そうかーライトノベルの人なのか、と思いながら読み始めた。そのせいか(?)主人公・ぐー子とその上司・鏡のほか、特に職場の人々のキャラがとても立っていて、一種漫画っぽくもある。が、その分読みやすいと思う。なにせ「税金の取り立て」と言ってしまえば簡単だが、税務署というわかるようでわからない世界のお話なので、このくらい極端なキャラクターが多い方が読むテンポが作れて助かる。基本はコメディ仕立てなので、ドラマにしても楽しいかもと思った。
とは言え、ぐー子の身分である「徴収官」の仕事は、いわゆる「マルサ」のような一般からはちょっと遠く見える世界の話ではなくて、納税滞納者に直接相対するという点が大前提としてある。だから自然、個々の人々の人生にあるドラマがあぶり出されることにもなる。
ハスキー鏡に追い立てられながらそれらの人々に向かっていくぐー子は、もちろん壁にぶち当たりまくり、とんでもない間違いもしでかす。あんなに欲しかった「安定」を手放すことになるのに、その仕事を辞めようとまで思うほどに。
でもそれを、その時々で周りの誰かからかけられる一言に向かい合い、理解しようとすることでぐー子はなんとか乗り越えていく。そうやって「仕事」や「他者」に向き合う姿勢を少しずつ確立していくぐー子の成長は、忸怩たる日々を送る身には、いい意味で「堪える」ものがあった。
結局、単に、抱える仕事の種類や人間関係が違うだけで、人間が大きくなるために向かい合うべきものは根本的には同じなんだと思う。こんな歳になってものすごく今さらだけど、初心に帰る気持ちにさせられる瞬間が、読んでいて確かにあった。
最後の1シーンが、なんだか突如(……でもないか)ラブコメ方向に行きそうになってしまったのはちょっと惜しかったが(笑)、そこも含めて、ある意味青春もののど真ん中王道とも見えるこの感じは、たまに読むと心洗われる感じがします、はい(笑)。特に最近はSF漬けだった(とか言えるほどたくさん読んでいるわけではないが。しかも結局またSF読むに決まっているのだが)し、さらに今は同時に読んでいるものと180度違う感じなので。
余談だけど、「Resistance」は90年代っつーより80年代じゃなかったっけか。しかも、中学生のときに「Get Wild」て、ぐー子25歳じゃ年齢合わないよっ!! ……って、あ、懐メロ的な扱いの選曲なら別にいいのか……。(笑)
ま、そんな点も個人的にはひそかにツボを刺激されたところだったりしたので、それもあって楽しく読めたのかもしれない。続編もあるそうなので、ぐー子の「これから」も気になるし、見つけたら読んでみようと思う。
とは言え、ぐー子の身分である「徴収官」の仕事は、いわゆる「マルサ」のような一般からはちょっと遠く見える世界の話ではなくて、納税滞納者に直接相対するという点が大前提としてある。だから自然、個々の人々の人生にあるドラマがあぶり出されることにもなる。
ハスキー鏡に追い立てられながらそれらの人々に向かっていくぐー子は、もちろん壁にぶち当たりまくり、とんでもない間違いもしでかす。あんなに欲しかった「安定」を手放すことになるのに、その仕事を辞めようとまで思うほどに。
でもそれを、その時々で周りの誰かからかけられる一言に向かい合い、理解しようとすることでぐー子はなんとか乗り越えていく。そうやって「仕事」や「他者」に向き合う姿勢を少しずつ確立していくぐー子の成長は、忸怩たる日々を送る身には、いい意味で「堪える」ものがあった。
結局、単に、抱える仕事の種類や人間関係が違うだけで、人間が大きくなるために向かい合うべきものは根本的には同じなんだと思う。こんな歳になってものすごく今さらだけど、初心に帰る気持ちにさせられる瞬間が、読んでいて確かにあった。
最後の1シーンが、なんだか突如(……でもないか)ラブコメ方向に行きそうになってしまったのはちょっと惜しかったが(笑)、そこも含めて、ある意味青春もののど真ん中王道とも見えるこの感じは、たまに読むと心洗われる感じがします、はい(笑)。特に最近はSF漬けだった(とか言えるほどたくさん読んでいるわけではないが。しかも結局またSF読むに決まっているのだが)し、さらに今は同時に読んでいるものと180度違う感じなので。
余談だけど、「Resistance」は90年代っつーより80年代じゃなかったっけか。しかも、中学生のときに「Get Wild」て、ぐー子25歳じゃ年齢合わないよっ!! ……って、あ、懐メロ的な扱いの選曲なら別にいいのか……。(笑)
ま、そんな点も個人的にはひそかにツボを刺激されたところだったりしたので、それもあって楽しく読めたのかもしれない。続編もあるそうなので、ぐー子の「これから」も気になるし、見つけたら読んでみようと思う。