ま、どちらにしても上原氏に関しては、もう信じるしかないわ(笑)
 WBCの時だっけ? アテネの時だっけ? 壮行試合の結果がやっぱりあまり良くなかったんだよね。もう緒戦まで1週間ないけど、逆に悪いところは見えただろうし、そうでなかったらこの大敗の意味がない。修正が全くできない人たちでは当然ないはずだし、ことここに至っては見る側がなんぼ不安を述べてても始まらんので、腹括って観るしかねえや。
 明日はもう北京入りだそうなので、とにかくコンディションを大事に。

 しかし、無事にオリンピックの開会を迎えたこんな時期にロシアあたりで悲しい話が起こっている。

やるしかないねん。

2008-07-18 20:00:05 | 【五輪】BEIJING 2008
 仲良しの直行の言葉を借りてみた。

 昨夜のニュースは見なかったので、どっかの代表選出会見の報道で上原氏の顔が出たかもしれないけどわかんなかった。で、今日改めてスポ紙の記事をひと通りさらってみた。基本的にはどれも同じ話ではあるんだけど(当たり前)。

 結果が伴ってないのに、かけられている期待だけが大きい。求められるものが大きい。でもそれも、本来であれば決して身の丈に合わないはずはないものだし、それができるはずの自分のことも覚えている。だからそのたった数か月前と今の自分とのギャップに苦しむし、焦りが募る。でもなんとか期待に応えたい。でもやっぱり結果が出ない。そして時間ばかりが無情に過ぎていく。
 だから「今でも悩んでいる」のは、当たり前だと思う。だって自分が今の上原のような状態で選出されたとして、手放しで喜べるような選手なんかいないだろうし。

 「精神的支柱」とまで言われて呼ばれるわけだから、ブルペンを、ベンチを鼓舞できるだけの気持ちだけは少なくとも持っていなくちゃならない。だから、受けると決めたんなら弱気な言葉を口にするなと言いたい気持ちはなくもなかった。でも、よくよく考えると、公の場でもわりと思ったことをそのまま口にしちゃうタイプだったなと思うと、きっとそれで周りに何を言われても気にならないからなんだろうなーという考えに落ち着く。
 「気にならない」と言うとちょっと語弊があるけど……何を言われるかはわかりきってるから逆に気にしていられない、自分の状態をそれこそ「どうにかする」のに精いっぱいで、雑音を気にするどころじゃない、みたいな。

「1試合も、1イニングも、1人も投げなくてもいい。あいつがいるだけでいい」

 アホみたいな話ですけど、正直涙出そうになりましたよ。監督。なんか自分でもよくわかんないけど。(笑)
 
 結果が出なかった時に、本人もそうだけど、ここまで言い切った首脳も間違いなく叩かれるわけですよ。でも心中するって言ってくれてるの。24人しかいない、投手も結局10人しかいない中で。精神論だけで勝てるならシドニーだってアテネだって苦労しなかっただろうし、そんな話ももう重々わかっているはずの人たちが、それでも賭けるならお前にだ、と。本当にそこまで惚れてくれてるんだ。

 それを意気に感じないはずない。でも、チームが勝つために今の自分ができることが見いだせない。だから、そんな自分がいていいのかと不安になる。もし自分がそんな立場だったら間違いなくそう思うだろうし、いっそ辞退しちまった方が失敗してチームに迷惑もかけることないだろうと思うのも当然だろう。だけど投げたい気持ちは絶対あるはずだと思う。それに、上原はまだ自分自身に見切りをつけたわけじゃない。だから悩むんだと思う。

 そんな重めのコメントのわりに、公式のコメントは意外と明るめの言葉だった。痩せ我慢でも、痩せ我慢できるうちならやり直しもきくんちゃうの。とちょっと気分が軽くなった。ちょっとだけ(笑)

 結局つらつら書きすぎてなかなか考えまとまらないけど、とにかく出る結果を待つしかない。もちろん楽観は全然できないし、しない。合宿だけがすべてではないにしろ、1週間で激変するなら世話ないよ、ほんとに。
 でも、チームとしての五輪の最終的な結果がどうあれ、これを乗り越えたら彼はとんでもなく強くなるんじゃないの? とは思ってる。

 私はただ見たいだけなんだ。上原が上原らしく投げる姿を見たいだけ。それだけ。もはや自分でも痛い話だと思うけど、なんかこう……切なくなるくらい(笑)そんだけ。このままあの姿を二度と見られぬまま終わられては、死んでも死にきれぬ。
 だから壁をぶっ壊してくれ。帰ってきてくれ。頼むから。

 なので宮様。よろしくお願いします。←結局そこなの?