life goes on slowly

或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

死闘果てたり。日本S第7戦

2010-11-08 00:34:08 | 【野球】ペナント日誌 2010
 なんのかんのと4時間ゲームですか。それでも昨日よりは短かったですけど。
 とにかく終わりました……。両チームとも大変お疲れさまでした。そしてマリーンズには日本S優勝おめでとうっ!

 後がない竜のオーダーは2番に大島、7番谷繁、8番井端。そうかその手があったか。
 試合展開に関してはもはや今さら何をかいわんやです。しかし俊介があれほど名古屋のマウンドに苦労するとは思いませんでしたが、どうも肘に違和感もあったらしいとか。けど、そんな誤算もあっちゅー間になかったことになってしまった(笑)。そして最後を決めたのは西岡でも今江でもサブローでも清田でもなく、岡田。そのあたりがまさに今のマリさんの試合です。
 逆に竜は第4戦、そして昨日と決めきれなかったのを結局最後まで引きずってしまった感じがします。今日は今日で森野のアクシデントを乗り越えて奪ったリードを守り切れない。昨日今日と井端が機能していただけにもったいなかった。で、終盤には和田さんのエラーとか。「ああ……和田さんだしねー……」とか思いましたけど(笑)。でも土壇場でエラーを取り返したのはさすがでした。
 ただチーム全体としては、シリーズの流れを完全にものにできなかったことの集大成を見るような試合になっちゃいましたかね。投手に始まり投手で終わった、と言えば竜らしいけど、プラスじゃなくマイナスに作用したあたりが竜の野球ではなかった。

 まーでも今日はもう、何を措いても浅尾に負けをつけるのが気の毒で気の毒でなりません。まさか4イニング目行くとは思いませんでしたけど、浅尾が12回のマウンドに立ったのを見て、「ああ、もう浅尾と心中なんやな(泣)」と思うしかなかったですよ。連投にもかかわらず結局60球以上投げてるんですよ。先発とほぼ同じイニングと、それ以上の球数投げてるんですよ。美化しすぎたくはないんだけど、まさに壮絶に散ったというか……。
 一種、河原の乱調が呼んだトンデモ試合って感じもなくはないですが、もとはと言えば2度までも責任を果たせなかった吉見(か)です。猛省すべし!←偉そうすぎです。ごめんなさい。

 本当に8戦やることを考えていたら浅尾の4イニング目の是非は正直言って微妙ではあると思うけど、そこは追う立場の哀しさ。ホームゲームなのに余裕がない。浅尾に対する信頼度の高さばかりが浮き彫りになるという感じでしたが、それぐらい「あーもう浅尾しかいないんだな」と改めて思わされる続投ではありました。
 山井-岩瀬の完全試合リレーと同じくらい(……は言いすぎか)賛否が分かれそうな気がしますが、個人的には続投を真っ向から否定はできません。たとえ浅尾抜きで第8戦に臨むことになったとしても、竜が第8戦にたどり着くには何を捨ててもまず目の前の試合を取らなければならない。浅尾にかかった負担の絶大さが否定できないのと同様に、岩瀬(なのか他の誰かなのか)が抑えられたかどうかもわからない。結果は結果。起用の責任を負うのは監督だしね。
 敢えて言えば惜しむらくは、四球からの失点だったというところかと。でも浅尾もうほんといっぱいいっぱいなのに、相変わらず河原並みに表情ひとつ変えないで投げてたからな……岡田の打球が落ちるのを見届けた瞬間は別として。試合終了のあとも、全く表情変わりませんでしたね。何を思った、若者よ。

 でも本当に浅尾はよくやりましたよ。なんつってもバントがめっちゃ上手かった(笑)って笑うところじゃないんですけど。先発してたときの記憶が全然ないので、あの場面であんなに綺麗に決めちゃうとは思いませんでした。あのバントを見るにつけ、「昨日の野手陣のバントと言ったら……orz」って感じで(笑)。伊藤も上手だったしなー。
 立ち位置が変わらないのであれば、今後は4イニングも投げるなんてことはそうそうないと思いますが、この試合の責任投手になったことは、浅尾自身にやっぱり大きな財産になるんじゃないかなーと、月並みですが思います。WBCで打たれて強くなった球児みたいに、来年さらに強くなった浅尾を見られることを期待しています。今日もがんばった聡文もだけど。

 しかし、終わってみたらなんかもう浅尾のことしか覚えていない(笑)。やっぱり私は投手寄りみたいです、今さらですが。

 昨今のポストシーズンに関して「シーズン2位や3位が日本Sに出るのはおかしい」という意見もあるし、私も当初は(応援するしないは別にして)確かに違和感がありました。でも今は、PO導入時点でもうレギュラーシーズンとポストシーズンは全く別のイベントだと考えるのが妥当なのかなと思っています。今までの「日本一」という概念をもう捨てなければならないというか……「レギュラーシーズン優勝」と「日本S優勝」というのは繋がるようで実は繋がっていない(と言い切ると言いすぎなので、「繋がりが弱くなっている」と言うべき?)のが今の状況だと思います。
 なので、マリさんがCSで勝ったときに胴上げしたことについて一部で疑問の声も聞きましたが、個人的には別に違和感はなかったです。シーズン優勝した相手に敬意を払うことは、また別の話。CSはあくまで「シーズン3位までが出場権を得ることのできる大会」みたいなものだと思えばいいんじゃないでしょうか。もはやそのくらい別物。
 そして今の日本シリーズは、「CSを勝ち抜いた両リーグ代表が戦う試合」という位置づけになる。今となってはその勝者を「日本一」と呼ぶかどうかが争点になるくらいの話かな、と思いますが……そういや日本S優勝のペナントって何て書いてあったんだっけな。場合によってはむしろそこの文言を変えたほうがいいんじゃないか、という(笑)。

 とにかく最初から読めない読めないっつってたけど、見ている方が疲れるシリーズでした。
 マリさんサイドはやれるだけのことをやった充実感はすごいあると思うんですが、竜サイドはファン含めかなり消化不良になってるんじゃないかと。出せる力を出し切れなかった感がありありですから。お察しします。なんか2001年のシリーズを思い出してしまったぐらいで……まああの時の牛ったら今の竜に比べたら大人と子供みたいな野球だった(でもそれがあのときの牛の個性だったからねー)ので、同列に見たら怒られそうですけど(笑)。でもこれが短期決戦だよね。

なにこの試合。@名古屋 日本S第6戦

2010-11-07 00:03:37 | 【野球】ペナント日誌 2010
 見てて疲れました。結局ほぼほぼ6時間ですか。延長15回ってこんなに長かったんだっけか。っていうか何年ぶりだ? 15回まで試合見たの。
 球場にいたお客さんたちもさぞかし疲れたことと思います。一気に脱力して、一気に疲れが出ますよね、ああいう試合。

 初回はお互いそつのない攻撃で、でも両エース(現状、竜のエースが吉見なのかチェンなのかは、外野としては判断に迷うところですが)が初回からこれってどうなるの? って感じはあったんだけどそこはそれ、両者さすがに見事に立て直しました。チェン、大事なところでしっかり気合入れて投げてたし、立派に成瀬と渡り合いましたよ、多少分が悪いとか思っててすんませんでした。(笑)
 だがしかし、必勝を期したはずの浅尾投入が裏目に出てしまった竜。欲しいときに打った「4番」サブロー。それでも一気にマリさんの押せ押せとはならなくて、浅尾はなんとか責任とって9回も投げ切ったし、繋いだ聡文がよく凌ぎましたけど……って最後はボール荒れまくっててバテバテにも見えましたけどね。けどあのぴょんぴょん跳ねる感じの元気な投球は嫌いじゃないです。それと浅尾のcool beautyっぷり(笑)も、岩瀬に通じる感じがあっていいです。今日は結果を残せませんでしたが。

 話が逸れましたが、とにかく両チームとも投手は再三再四走者を出しながらも本当によくやったと思うのですよ。思うんだけど……とにかく、9回以降の竜の攻撃があまりにもグダグダすぎたので、これは私を痺れさせてくれるときの竜の野球ではない!(いや、と言っても別に竜ファンではないんですけど。)という、ほとんど憤りに近いイライラ感を募らせる一方でございました(笑)。
 とはいえ、グダグダだったのは竜だけじゃなくてマリさんもそうだったんだけど。なんだか見ていて、竜のグダグダぶりがマリさんにも伝染したんじゃないのかと思うくらいで(笑)。結局、バント失敗だけでいくつあったんだっけ? 9回の小池に始まり、西岡、荒木(!)、サブロー、岩崎。両チーム合わせて5つ。って多すぎだから!! おまけに走塁ミス(細谷)だの暴投(薮田)だの悪送球(井口)だのって……

 バント失敗に関してはいちばんきつかったのは荒木ですかね。小池や岩崎も「せっかく使ってもらったのに……」ってのがあるけど、でも荒木が失敗しちゃダメでしょ。荒木が失敗してるようでは、絶対に流れは竜には行かない。結果、竜はなんぼほど相手のエラーもらってるの? これでこの試合を勝てないようでは、どもならんのではないのか? って話で。
 だからなんかもう、点数だけ見ればいい試合かもしれないし、実際緊張感はありましたけど……いい緊張感じゃない。第4戦と同じですね。いや、竜にとっては第4戦より悪いかもしれない。まだ徳俵に足がかかったまんまで、そこから押し返してはいないので。

 あと竜を見てると打順がものすごい悩ましいなーと思いますね。上位はいいけど下位が。今日は谷繁を6番に上げたけど、そーすると7・8番(+投手)がどうしても弱くなっちゃう。特に谷繁はギリギリの状況になるとけっこう上手に選んでくるので、本当はその後ろの繋ぎをちゃんと任せられる打者が欲しいんだろうなと思うんですけど、英智にしても小池にしても今日はちょっと荷が重かった。そう考えると、敢えて谷繁8番でもいいんじゃねえかなーとも思ったりします。
 まあそれ以前に、ブランコがもうちょっと繋げれば……あるいは塁上をスイープできれば、ってとこですけど。なんつってもブランコと谷繁がなんとしても繋がらないんだよな、これが(笑)。

 それでも竜のよかったところを無理やり(笑)挙げるとすれば、まあなんつってもやっとこさ井端にヒットが出たことでしょうか。それもマルチ。右打ちも出たし。それから11回の土壇場での大島の守備。あと総じて投手はがんばっていたけれども、岩瀬の後ろでネルソンがあれだけ投げたのはやっぱり良かったですね。膠着状態、打たれたら終わりのところで投げていたわりに雰囲気が落ち着いてた。
 それと、敢えて言えば成瀬に2敗しなかったことですかね(笑)って、それを言えばマリさんもチェンに2敗しなかったんで、おあいこ。でも全体のリレーとしてはマリさんの方が余裕があったのかな。最後まで宏之取っておけたし。まあ、竜が最初に浅尾を出すのは当然のことだし、そこから計算が狂ったので、竜としては以降のリレーは仕方なかったんでしょうけど。

 そんな試合が終わった結果、「え、じゃあ第8戦がもしある場合ってどこでやるん? いつやるん?」とかいう疑問を抱いたのですが、それは明日マリさんが勝ったら別に必要のない話じゃん! と自分に突っ込んでみました。

 で結局、明日は俊ちゃんと……やっぱり吉見(か)でいくんですかねぇ。今日はベンチにいなかったしね。
 なんにしても、お願いだから本当に、もうちょっと竜らしいとこ見せてください。こんなもんじゃないでしょうに。マリさんには特段の不満がないだけに、余計もったいないシリーズになってる。おかげで私は判官びいき感満載になってる。(笑)

11月の夜の幕張……寒そう

2010-11-04 22:31:00 | 【野球】ペナント日誌 2010
 今日も今日とて日本シリーズ、第5戦ですが……地上波中継がなかったので「どうせ見られないし」とたらたら帰りながら経過を見ていたら、なんともはや大味な試合に。
 帰ってきたころにはすでに大勢は決していたので、せっかくBS&CATVが見られる状況だったのに結局見ないで終わってしまいました。(笑)

 まあなんというか、経過を見る限りでは初回というか中田に尽きると思うわけですが、なんだかねー(笑)。竜がついに井端を外してきて、じゃあそれがどう機能するかを見る前に試合が決まってしまっていました。エラーから始まったらしいけど、それにしてもあんまりですよ中田。マーフィーかと思いますよ。
 ただ昨日もあれだけ投手使ってしまっていることもあるからか、それでもしつこく中田を5回まで投げさせていたので、だったらいっそ完投負けした方がいいんじゃないの? というかそのくらいの方が面白いからやってくれ。とか思ったんですけどね。←野球が面白いというよりネタ的に面白いって世界なので、今の竜の野球でそんなのあるわけないんだけど(笑)

 なんにしろ初回のマリさんの攻撃は理想的だったし、中田が続投していたおかげで中盤でも効果的に加点できて、もう西村さんが何もしなくても勝手に試合が進む状況。竜の方はブランコにタイムリーと1発が出たんだけども、遅きに失した感はありありです。こんな焼け石に水的な状況で打ってもしゃーない(笑)。これまでの試合でもっと打つべきところ、ありましたからねー。これで一瞬塞がったかに見えた打線の穴も、1日経ってみたら元通りになってる気がする。
 おかげさまで、マリさんとしてはかなりいい形で第6戦に臨めることになりました。なんつっても成瀬で4勝目を狙えるんだから。逆に竜は後のことを考えたらどうしても取るべきだった試合を、手の打ちようのない形で落としてしまったことになるので、次はもうチェンをぶつけるしかなくなっている。まあ、チェンで勝てないならどうしようもないんで、却って腹は据わるかもしれませんが。……ってそういや今日、吉見(か)がベンチに入ってたな。どうするんだ。

 この勢いと成瀬の安定感でマリさんがあっさり押し切るか。もしくはもはや崖っぷちどころか、崖から足を踏み外して片手1本でぶら下がってるような状況の竜が、後がない第6戦で果たして起死回生となるか。今の状況では前者が濃厚ではありますが、竜にはもう少し「らしさ」を見せてほしいところであります。
 マリさんは特に攻撃面でのマリさんらしさがけっこう出てると思うんだけど、逆に竜はなんかどの負け方もわりとあっさりなので、竜の大人の野球らしいところ(マリさんが子供かというとそれはそれで語弊があるんだけど)がもう少し見たいなぁと、今になって思ったりして(笑)。昨日みたいなギリギリの線での守り勝ちはともかく、攻撃のいやらしさに関してはあまり出てないように見えるので。そういう意味ではやはり井端なのかなぁ。

なんつう試合。@幕張

2010-11-03 23:24:14 | 【野球】ペナント日誌 2010
 本日も日本シリーズです。
 昨日は俊ちゃん(と、チームメイトが呼んでいるらしい)がいかにも俊ちゃんらしい快投だったらしく、第2戦を裏返したかのようなマリさんの圧勝。勝敗が大方決してから帰ってきてしまったので、つい他の番組に浮気をしてしまったりしたのですが(笑)100球以内で完投しちゃうあたりが俊介の真骨頂ですね。竜、全くいいところなし。

 で今日の第4戦ですが、大方の予想通り先発は唐川vs昌さん。年齢倍以上違うって……
 それはさておき、昌さんはCSを見た感じでは「どこまで持つか」というところで、唐川に至ってはシーズン後半姿を見ていないので未知数。どんな試合になるか、これまで以上に予想のつかないところではありました。

 結局2人とも、2巡目に入ったあたりから急に怪しくなってしまい揃って交代しちゃったわけですが。ただ今日は初回から竜の攻撃があんまりにもちぐはぐで、逆にマリさんはすんなり先制&追加点を入れたので、これはまた一方的な試合になっちゃうのかなーと思った矢先の唐川の失点ではありました。
 それにしても、試合の前半は点数が動いたにもかかわらずお互い非常――にグダグダな感じで(笑)。竜はばっさん(と呼んでいたのは上原氏)のゲッツー2つもそうなんだけど(1つはそれでも打点にはなったけど)、何よりも大島と和田ベンちゃんの牽制死2つ。そしてマリさんは晋吾の自滅っぷり。この辺全部ひっくるめて、ちょっと肩が落ちる感じになっちゃいましたよ。特に竜は、今日負けて明日本当に中4で成瀬が出てきたらもうアウトじゃないの? と考えると、もうすでに崖っぷち状態じゃんね! と、見てるこっちが今さら慌ててみたりして(笑)。←いや、さすがに4-1で終わったら寂しいし。

 まあでも、後半はかなり見応えがありました。ネルソンが思ったよりがんばったのと、晋吾も相手の攻撃に助けられてからはすっかり立ち直ったし、お互い2番手がしっかりゲームを作ったかなと。
 しかし大詰めでは浅尾と聡文はほんとによく投げたなーと思います。2人ともけっこうなピンチで出てきてそこをちゃんと凌いで、おまけにイニングまたいだし。両者とも気持ちの入ったいい表情で投げていたので、いいねえいいねえ♪ と思いながら見てました(笑)。←おっさんくさい
 ただ、おかげで10回はちょっと浅尾も疲れが出たのかなぁ。でも1死満塁での聡文が、ほんとに……あと堂上弟。ちゃんと捕球前にベース踏んでたもんなー。見事なライナーゲッツーでした。よりにもよって英智のエラーからのピンチだったので、もう完全に竜からモメンタムが逃げたなと思ってた場面ですから。

 マリさんはマリさんで、晋吾から引き継いだ内が根性据えて投げていて、ぶっちゃけブランコには全然打たれる感じがしなかったです(笑)。まあブランコに関して言えば伊藤のときも打てる感じしませんでしたけど。でも内と伊藤を比較したらやっぱり、なんとなくだけど内の方が打てない感じはしました。
 なので、同点ではあったけど(逆に、同点であったがゆえになのか)延長15回までだし、宏之というカードをどこで切るかが、西村さんとしては難しかったところなのかなと思います。シーズンと同じ12回だったら11回、スコアリングポジションに進まれたあたりで出てきてもおかしくなかったような気がするし。

 とは言え、大島の決勝タイムリーは内角に来られていたらおそらくなかったであろう1本で、放送席@テレ東(ていうか野村氏)も多少、疑義を呈しておられましたが。でもその「打てる球」をしっかり捉えた大島が見事であったのは確かです。守備位置もあったかもしれないけども。あと英智も、大事な出塁でエラー取り返せてよかったね、と(笑)。
 つーか「そんなに大島って内角苦手なのか」って話で、じゃあ明日からの攻め方はどうなるのかなというところ。里がこれに懲りて「やっぱり最後は内角で」ってなるのかどうか。

 明日からと言えば、あと気になるのは井端ですね。今のところすっかりタコだらけで、ヒットという意味では「逆シリーズ男」と化していますが。一応打点はついてるけど、それも形は決して良くないし。守備と攻撃を天秤にかけての判断になるとは思いますが、2戦目には「(状態の悪い選手を)待ってる時間はない」と言い切った落合監督がどう出るか。ここはちょっと興味があります。
 ただ、状態が良くないのはわかっていると思われるのに今日、バント(あるいはスクイズ)の指示を出していないあたりを見ると、それでもやっぱり井端は使うのかなぁという気はしないでもないですが。

 なんにしても、試合前半に比べて後半はお互い息詰まる攻防になって、これぞシリーズの雰囲気! という感があったので今日は面白かったです。タイになったことで、お互い明日の先発が読みづらくなった気もしますが、阿波野@今日の解説曰く、「成瀬はバント練習してた」ということなので、それをまともに受け取ると名古屋まで引っ張るのかも、ということになりますが。
 どちらにしても少なくともあと2戦はあるわけですが、5・6戦のどちらかには間違いなく成瀬が出てくるのであろうし、7戦まで行けば俊介が中4で出てくる可能性は充分にある。そう考えると、竜は吉見がどの程度使えるかわからないし、成瀬と俊介にはほとんど打つ手なし状態だったので、現状だと竜の方が若干不利な感じもします。

 まーとにかく少なくともあと2試合は見られるので、今日は今日としてまた明日の試合を楽しみたいと思います。本当にどっちに転ぶかわからないもんなー。今日はその象徴とも言える展開だったかもしれません。前半のグダグダを見てたら、普通に竜の負け試合だろーって思っちゃってましたから。ごめんなさい。それにしても長い試合だった。

日本シリーズですよ、日本シリーズ

2010-11-01 23:52:59 | 【野球】ペナント日誌 2010
 始まってますよー。CS出場チームの中で最も興味深い組み合わせのカードがっ。
 て、完璧に私個人の好みですけど。

 ただ1戦目は出かけてて見れなくて、結果を見たら成瀬1人舞台&吉見(か)1人相撲&今江がまたしてもポストシーズン男か? な感じでした。
 吉見(か)が思った以上に早い段階に潰れたらしかったので、2戦目は一体どうなるのやら。でもまあ、マーフィーとチェンならどちらかといえばきっと竜の方が計算は立つんじゃないかなと思ってはいました。が、しかしまさかあそこまでワンサイドな展開になるとは、ちょっと予想外。マーフィーの自滅はもちろんのこと、マリさんに守備の乱れが出たのもあのワンサイドに拍車をかけていたので……けどそういえばCSでもミスで負けた試合、ありましたね。

 レオ時代にシリーズ出たときは確か和田ベンちゃん、「逆シリーズ男」になってなかったっけな? という記憶があったので、実は少しベンちゃんの心配もないわけではなかったのですが、とりあえず第2戦を見る限り今回のシリーズはそこまでの状態にはどう転んでもならなさそうですね。
 逆にブランコが、見る限りあんまりにも大振りしまくりで、おまけにそれが全然当たる気配がない感じの大振りなので(笑)今度はこっちが逆シリーズ男かいな、とか思ったんだけど……1発で出ちゃいましたね。あれ、入ると思わなかったな……あんな高々と上がって。
 あと1戦目では総じて泣かず飛ばずだった竜打線が、2戦目では特に荒木が固め打ちしたことでかなり違った戦い方になったのがすごかったです。これが竜の野球なんだなぁと改めて思いました。おまけに大島野本と起用がずばり当たるというか、起用されたこと自体が起爆剤になったというか……「7つしかないから状態が上がるのを待っていられない」って、確かにその通り。でもそれを2戦目からさっさと実行しちゃうのが監督・落合。鮮やかすぎます。西村さん以上に切り替えも決断も早い。

 それでもマリさんは今江が相変わらず打ってはいるし、後半は0で抑えたこともあるし、ずるずる行くような負け方ではないだろうとは思います。点差こそついてしまいましたが、それでもお互い1勝1敗には変わりはないわけで。マリンに帰れば、CSですっかり戻ってきた俊介の登板もあるし、唐川も戻ってくるらしいし、何より球場そのものがマリさんにとってはいちばんの味方になるし、そうそう先発がマーフィーの轍を踏むような内容になるとも思えない。
 ただ、基本線のところではやっぱり、「勢い」vs「地力」の構図ではあると思うし、先発の総合力としては確かに竜の方が一歩先んじてる感はあります。マリさんの場合、先発に関しては「成瀬だけが頭1つ抜けている」状態には違いないし。
 けど、だからと言って実際、この先の流れが読めるかと言えば全く読めない。何が起こるか本当にわからないカード。まあそれもマリさんの「勢い」の出方によるところが大きいと思うんですけど。

 でもなんか落合監督の言葉はいちいち刺さりますね。
「何をそんなに重圧につぶされることがあるというのか。たった2球団しかいないんだ。『楽しめ』とは言わないが――そもそも俺の中には野球を楽しむというのはないが――それでも(重圧と)上手に付き合っていかないと。誰も助けてはくれない。練習では助けてくれるけど、試合では誰も助けてくれない。自分で道を開かないと」
 個人的には特に好き嫌いの感情はないんですけども、ほかにこんなこと言ってた監督、あんまり記憶にないなーと思います。言葉は少ないけど、個性は強烈。しかも、なんだかわかんないけど納得だけはできてしまう(笑)。
 かと思えば、「ファンに野球の面白さを伝えるのがわれわれの仕事。ハラハラドキドキ楽しんでもらいたい」という言葉もあるわけで。選手に対してはとことん厳しく、「プロフェッショナルとは何か」というところを突き詰めて、それを見る側が感じる「野球の面白さ」に昇華させようとしているんじゃないかなと思います。

 逆に、「楽しんで野球しよう」という雰囲気があるのがマリさん。もちろんやってる選手自身は楽しいだけではないかもしれないけど、時に弾けまくる選手たちを見ているとやはり「楽しんでいる」という言葉がしっくりきます。みんなよく笑うし(笑)。西村監督という存在を得て、ボビーのときとはまた違った奔放さと、「和」という名のまとまりが出てきているのが今年のこの結果なんじゃないかと思います。
 だから本当に両極にある両チームだと思うんだけど、私個人はどっちの野球も共感できたり憧れたりできるんですね。なので、今年のシリーズはなんか久しぶりに楽しい。明日からがどうなるか、本当に全く予想ができませんが(笑)せっかく近年稀に見る面白いカードなので、できれば7戦まで見てみたいなぁと思ったりもしています。

 ……というところでいきなり話は変わりますが、前田健太に沢村賞! おめでとうございます。今年はまえけん以外に誰がいるのって話で、文句なしでしょう。ひとつだけ欲を言えば17勝くらい欲しかったところですが(笑)、でもチーム状態が厳しい中で本当によく結果を出したなぁと思います。あっというまの成長って感じ。投げているところをいつかちゃんと見てみたいなぁ。

CS終わりましたけども……なんちゅう試合やねん(笑)

2010-10-23 22:51:49 | 【野球】ペナント日誌 2010
 とりあえずセCSファイナルSも追っかけてみましたよ。とは言っても中継はほとんど見てなくて、本日8回ごろからですが。それもけっこうちらちらとしか見てなかったんですけど。いやしかし……どんな試合かと(笑)。

 竜はチェンと吉見でとんとんと土俵際まで押し込みましたが、昨日は山井で落としちゃいました(最後に打たれたのは岩瀬だったわけですが)。ほんとは3連続シャットアウト、見てみたかったのでやってもらいたかったですが(笑)そんなに簡単ではなかった。さすがに。
 で、4人目は誰だ? と思ったら昌さんでした。どこまで持つのかなぁと経過だけ見ていたのですが、やはり先制したこともあったのか早めに替えてきてました。河原は昨日今日と、結果的にいい仕事をしてますねー。

 が、終盤の定番リレーに入ったはいいけど、聡文が出鼻をくじかれて1点差に詰め寄られ、しかし浅尾がそのあとの4・5番を凌いで、さあ9回までになんとかもう1点! ってとこで山口から作った2死1・2塁のチャンス。この場面で1本つなぐあたりが、英智の英智らしいところって感じがしました。
 さらに、続く井端には山口がカウントを悪くして、歩かされ気味の満塁。ネクストは谷繁。このときには、ファウルでかわしてさえいれば四球を待てるんじゃないかという雰囲気が、山口の投球にはあったような気がします。2ボールナッシングから谷繁の読みを外したコースで2-2に戻したまではよかったけど、でも次の1球をしっかり見極められたところで、山口がカウント以上に(実際2死満塁でフルカウントなんでこれ以上はないんだけど)精神的に追い込まれてしまったんじゃないかと。

 というわけで、個人的には谷繁の「粘り勝ち」みたいな印象を受けた押し出し四球でダメ押し、とどめを刺されたかに思われた読売でありましたが……昨日といい今日といい、ちょっとちょっとちょっとー!! という話になるのはここからでありました(笑)。

 第2戦に続いて、イニングまたぎで浅尾が9回続投。昨日が昨日でもあるし、今年はこのへん、ダブルストッパー体制とまではいかないまでも、だいぶ柔軟に使い分けるようになってきたと思われる竜ベンチです。
 だがしかしその浅尾が、まあ、なんというか……やらかしてしまいました。打たれた球を見てると、全然谷繁が構えたところにいってない(笑)し、高い。でもね、やっぱり和田さんの守備はいかがなものかと思います(笑)。まともにやってても由伸のホームインを止められたかどうかはわからない打球ではあったけど、それを抜きにしてもあの処理はないなぁ~。レオ時代もよく思ったけど、再確認してしまった(笑)
 1死3塁になった時点でギャンブルスタートがかかったので、竜も超前進守備になってました。けど、打球がその守備を押し込み気味に飛んだので、その分井端は本塁に投げる体勢がとれなかった感じですかね。どっちにしても本塁は間に合ってないような気はしましたけど。ランナー鈴木だし。

 そんなわけで、竜は土壇場で自慢の鉄壁リリーフ2枚を攻められて追いつかれてしまったわけですが、同点は同点。昨日と違います。
 ここでマウンドは久保。そうか越智じゃないんだな。
 1死から浅尾の代打・中田(ブーちゃんと言うらしい……確かに見た目そのままブーちゃんだった。)が四球を選び、森野に回ります。「森野ー! 今日ことごとくタコやないかー! そろそろなんとかしろー!」とか、TVの向こうから野次を飛ばしつつ(笑)見ていると、こちらも選んでついに本日初出塁。スコアリングポジションに走者を置いて、本日3-0+1四球の和田さん。

 で、私はここで何を思ったか一瞬チャンネル替えちゃったんですよねー。いや、確か、守備陣がマウンドに集まり始めたんじゃなかったかな……それでちょっと浮気しちゃったような……まあお約束みたいな話なんですが、おかげさまで和田さんのサヨナラヒットを見逃す羽目に。和田さん初球から打ちに行っちゃって、チャンネル戻したら紙テープがドーム中を舞ってるんだもの~(笑)
 地上波で見てたので、後ろが押しまくってるからフジは無理やり22時で放送切っちゃうし、エンディングですらリプレイ流してくんないし(笑)仕方ないからスポーツニュースがいちばん早いNHKを待って、やっと和田さんの本日初ヒット=やっと終わったよCSな1打を拝見しましたが……これまた打球はレフトだったんですな。1歩前に出てきたラミレスの頭を越えていく打球を見て、「お互い4番レフトがねぇ……(笑)」みたいな感じでちょっとおかしかったです。傍観者だから言えることですけど。

 ただ、立浪だったか石川かつおだったか解説の豊さんだったか、勝負の分かれ目は「投手が逃げたか逃げなかったか」だという言葉がありました。誰が言ったのか忘れてしまいましたけど。
 終わってみると確かに数字がそれを物語っていて、今日の試合全体では読売の与四球9に対し、竜は0。結局、聡文も浅尾も打たれはしたけれども、怖がってはいなかったんだろうと思うのです。対照的に、山口も久保も、悪い球ばかりではなかったけど結果的には自滅と言われても仕方のない点の取られ方をしてしまった。結果論ではありますが、でもやっぱり「歩かせるぐらいなら打たれた方がずっといい」というのは本当の話だなぁと、改めて思いました。

 その上、何かあっても同点で踏み止まってさえいれば岩瀬がいる、自分が打たれてもまだ投げられる人がいる、というのも浅尾(と聡文)にとっては大きいような気がします。2戦めのあと「浅尾に経験させるんだったら、こういうでかい舞台の方がいいだろう。後ろに絶対的な抑えがいるんだから」と監督が言ったのが頭にあったので、最悪ここでこの試合を落としてもまだ2つ余裕があるから「浅尾の経験として」くらいにしか受け止めないんじゃないか、とまで思ってしまったくらい(笑)。
 本当は、マリさんのようなこともあるし、昨日今日は読売も特に攻撃面では対応しだしてきていたから、明日以降に引っ張ると何が起きるかわからない状況では当然あったと思います。なるべく早いうちに決めてしまう方がいいに決まってるんで、そんなこと言ってられるわけないんですけどね。でもなんかそんな妄想を抱きたくなるくらい、ベンチにいる監督が無表情なんで。(笑)

 まあ私は竜ファンでもましてや読売ファンでもないですが、竜の(というより、監督の)「徹底してる」感じの野球はけっこう好き。「守り勝つ」という言葉が上っ面でなく、びりびりするような緊張感をもって伝わってくる雰囲気がある気がするんです。私自身が防御率の低い野球が好きだというのもあるんでしょうけど(牛はあらゆる意味で例外。何故か自分でも未だによくわからない)、そういうのがなんとなくツボにはまっています。
 なので、日本シリーズは正直、どちらにも勝たせたいところなのですが(笑)そういう意味では近年稀に見る、個人的に興味のあるシリーズになるかもしれない……のに、CS終わった早々、1・2戦(と、5戦目以降も??)地上波では放送がないとかいう話で、ありえね――!!!! と大声出しそうになりました。CATVで見ないといけないとなると、TVが空いてない可能性が高いんだよなー……(泣)。

 そういや余談ではありますが、フジはあまりにも慌てて中継を締めたからなのか、放送終了直前に出たリザルトのランニングスコアで勝利投手=河原、敗戦投手=グライシンガーになってて、一瞬「……そうだっけ?」って(笑)。
 そりゃ確かに、9回が始まるまではそうなるはずだったけどさー! 差し替え忘れてますよー! などと突っ込んだのは、私だけではないと思います。(笑)

Miracle Marines! ほんとにやっちゃったよ~

2010-10-19 23:59:26 | 【野球】ペナント日誌 2010
 パCS終わりました。
 もう何をかいわんや。です。
 おめでとう! マリーンズ!

 序盤は大方の予想通りと思われる見事な両先発でしたが、意外にも杉内が一気にいきましたねえ……。映像見る限り、サブローへの際どい四球=2度目の押し出しはでかかった気がします。
 振り返って思えば、鷹は打線が繋がらないながらもなんとか投手陣が我慢してきたけど、最後に切れてしまったようにも思えます。昨日の流れを変えられなかった感じ。
 まぁ和田が出てきたこと以外、型通りと言えば型通りだと思うので、それ以外の手を打てない状態だったのが、マリさんというか西村さんとの違いだったのかなぁ。鷹だけでなくレオも、もっと言えば虎の負け方もそんなイメージ。
 結局鷹は、いやレオも鷹も、自分たちの野球ができなかった。鷹のこの短期決戦の苦手っぷりはしかし、ちょっとすごいぞ……。

 何はともあれ、成瀬は2度の中4日で完投と無四球完封。素晴らしいの一言です。なんにも言うことありません。
 その成瀬と西岡が試合後に口を揃えた「(自分たちには)失うものは何もなかった」という言葉がすべてを象徴しているように思えます。ここぞの集中力が目に見えるような、ワンチャンスに食らいつく姿がまさに神がかり的でしたね。ウイニングボールをグラブにおさめるや踞った西岡、祝勝会では「泣いてない」と言い張ってましたが(笑)去年から色々あったけど、今年はよく頑張ったです。←あんたそんな見てないんじゃ……

 終わったばかりであんまりまとまりませんが、とにかく秋はマリーンズの季節だね。ってことで(笑)
 そして果たして今年も幕張に霧が立ち込めるのか? 乞うご期待。

「簡単には負けません」 by 俊ちゃん

2010-10-18 23:39:21 | 【野球】ペナント日誌 2010
 第2戦を和田に持っていかれ、第3戦をスミ1でやられた日にはどうしようかと思いましたけど。打てないのはお互い様だがそれにしても~、って。
 でもまず昨日の第4戦で俊介がやってくれまして、見られなかったんだけども随分と見事な牽制で本多を刺したとか。最後こそ追い上げられましたが、2点取られたって勝ちゃいいんですよって話なのでね、今は。いやほんとに、シーズン後半棒に振った甲斐があったというものです。

 で本日、それでもまだマリさん的には後のない第5戦。が、先発が大嶺だと言うので「ううむ……どうなのか?」とまたまた勝手なイメージで勝手に不安がっていたんですが。なんか今年あんまりいい印象がなかったので……。
 でも、大隣も私の中ではそんなに、手も足も出ないというイメージはなかったんで、お互い様で何とかならないかなーと思ってたのも事実です。が、結局大嶺は初回から歩かせた上に先制されてたし(笑)、どうするんだ西村さん。と思ったら、3回のマウンドには既に大嶺はいなかったらしいという話。まるでマーフィーのあとに投げた俊介の如く、そのマウンドを晋吾が引き継いでいたらしいです。

 その晋吾のナイスフィールディングなどもあり、晋吾から内(またしても!)のリレーで加点を許さず、またまた1-0の膠着状態。ふと先発メンバーの打率をなぞると軒並み1割やら2割台前半だということに改めて気づき、ちょっと眩暈が(笑)。
 なので、このまんま終わったらどうすんだといい加減少し心配になってきてたところで、結局大隣を打ち崩せないまま鷹がファルケンボーグにスイッチ、必殺継投開始。

 ううっこれでますます厳しくなってきたんじゃないの? と、正直ちょっと弱気になってました。が、ちょっと目を離した隙に3点入って逆転してるではないですか!! しかも何ですか、ファルケンボーグだけでなく繋いだ攝津をも打ってるじゃないですか! なんだよ突然!!
 そしてその裏を内がしっかり抑えたので、「いける!!」と一瞬舞い上がりかけたのですが、内の次が伊藤。伊藤? 伊藤ってなんかあんまり安定感ない印象が……とまたしてもものすごい希薄なイメージしかないのに心中呟いていたら、なんか1点返されてるしー!(汗)しかも無死2塁で中軸だしー!!
 そんな感じですっかり頭を抱えましたが、却って送りがなくって幸いしたのかもしれません。いや1発逆転の怖さは3人ともあったわけだけど。でも、なんとかかんとか1点で踏み止まった伊藤。危ない危ない。

 残すはあと1イニングだけども、差は僅かに1点。今の宏之ならやってはくれるだろうけど点は多いに越したことはないのでなんとかして~と思うそばからあっさり2死。が、全く当たってなかった西岡にようやっと今日1本目が出ると、なんと清田がレフトスタンドへ叩き込んでしまい、突き放しの2点追加です。おいおい。森福まで打っちゃったよ!
 そして最後は宏之が、今日は危なげなく3人で締めてゲームセット。

 というわけで、ついに来ましたよ最終戦!
 泣いても笑っても、どっちにとっても最後の試合。今日のマリさんは、明日に向けて心強い要素がちらほら見えてきたので、ちょっと勇気が出てきたかも。
 予告先発は杉内vs成瀬、お互い中4日で初戦の再現。もう何が起こるかわからない。きつい試合だと思うけれども、せっかくここまでいい闘いを見せてくれているので、最後もいい闘いで締めていただきたいものです。多分見れないけどー(泣)。

138km/hのストレートで空振りを獲る成瀬が

2010-10-14 22:37:06 | 【野球】ペナント日誌 2010
 かっけー!!
 と、言わずにおれなかったパCSファイナルS第1戦について。

 途中までは経過をリアルタイム速報だけ。速報から目を離した隙に1回、成瀬が早速ピンチを招いたもののなんとか切り抜け、またまた目を放した隙に大松の3ランでマリさんが先制しており、杉内相手にこの3点はでかい! というわけであとは成瀬しっかり~、という状況です。
 成瀬は3回にも1死1・2塁にしてましたが小久保を注文通りの6-4-3。その直後の攻撃がまさに、ピンチのあとになんとやらの無死1・2塁。が、ここで的場、最悪のゲッツー……。「こら――的場! 何さらす!」って話だったんですけど(笑)、成瀬はその裏をさらっと抑えた模様。おお。いい感じ。

 帰宅途中に1点返されて、「う、このあと投手リレーとか考えないといけない状況になったりするかなー」と思っていたのですが、先に代わったのは杉内。

 8回途中から、間に合ったので中継を見ました。
 まぁなんつってもここからは成瀬の独擅場です。手始めに、本多から見逃しを取ったアウトローぎりぎりいっぱいのチェンジアップに「おお~」とか言ってみたりして(笑)。で、松中の高いバウンドのショートゴロ、あのバウンドだけど西岡の処理と松中の足では勝負にならない。個人的には、ここで頭から滑り込む松中を見て「今日はもうマリさんの勝ち」と思いました。はい。

 あとは9回が宏之なのか成瀬続投なのかでしたが、本人曰く「7回ぐらいからいい球が行くようになってきた」そうで、当然のように続投。結果的に小久保・多村・代打オーティズと3人を難なく斬って取り、中4日もなんのその、134球完投勝利にて試合終了。
 9回はほとんどストレートで押してましたが、平均140km/h未満なんですね。数字だけ見ると決して速いストレートではないんだけど、何故か振り遅れる。終盤にきてなお力のある球でした。特に多村との対戦なんかでは、ボールに伸びがあるのがすごくよくわかりました。今さらながら、何年野球見てるんだって話で申し訳ないですが(笑)手許で伸びるとか、ホップするとかってああいう球のことを言うんだなぁと。ほんとに浮き上がってた! 最近TV観戦ほとんどしてないので、こういう感覚も久しぶりです(笑)

 というわけで、もはやとっくに「左のエース」ではなく「エース」となった成瀬の、見事としか言いようのないピッチングにてまずは1勝。とりあえずは鷹のアドバンテージの1勝に追いついてイーブンにしました。しかもよく考えたら里崎使ってないですよ今日。

 でも問題はここからなんで、明日の鷹はやっぱり和田だし、マリさんはマーフィー(間違い。ペンでした)だし(笑)。今日を見る限り鷹のリリーフは問題なさそうだったんで、なるべく早く点を取る今日みたいな展開になるのが望ましい気がします。
 とりあえず、マリさんの勢いは消えてないことは証明されました。あとはできれば西岡に早めにヒット1本欲しいですねー。ただまあ、出塁すれば走っているし、ヒットだけが出塁じゃないので、無駄に焦ることでもないかな、とは思いますが。

背筋に電流! マリーンズ@所沢

2010-10-10 23:32:43 | 【野球】ペナント日誌 2010

 なんだか随分と間隔が開いたような印象がありますが、やっと始まりましたポストシーズン、CS第1ステージ。って、セはまだレギュラーシーズンすら終わっていなかったりして。
 もちろんデーゲームなので試合は見ていないのですが、休憩中と仕事のあとに経過だけ見てました。それにしてもマリーンズってば……なんなのこれ。やってくれすぎじゃないですか!(笑)

 まず昨日ですが、8回の大コケで「あああ~~」ってなってたら、取られた4点を一気に取り返す9回の同点劇。シコースキーから、というのがちょっと笑えるんだけども(笑)それはおいといてもランニングスコアで見ただけで背筋がぞくぞくしちゃいましたよ。そして帰ってスポーツニュースチェックしてなお、鳥肌が立つような思いでした。端的に言えばやっぱり里崎か! 里崎なのか! という話ですが、それにしても福浦の勝ち越しホームランはきれいでしたねぇ。あの振り抜き方が。

 で、1戦目をあんな形でモノにしたんだから、連勝しなくちゃ意味がない! という本日の第2戦でした……が、予告先発が岸vsマーフィーだったので、昨日の勢いに乗りたいところでこのマッチアップはけっこう厳しいなぁと思っておりました。
 案の定というか、確か私が経過を見た時点では14時過ぎだったと思いますが、序盤から3点ものリードを許していたマリさん(マリーンズのことを私は親しみをこめて勝手にこう略しています。今さらですが)。やっぱりマーフィーには無理だったか~と思いつつ仕事に戻り、仕事が終わって16:30ごろもう一度ランニングスコアを確認したら9回、追いついてましたよ!! もうね、「来た来た来た来たっ」って感じで、ニヤニヤしちゃいましたもんね。我ながら気持ち悪い。

 もうここまで来たら引き分けなんてしてられないでしょ! 勝つしかないでしょ!! と念を送りつつの帰宅途中、ついに井口が決め、宏之が締めて怒涛の連勝にてファイナルS(いつの間にこういう名称になったの?)進出が決定しておりました!
 なんかもう神がかってますね。2005年といい、秋だけでなくポストシーズンにも強いマリさんって感じですか。そしてポストシーズンに風が吹く里崎って感じですか。試合の流れを見ているだけでも、まさにひとりひとりの力を結集して、って雰囲気がありますね。こういう試合を見せてもらえるマリーンズファンが本当に羨ましい。つーかそろそろ真剣にそっちに行きたくなってきました。(笑)

 今日は俊介のみならず、吉見(ゆ)まで使ってたんですね。その吉見は危ういところを大松-里崎のバックアップに助けられてましたが(笑)。
 それにしても俊介を出し惜しみしなかったところといい、逆に昨日うまくいかなかった内を続けて使ってきたことといい、西村さんの戦術のメリハリが見事です。1stステージってなんのかの言って次を見ながら組み立てないといけない部分もゼロではないから、このへんの思い切りが意外とできそうでできないと思うので……そのあたりの投手起用に関しては、レオがシコースキーを外してきたのと対照的だったように思います。そういえば西村さん、仙台で見たときも吉見をすぱっと代えたりしてたっけ。
 シーズン終盤に何故か自滅しちゃった感のあるレオですが、最終的にそのリズムを変えられないままだったというか、幕張の黒い波の勢いが凄すぎたというか。レオにとっては昨日の負け方がアレだから、そりゃベンチも迷ってもおかしくないよなぁって感じはしますし(迷った結果かどうかはわからないけど)。

 とは言え、まだこれで終わったわけではありません。次のステージは鷹に1勝のアドバンテージがある上に、(マリさんとの相性がどうかとかは今年は見てないけど、それでも)今年の杉内と和田を攻略するのは並大抵のことではないと思います。
 でも今はマリさんの勢いを信じましょう。そしてここぞの場面では里崎にすがることにいたしましょう(笑)。って2005年もそんな感じでひとり盛り上がっていたり舞い上がっていたりした気がする。

 個人的に、この1stステージでは阿部真宏@レオがひとつ心残りにはなりました。せっかくこうして大事な試合に使ってもらっていたことを思うと、先に進めなかったことは少し残念ではあるんですけどね。でもちゃんと出塁もしてましたし、仕事ができなかったわけではないのはよかった。地力のあるチームにいるわけだから、チャンスはまだまだあると思います。また来年がんばって。お疲れさまでした。